ローズヒップオイル使い方 お肌への効果は?レビュー付
ローズヒップオイルの使い方や効果、副作用、精製と未精製の違い、保存方法などについて詳しく解説します。また、筆者が実際にローズヒップオイルを使ってスキンケア、ヘアケアしてみましたのでレビューも紹介いたします。

ローズヒップオイルとは
ローズヒップオイルのローズヒップとはバラの実のことを指し、ローズヒップオイルはバラの実から採取されたオイルです。
私たちになじみのある園芸用のバラからも採取できますが、園芸用のバラからはローズヒップが採取できる量が少なく、無農薬での育成が困難なため、ローズヒップオイルの採取は無農薬での育成が比較的容易でたくさんの実をつける野バラから行われます。
とはいえ、ローズヒップオイルは1kgのローズヒップからわずか3gしか採れない貴重なものです。それゆえ、他のオイルと比べるとやや価格も高いという傾向があります。
バラの花から採取されるローズオイル(バラ油)が混同されがちですが、ローズヒップオイルとは別物です。
ローズオイルはバラの良い香りがしますが、ローズヒップオイルは残念ながらバラの香りはしません。
ローズヒップオイルの成分
ローズヒップオイルにはビタミンCの爆弾という別名があるようです。
その名の通り、ローズヒップオイルは多量のビタミンCを含んでいます。
その他ビタミンやポリフェノール(リコピンなど)も含まれています。
脂肪酸組成は、リノール酸が約44パーセント、リノレン酸が約35パーセント、オレイン酸が約14パーセント、ステアリン酸が約1.7パーセント、パルミチン酸が約3.8パーセントという組成です。
リノール酸とリノレン酸は体内で合成することができないため外から摂取する必要のある必須脂肪酸とよばれるものです。
リノール酸やリノレン酸が多く含まれるオイルはオレイン酸が多く含まれるものよりも軽いつけ心地で、オレイン酸の多いオリーブオイルなどが肌に合わないという方こそ挑戦してみる価値があると思います。
また、トランスレチノイン酸というビタミンA誘導体もローズヒップオイルに含まれています。
ローズヒップオイルの効果
それではローズヒップオイルの効果についてご説明します。
お肌への効果
ローズヒップオイルは女優オイルといわれるほど美容効果の高いオイルです。
なぜそれほど高い美容効果があるのでしょうか。
その秘密は、ローズヒップオイルの脂肪酸組成にありました。
ローズヒップオイルは、オメガ3脂肪酸(リノレン酸)やオメガ6脂肪酸(リノール酸)を高濃度に含んでいます。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はともに細胞膜の原料となります。
特にオメガ3脂肪酸は、細胞膜を通過して細胞内外で物質を出し入れする透過性という働きがあります。
また、傷ついたり老化した細胞膜を修復する効果もあります。
オメガ6脂肪酸は細胞膜を正常に保とうとする性質があり、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のはたらきにより新しい細胞が生まれやすくする、つまりターンオーバーを促してくれる効果が期待できます。
オメガ3脂肪酸の透過性によって、潤い不足の細胞に水分や栄養を届けることができれば、ハリがうまれ、乾燥による毛穴の開きなども改善されると考えられます。
また、傷ついた細胞膜などを修復するということはニキビや肌荒れなどで傷ついたお肌の再生や、ターンオーバーが促進されることでシワやたるみといったエイジング肌特有の悩み、ニキビ跡などの傷跡などにも効果が期待できます。
さらに注目すべきなのはトランスレチノイン酸が含まれているということです。
レチノール配合という化粧品を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
美容クリニックにかよっている方ならレチノイン酸という言葉も聞いたことがあるかもしませんね。
レチノールを肌に塗ると一部はレチノイン酸に変化し、レチノイン酸の作用はレチノールの20~30倍とも言われています。
つまり、レチノールよりもレチノイン酸のほうが作用としては強力といえます。
ピーリングのような作用があるので、肌のくすみを取り除いてワントーン明るい美白肌にしたり、ニキビ跡や傷跡の改善にも役立ちそうです。
また、真皮層にあるコラーゲンをサポートする働きがあるので、しわやたるみに効果があると話題の成分です。
ターンオーバーが促進され、レチノイン酸の働きもプラスされることを考えると、ダブルでしわやたるみ、ニキビ跡や傷跡にアプローチしてくれるオイルといえますね。
日焼け止め効果はあるの?
