アーモンドオイルでクレンジング・スキンケアしてみた
アーモンドオイルでクレンジング・スキンケア・頭皮ケア(ヘアケア)をしてみました。今回はレビューとアーモンドオイルの効果・効能・使い方・使用感などをまとめてみました。

アーモンドオイルとは?
アーモンドオイルとは、バラ科モモ属の木から採れるナッツ「アーモンド」の種子を原料とした植物性の天然オイルの事です。アーモンドには、スイート種とビター種があり、食用に使用されているのはスイートアーモンドオイルになります。
ビター種は、味が苦く青酸化合物のアミグダリンが多く含まれています。大量摂取は有毒性があるため、アメリカではビターアーモンドの販売を禁止しています。アーモンドオイルは、食用以外にもキャリアオイルとしてボディ用などが販売されています。
”スイートアーモンドオイル”や”アーモンドオイル”と表記されているので、違いがあるように見えますが、基本的には同じものと考えて良いでしょう。ほとんどの製品は、スイート種のアーモンドを使用しています。
アーモンドオイルには、植物性の天然オイルならではの特徴である「オレイン酸」を始めとする必須脂肪酸が豊富に含まれています。また、ビタミンや抗酸化作用成分も含まれていることから、健康・美容効果に優れたオイルとして注目されています。
希少植物が多い天然オイルの原料ですが、アーモンドは身近な食品といても親しまれている通り、天然オイルの中では手に入りやすく安価で販売されているというメリットがあります。健康・美容効果を期待してアーモンドオイルを利用する方にとっては、リーズナブルで利用しやすい点がアーモンドオイルの魅力です。
アーモンドオイルに含まれる主な成分
アーモンドオイルには、豊富な栄養が含まれています。ダイエットのために油抜きをする女性もいますが、良質なオイルは適度に摂取した方が美容と健康にも良く、植物性のアーモンドオイルには人間の体にとって必要な成分が含まれています。
アーモンドオイルの主な成分についてまとめてみましたので、不足しがちな栄養素を手軽にオイルで補いましょう。
ビタミン
アーモンドオイルには、「ビタミンE」が豊富に含まれており、食品の中でも含有量が非常に多いのが特徴です。イタリア料理によく使われているオリーブオイルもビタミンEが豊富な天然オイルとして知られていますが、アーモンドオイルはオリーブオイルと比べて倍近くのビタミンEが含まれています。
また、レバーや納豆などに含まれるビタミンB2も豊富で、心身の健康と美しさを維持する働きを持っています。
食物繊維
食物繊維といえば、繊維質のある野菜に多いイメージがありますが、アーモンドオイルにも不溶性の食物繊維が含まれています。食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維があるのですが、腸内環境を整えるためには2つの食物繊維をバランス良く摂取することが大切です。
不溶性の食物繊維は、豆類やヨモギ、パセリといった健康に良いとされる食品に多く含まれていますが、アーモンドオイルの方が幅広い料理に活用できるため、摂取しやすいというメリットがあります。
不飽和脂肪酸
アーモンドオイルの主成分は、不飽和脂肪酸の1つである「オレイン酸」になります。脂肪には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、主に動物性の油に多く含まれている飽和脂肪酸は、人間にとって必要な栄養素が含まれていないうえ、冠動脈疾患のリスクを高めることから、あまり摂取しない方が良いとされています。
一方で、不飽和脂肪酸には体に必要な成分が含まれているため、美容と健康効果をもたらしてくれる事から適度な摂取が推奨されています。
アーモンドオイルの効果
アーモンドオイルは、豊富な栄養成分が含まれていることから、美容や健康に良いオイルとして食用オイルやキャリアオイルが販売されています。幅広い効果・効能が期待できるアーモンドオイルのパワーをまとめてみました。
アーモンドオイルは美白効果もある?