ローズヒップオイル自体に日焼け止めの効果はありませんが、オイルを塗ることで皮膚を保護する役目はあります。ローズヒップオイルに光毒性はないので、オイルをつけたまま紫外線に当たることで皮膚トラブルが起きる心配はしなくてよさそうです。
また、ローズヒップオイルを塗ることでターンオーバーが促進され、紫外線で受けたダメージや気になるシミやくすみが改善する効果は期待できそうです。
ビタミンCの効果は?
ローズヒップオイルにはビタミンCが多く含まれており、シミなど美白効果を求めている方も少なくないはずです。
しかし、ビタミンC自体は肌に浸透しにくいという特徴があります。
よく、ビタミンC誘導体という言葉を化粧品などで見かけるかもしれませんが、これはビタミンCを肌に浸透しやすくするように作られたものです。
ローズヒップオイルにはビタミンCがたくさん含まれているから美白効果があると謳っているのをよく見かけますが、筆者としては「本当かな?」と思ってしまいます。
ただ、ビタミンCを多く含んでいることは確かなので、ビタミンC誘導体が入っている化粧品と一緒に使うなどすればお肌に浸透しやすくなるかもしれません。
また、ビタミンCはローズヒップティーから補うという方法もあります。
髪への効果
ローズヒップオイルは髪にもつけることができます。
髪の毛につけることで紫外線やパーマやカラーリングで傷んだツヤのない髪にも自然なツヤを与えることが出来ます。
シャンプー前の頭皮のケアに使うこともできます。
頭皮もお肌の一部ですので、ターンオーバーが促進されることで健やかな頭皮を保つことができそうです。
ローズヒップオイルでスカルプケアをしたあとは、頭皮にローズヒップオイルが残らないように丁寧にシャンプーしましょう。
ローズヒップオイルが頭皮に残り、毛穴などに入り込んだままだとそのまま酸化して悪臭の原因になるばかりか、頭皮にダメージを与えてしまい、フケやかゆみ、抜け毛などのトラブルになってしまう可能性がありますので注意しましょう。
ローズヒップオイルを実際に使ってみた
ローズヒップオイルを実際に使ってみました。使い方とともに使用感や「こうしたほうがいいかも」といった感想までお伝えしたいと思います。
ローズヒップオイルの香りや見た目
購入したのは未精製のローズヒップオイルです。
精製したもののほうが扱いやすく匂いも少ないということですが、未精製のものは効果が出やすいという噂をきいたのと、せっかくならどんな匂いなのかレポートできればと思い未精製品を選びました。
容器のキャップがスポイドになっているので衛生的に使えますし、出しすぎることがないので嬉しいです。
色はやや濃い黄金色で、粘度が高めです。どろっとしたテクスチャで重たい感じがします。
おそらく、精製したものであればもっと色が薄くてさらさらしていると思います。
匂いは、噂通り生臭いような匂いがします。
スーパーの鮮魚コーナーのような、鯖のような、はたまたマグロの刺身のような…ちょっと血生臭いような印象を受けましたが、我慢できないほどではありませんでした。
ローズヒップオイルをメイク落としとして使う方法
ローズヒップオイルをメイク落としとして使ってみました。まずは、きちんとメイク落とせるのか手の甲で実験してみました。
BBクリームを塗った上に、アイブロウと濃いテクスチャのグロス兼口紅を塗ってみました。
やや多めの3滴をなじませていきます。
実際にお顔に使うときは、頬の片側で各4~5滴、おでこに3~4滴、鼻とあごに2~3滴程度使いました。
ローズヒップオイルのテクスチャが濃いので最初は少しなじみにくい感じがしましたが、丁寧に何度かくるくると円を描くようになじませると、どんどんメイクになじんでいきます。
拭きとってみると、きれいにメイクが落ちています。
メイクが落ちた後のお肌は、ややペトペトっとしたローズヒップオイルの感触があります。
しかし、画像からもおわかりいただけると思いますが、メイク落としとして使うには十分なクレンジング力があります。
ペトペト感は時間が経つと気にならなくなりますが、お顔に使うときはダブル洗顔はしたほうがよさそうです。
ローズヒップオイルを化粧水の前後に使ってみた
化粧水の前後にローズヒップオイルを使ってみました。
ブースターとして使う方法
未精製のローズヒップオイルは少し粘度が高いので、さらさらしたオイルに比べると伸びがよくありません。
最初にたくさん手にとって一気に塗ろうとして大失敗しました。
日焼け止めを塗る時のイメージで、少しずつなじませていくのがポイントになりそうです。
2~3滴を手にとって、反対の手の指を2~3本を使ってほんの少量ずつ肌の上にスーッと伸ばします。
そこからさらに両手で丁寧にのばしていきました。
ややペトペトした感じは肌の上に残りますが、化粧水をはじくことはありませんでした。
もちもちっとしたこっくりした仕上がりです。
化粧水後に乳液として使う方法
化粧水でお肌が潤っているので、ブースターとして使うよりはお肌に伸ばしやすかったです。ブースター同様に、2~3滴を手にとってそのままなじませました。
乳液というよりはもはや美容液のようなしっとりとした仕上がりです。
お肌に自然なツヤが出て、誰でも「肌の調子がいい日」というのがあると思いますが、まさにその日の肌が再現された感じがします。
ただし、量を多くつけると肌の上にオイルが残っている感じがします。
一晩経つと翌朝には馴染んでいるのですが、寝具にオイルがついてしまいそうなのが気になります。
メイクをあとでする場合はオイルが多いとメイクがよれてしまうので、メイク前に使う場合は1~2滴にとどめておいたほうがよいかもしれません。
それでも十分、保湿されて蓋の役割をはたしてくれそうです。
ローズヒップオイルを美容液として使う方法
ローズヒップオイルをお顔全体に塗るとベタつきが気になる、メイクのよれが気になる…という方は、スポット美容液のように部分的に使う使い方もできます。
1滴を手のひらに取り、反対の手の指でシミのあるところや傷跡のあるところだけに置くように塗ります。つけ過ぎたら綿棒やティッシュでオフしてもOKです。
小さなシミや傷跡へ日中でもローズヒップオイルでケアを行いたい時にはおすすめの方法です。
ローズヒップオイルを混ぜて使う方法
ローズヒップオイルを化粧水や他のオイルに混ぜて使用してみました。この方法が一番おすすめです。
化粧水に混ぜて使う方法
化粧水に混ぜて使ってみました。使用した化粧水はビタミンC誘導体の入ったいつも使っているぷるんとしたジェリー状の化粧水です。
手に化粧水を10円玉程度とり、ローズヒップオイルを1滴混ぜました。
そのまま化粧水を使う要領でお肌に伸ばしていきます。
なじんだらもう一度同じ工程を繰り返しました。
ブースターや乳液として使う方法に比べると格段に馴染みがよいです。
使用後のペトペト感も気にならず、比較的さらっとした感じの仕上がりでした。
他のオイルに混ぜて使う方法
個人的にはさらっとした仕上がりが好みで、肌にすっとなじんでくれたほうが嬉しいので、以前レビューしたマカダミアナッツオイルと混ぜてみることにしました。
マカダミアナッツオイルはバニシングオイルと言われるほど肌なじみがよいオイルです。
また、ヴィークル効果といって一緒に使う化粧品などの成分をお肌の奥に届けてくれる効果があります。
ローズヒップオイル1に対してマカダミアナッツオイル2の割合で、合わせて10円玉小くらいの量を手にとってなじませてからお肌にやさしくなじませていきます。
使用感はマカダミアナッツオイルのままのさらりとした感じで、お肌の上にオイルが残っている感じがありませんでした。
ローズヒップオイルをヘアケアに使う方法
ローズヒップオイルでヘアケアをしてみました。
洗い流さないトリートメントとして使う方法
乾燥して広がり放題に広がっていた朝の髪の毛を落ち着かせるために使ってみました。
こういうときは重めのテクスチャのほうが広がりを抑えるのに有利に働くのかもしれません。
広がっていた毛先が落ち着きました。
これ、実は2滴しか使っていません。なのに、このしっとり感とまとまり感…つけすぎは絶対にNGだなと感じました。
自然なツヤは出ますが、思っていたよりもマットな仕上がりで、いかにもオイルつけましたという感じが出ないのはありがたいです。
匂いが気になるかなと思いましたが、2滴程度なら特に気になりませんでした。
シャンプーの香りのほうが勝っています。
頭皮ケアに使う方法
ローズヒップオイルを大さじ2くらいの量を手にとり、髪の分け目のところにつけてマッサージしました。少し匂いは気になりますが、思ったよりなじんでいきました。
この後、ローズヒップオイルが残らないようにシャンプーをしました。