女性にとってシミ・ソバカスは、お肌の大きな悩みとなりがちですが、アーモンドオイルには「美白効果」があるとされています。公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)のアーモンドオイルを使った美白効果の検証において、4週間アーモンドオイルを塗布するとメラニンの減少が見られるという結果が出ました。
また、スイートアーモンドオイルとチロシナーゼを入れた試験管の実験では、チロシナーゼの活性が抑制されるという結果が出ています。チロシナーゼとは、メラニン色素を作り出す色素細胞だけが持っている酸化酵素です。
2つの実験結果によって、アーモンドオイルの美白効果は十分に期待が出来ると考えられていますので、シミ・ソバカスが気になる方は、毎日のスキンケアにアーモンドオイルを使用してみましょう。
アーモンドオイルは保湿効果もある?
アーモンドオイルには、「オレイン酸」が豊富に含まれています。オレイン酸は、代表的な保湿成分の1つで、乾燥肌の方がオレイン酸を肌に補うと皮脂バランスが整い、お肌の調子が良くなります。そのため、アーモンドオイルには保湿効果があると言えます。
例えば、アーモンドオイルと同様にオレイン酸が豊富に含まれる「オリーブオイル」を使った石鹸などは、保湿力が高いスキンケアアイテムとして人気がありますよね。
乾燥肌の方は、お肌のバリア機能が低下していますので、外部刺激に弱くなり敏感肌になっている方も多いのですが、植物性のアーモンドオイルは低刺激なのでデリケートな肌質の方でも安心して使用できます。
アーモンドオイルは日焼け止め効果もある?
オイルを顔に塗るとシミになりそう・・・そんなイメージもありますが、植物性オイルには紫外線予防に効果的な種類もあり、アーモンドオイルにはシミ・ソバカス・皮膚ガンの原因となる紫外線B波をカットする力があります。
アーモンドオイルはSPF5とされており、SPF(Sun Protection Factorサン・プロテクション・ファクター)はB波をカットする力を示しています。日焼け止めクリームにもSPF数値は記載されていますよね。常夏の国ではSPF2~8のココナッツオイルを日焼け止めとして肌に塗る習慣があるほどですから、肌が弱い方にとっては植物性オイルで紫外線を予防できるのは嬉しい効果です。
しかし、アーモンドオイルは肌に優しいもののSPF数値は決して高くありません。植物性オイルの中には、レッドラズベリーシードオイルがSPF30と数値が高い種類も存在しますが、アーモンドオイルだけで日焼け止めの効果をしっかりと得るのは難しいと考えましょう。
ただし、アーモンドオイルには美白効果があるので、メイク前のお肌のスキンケアとして使用したり、抗炎症作用もあるため日焼けをした後のスキンケアに使うのはおすすめです。
アーモンドオイルは妊娠線の予防にも効果がある?
体重の増加やお腹が大きくなることから、皮膚が伸びることで出来やすい妊娠中の肉割れを”妊娠線”と言います。妊娠線は、1度できると改善するのが難しいので、出来る前に予防のためのケアをするのが最も有効とされています。
アーモンドオイルには、肌を柔らかくして保湿力を高める「ビタミンE」が豊富に含まれています。また、浸透力が高く肌の奥の真皮部分まで保湿をしてくれるため、妊娠線の予防に効果的なオイルとされてます。
キャリアオイルの中には、子宮の収縮に影響を与えてしまう種類もありますが、アーモンドオイルは妊娠中の方が使っても問題がないので、安全に使えるという点でも妊娠線予防のためのマッサージオイルにはおすすめです。ただし、ナッツ系のアレルギーがある方は、アーモンドオイルの使用にも十分に注意してください。
アーモンドオイルにはニキビ予防・改善に効果がある?
アーモンドを食べるとニキビになる・・・なんて根拠のない噂もありますが、アーモンドオイルはニキビの予防・改善に効果があります。まず、ニキビの原因となりやすい皮脂の過剰分泌を抑制し、皮脂をコントロールする「ビタミンB2」が含まれています。
また、抗酸化作用や血行を促進してターンオーバー機能を活発にする「ビタミンE」も含まれていますので、ニキビ予防からニキビの炎症、そしてニキビ跡を防ぐ効果まであるので、ニキビ肌に悩む方にはアーモンドオイルは万能なオイルなんです。
アーモンドを食べるとニキビになる!と悩んでいる方は、砂糖や脂質が多く含まれたアーモンドの加工品を摂取していませんか?アーモンドと上手に付き合えば、ニキビ知らずの肌を目指せますよ。
アーモンドオイルには美髪効果がある?