シャンプーを多めに使い、1度洗いしたところ、1度洗いだけでも大丈夫かな?というくらいすっきり流すことが出来ましたが、念のため2度洗いしました。
特に頭皮トラブルになることもなく、きちんと洗い流せば匂いが残ることもありませんでした。椿油などのオイルと同様にローズヒップオイルでも頭皮ケアを行うことができそうです。
ローズヒップオイルをお風呂に入れてみた
ローズヒップオイルをお風呂に入れてみました。赤ちゃんと一緒に入浴するので、湯船いっぱいのお湯に対して5滴ほど入れてみました。
よくかき混ぜて入りましたが、お湯にオイルが浮いています。
水と油が混ざらないのは仕方ないですね。
子どもと一緒に入浴するので、慎重に5滴ほどにとどめましたが、5滴ではさすがに効果を実感するのは難しかったです。
10~20mlくらい入れて入ってみるとオイルが触れたお肌はしっとりするかもしれませんね。
ただ、5滴ほどでも蒸気のせいかローズヒップオイルの匂いがしてちょっと気になりました。
10~20mlも入れると、ローズヒップオイルの匂いがお風呂場に充満してしまいそうです。
匂いが全く平気な方ならよいかもしれませんが、精油などで香りを添加して入るのがよいと思います。
ローズヒップオイルをキャリアオイルとして使う
スキンケア後の手に残ったローズヒップオイルにさらに5滴ほど足してハンドマッサージをしてみました。
これくらいの量を使うと顔から離れたところでも匂いが少し気になってきます。
丁寧に時間をかけて手の甲、爪、腕の方へと伸びるだけ伸ばしてなじませました。
朝晩3日間続けた所、保湿効果が発揮されているのか、普段手放せないハンドクリームを使わずに済んでいます。
乾燥してシワがあり年齢の割に老けているのではないかと少し気になっていた手の甲も、うるおってハリがでているのかシワが気になりません。
同様に年齢の出やすいデコルテにもシワなどの予防で使ったほうがよいのでは?!と思い、フェイスケアのついでになるべく首の方へ使うようにしました。
伸びやすくするためにマカダミアナッツオイルと混ぜています。
デコルテに使う場合はマカダミアナッツオイル10円玉大くらいを1として、半量くらいの量のローズヒップオイルを混ぜました。
ローズヒップオイルを実際に使ってみて思った事
ローズヒップオイルを使ってみて思ったことを素直にご紹介したいと思います。
ローズヒップオイルは扱いにくい?!
未精製のローズヒップオイルを選んだので、テクスチャが濃くやや重い感じがしたり扱いにくいと感じる点がありました。
そのせいか最初はお肌になじみにくいかなと思うこともありましたが、時間が経てばしっかりとお肌になじんでいます。
ですから、決して肌なじみのよくないオイルというわけではなくなじむのに時間がかかるオイルといったほうがよいかもしれません。
精製されたローズヒップオイルであれば肌にすぐお肌に馴染んで扱いやすいのかもしれません。
ただ、未精製のオイルでも混ぜて使うなど工夫すればあまり欠点と感じずに済むのではないでしょうか。
次にご紹介しますが、未精製のローズヒップオイルの効果の感じやすさは想像以上でした。
扱いづらいからといってこの効果を実感できないのは損だと思います。
ぜひ使い方を工夫して効果を体感してほしいと思います。
ローズヒップオイルで感じた変化
未精製のローズヒップオイルを使用してみて思ったことは、効果がすぐに実感できるということです。
私が3日間ローズヒップオイルを使ってみたところ、3つの変化を感じることができました。一つ目は、すべすべ感です。
お肌のスベスベ効果を実感
夜、顔の一部分に乳液として化粧水のあとにローズヒップオイルを塗って寝たら、翌朝心なしかオイルを使用した部分のあたりのお肌が「つるん」とした手触りになっていました。
朝の気になるザラつき感やごわつき感がなく、すべすべとした感触だったのです。
激的に変化したわけではありませんが、朝の洗顔の時に「あれ?なんだかすべすべじゃない?!」と気がつくくらいの手触りを体感することが出来ました。
さらにその晩は顔全体にローズヒップオイルを塗って寝たところ、やはり朝の洗顔時にザラつきやごわつきが気になりませんでした。
大人ニキビへの効果を実感
ニつ目の変化は、ニキビの治りが早いということです。
炎症がひどいニキビに使うのはおすすめできませんが、治りかけニキビなら大丈夫かな…と試してみました。
治りかけとはいえ、ニキビにオイルなんて悪化するかも…と不安もありましたが、ほんの少量、お顔に塗って手に残っているオイルをニキビにつけてみました。
すると、治りかけのニキビがみるみるうちに小さくなっていきました。
もともとニキビ肌ではなく、不摂生で口周りに1つだけニキビができてしまっていました。
ローズヒップオイルを塗る前は主人に「ニキビできてるよ」と指摘されるほどの大きさでしたが、2日間朝と晩にローズヒップオイルでお顔のお手入れをしたおかげか悪化することもなく今では小さな湿疹?くらいのレベルまで小さくなってしまいました。
ローズヒップオイル以外に特別な美容液を使ったり、ニキビ治療用のコスメをつかったわけではないのですが、それらのコスメを使った時のように治りが早いような気がしました。
もちろん、食生活の見直しや睡眠時間をなるべくとるようにするなど気をつけるべきことは気をつけましたが、もしかするとローズヒップオイルのおかげかもしれません。
毛穴がひきしまってキメが整っった
三つ目の効果は、毛穴がひきしまってキメが整っている感じを実感することが出来たことです。
ローズヒップオイルでケアして3日目の朝、メイク前の顔を見るとすでにうっすらメイクしたような毛穴が引き締まっているような印象を鏡から受けました。
実際その日は、遠出をする予定もなかったのでお粉だけ軽くはたいて仕上げましたが、素肌っぽさをキープしたまま普段BBクリームの後にお粉で仕上げているのと遜色ない仕上がりになりました。
そのまま子どもとコンビニに用事をしに行ってきましたが、「メイク手抜きしすぎた、人と会いたくないなぁ」など全く引け目を感じること無く堂々としていられましたよ。
筆者のイチオシのローズヒップオイルの使い方
効果が出るのが早いと感じる未精製のローズヒップオイルですが、やはりいちばん気になるのは独特の粘度があり扱いづらいことと馴染むのに時間がかかることかと思います。
そこで、使い方を工夫すれば未精製のローズヒップオイルを格段に扱いやすく、馴染みやすく、そして使用後もさっぱりした使用感に仕上げられると思います。
それは、化粧水や他のオイルに混ぜて使う方法です。詳しい使い方は前述を参考にしてみてください。混ぜて使うことで伸びがよくなり、お肌になじませやすくなります。
混ぜるときはお肌に馴染みやすい化粧水やオイルに混ぜることが大切です。
お肌にすっとなじむとペトペトした使用後の感触も和らげることができ、寝具にローズヒップオイルがついてしまう心配も減ります。
後でメイクをしても、しっかりオイルがなじんでさえいればヨレることも少なくなります。
まぜたからといってローズヒップオイルの効果がなくなるわけではなく、むしろ、よりお肌にしっかり届いているように感じます。
翌朝のつるすべ感も混ぜて使用した場合と混ぜずに使用した場合で特に差はないように思いました。
ローズヒップオイルの副作用・注意点
いいこと尽くめに思えるローズヒップオイルですが、正しい使い方を知らないと効果が得られないばかりか大変な思いをすることになるかもしれませんよ。
ローズヒップオイルの副作用と注意点をご紹介します。
ローズヒップオイルが合わない人
敏感肌の方でも、どんな肌質の方でも基本的には相性のよいオールマイティーなローズヒップオイルですが、やはり人それぞれ個人差がありますので、アレルギーなどには注意したいですね。
まずは使用前に必ずパッチテストを行ってお肌に異常がないか様子を見ることで、重大なリスクをぐっと減らすことが出来ます。
ローズヒップオイルはターンオーバーを促進するはたらきがありますが、ターンオーバーが加速しすぎて逆に乾燥してしまったり肌荒れを引き起こすこともあります。
また、トランスレチノイン酸も含まれているのでピーリングのような作用もあり、レチノイン酸自体はレチノールよりも作用が強いのでそれだけ副反応も出やすくなると予想できます。
美容クリニックで処方してもらうような濃度ではないにせよ、どの成分が合うか合わないかはわかりません。
ローズヒップオイルを使って肌の調子が悪いけれど好転反応だという方もいますが、本当に好転反応かアレルギーやターンオーバーが過剰になっているかは素人では判断するのが難しいです。
お肌に異常があらわれたら、勝手に自己判断せず、まずは使用するのをやめましょう。
そして、改善しない場合は皮膚科など専門医の診察を受けることが大切です。
ローズヒップオイルは飲める?
こんなに美容に良い成分をたくさん含んでいるなら飲んでもいいのでは?と思ってしまいますよね。
食用ではないスキンケア用のローズヒップオイルを飲んではいけません。
なぜなら、精製過程や管理基準などが食用とスキンケア用のものとでは異なるからです。
どうしてもローズヒップの成分を経口摂取したいという場合は、ローズヒップオイルを飲むのではなくローズヒップティーを飲むのがおすすめです。
外側からローズヒップオイルでケアして、内側からはローズヒップティーでケアすれば完璧ですね。
精製と未精製の違い
ローズヒップオイルには未精製品と精製品があります。
未精製のローズヒップオイルはうすい黄色の色がついており、粘度が高く、独特の匂いがあります。
匂いに関しては、魚のような生臭い匂いと表現される方や、草のような匂いと表現される方もいて、あまりよい香りではなさそうです。
オイル自体の粘度が高いため、初心者にとっては扱いづらいかもしれません。
お肌によい成分がきっちり残っているので効果も高いぶん、酸化もしやすいので注意が必要です。精製されたローズヒップオイルは、未精製のローズヒップオイルに比べて色は薄くなります。
匂いも軽減されて、高度に精製されていればほとんど気にならないと思います。
粘度も未精製のものより低く、初心者でも扱いやすくなっています。
酸化のスピードも未精製のものよりは遅いですが、他のオイルと比べれば酸化スピードは早いので保管方法や消費期限には注意しておきましょう。
ローズヒップオイルの保管方法と消費期限
ローズヒップオイルは酸化しやすいオイルといわれています。
ローズヒップオイルの保管方法を少しでも長持ちさせるコツとともにご紹介し、気になる消費期限についてもご説明します。
酸化について
ローズヒップオイルはリノール酸やリノレン酸を多く含むことが特徴としてあげられます。
これらはとても酸化しやすい性質を持っているため、ローズヒップオイルの扱いには注意しなくてはなりません。
原則として、直射日光が当たるような高温多湿の場所は避け、冷暗所に保管することをおすすめします。
ただし、いくら冷暗所とはいえ酸化を止められるわけではありません。
たとえ冷蔵庫に保管したとしても、開封して空気に触れた瞬間からどんどん酸化していっていると考えて下さい。
酸化のスピードを激的に遅くできるわけではありませんが、ホホバオイルなどの酸化しにくいオイルを20~30パーセントほどブレンドすると何もしないよりは長く使うことが出来ます。
消費期限について
なるべく1ヶ月以内をめどに使い切ったほうがよいようです。
精製したローズヒップオイルは長くても2~3ヶ月、未精製のオイルでは2週間から1ヶ月程度までと考えて下さい。
長くて半年もつという意見もちらほらみかけますが、酸化して成分が変わってしまったオイルをお肌に塗ることの危険性を考えると慎重に判断したほうがよいと思います。
開封して日にちが浅くても、色が変色してきていたり、変なニオイがする…といった場合はすでに酸化していると考えられます。
その場合は、潔くローズヒップオイルを破棄することを強くおすすめします。
高価なだけにもったいない…という気持ちはわかりますが、酸化したオイルをお肌につけることは肌トラブルの原因になりかねません。
ローズヒップオイルをムダにしないためにも、使い切れる分量のオイルを都度買うようにしたり、日が経ってきたらお風呂に入れたりマッサージオイルとして使って消費するとよいでしょう。
ロローズヒップオイル「まとめ」
いかがでしょうか。ローズヒップオイルの素晴らしい点は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸を含み、ターンオーバーを促進したり細胞膜を修復する作用が期待できるところにあります。
また、トランスレチノイン酸の働きでシワやたるみなど年齢を重ねたお肌の悩みにも応えてくれそうなところが嬉しいですね。
今回使用したのは未精製のローズヒップオイルで、匂いと粘度が少し気になりましたが、3日連続で朝晩使用することで少しお肌の変化を感じることができました。
精製されたローズヒップオイルなら匂いや粘度が気にならず、もっと使いやすいかもしれませんが、効果が出るのにはもう少し時間がかかるかもしれません。
酸化するスピードが早いので保管方法に気をつかう必要がありますが、他の酸化しにくいオイルと混ぜることで酸化を少し遅らせることができるばかりでなく、未精製のローズヒップオイルでも伸びやすく扱いやすくしてくれるという利点も期待できます。
ぜひ他のオイルとのブレンドで楽しんでみてください。