髪の毛のパサつきやゴワつきの原因は、キューティクルの「CMC」構造が崩壊し、油分が失われることでダメージヘアとなってしまいます。パサつきのない滑らかで柔らかな美髪を目指すためには、”油分”を与えることが必要です。
キレイな髪の毛には油分があるため、ツヤや光沢がありますよね。アーモンドオイルには美髪に導く「オレイン酸」や「パルミチン酸」が含まれています。美髪に良いとされる事で有名な椿オイルにもオレイン酸やパルミチン酸が含まれていますので、低価格で購入できるアーモンドオイルをヘアケア用のトリートメントに使う事は、コストパフォーマンスにも優れているので継続して使いやすいというメリットがあります。
パーマ、カラーリング、アイロンなどでダメージを受けた髪の毛にアーモンドオイルで潤いを与えれば、ツヤのある美髪が目指せます。若々しい美髪はアンチエイジングにも繋がりますので、加齢による髪の毛の悩みを抱える方にもおすすめですよ。
アーモンドオイルをお風呂に?入浴剤としても使える?
アーモンドオイルは、お風呂に入れて”バスオイル”として使うことができます。入浴剤にはリラックス効果、美肌効果、体を温める保温効果などがありますが、肌が弱い方は入浴剤の成分でかぶれてしまう事がありますよね。
植物性のアーモンドオイルなら、肌がデリケートな方でも安心して使うことができ、入浴剤と同じような効果をもたらしてくれます。
アーモンドオイルのお風呂での使い方
アーモンドオイルを入浴剤の変わりにお風呂で使う場合には、湯船にキャリアオイルなら3滴~5滴、食用オイルならスプーン1杯程度入れて混ぜるだけで十分です。少量で良いので入浴剤を購入するよりも経済的です。
アーモンドオイルを湯船に入れることで、肌にハリや潤いを与えて湯上りの肌でも突っ張らずに乾燥しにくくなります。また、湯冷めもしにくく体の代謝が良くなり、冷え性の予防にも効果的です。香りが良いアロマオイルと一緒に使うとリラックス効果を高めることができます。
湯船だけではなく、アーモンドオイルをボディソープと一緒に混ぜて使うと保湿力が高まり、しっとりとした洗い上がりになりますので、お風呂上りに肌が乾燥しやすい方におすすめです。
アーモンドオイルでクレンジングしてみた
毎日のメイクを落とすためのクレンジングは、メイクをしっかり落とせて肌に優しいものを使いたいですよね。植物性のアーモンドオイルは、洗浄力の強いクレンジングオイルとは違い、肌に優しくケアできる商品です。アーモンドオイルをクレンジングオイルとして使う方法や感想などをまとめてみました。
アーモンドオイルでクレンジングするやり方
①アーモンドオイルでクレンジングする場合には、まずは乾いた手のひらにオイルを「100円玉」、メイクが濃い場合には「500円玉」程度出します。
②クルクルと指で円を描くようにしながら、オイルを顔全体に伸ばしていきます。
これだけでメイクが少し浮いてきます。優しくオイルを伸ばすだけでこんなに落ちます。
ポイントメイクだけ落としたい時にはコットンを使えば手軽に落とせますね。
③ぬるま湯(38度程度)でオイルを「乳化」させます。乳化をさせることでオイルと水が馴染んで汚れを落としやすくします。白っぽい色をしているのがオイルが乳化した状態になります。
④乳化させてメイク汚れが浮いてきたら、ぬるま湯で洗い流します。強くこすらず優しく洗い流すようにします。
⑤油性のメイク汚れはアーモンドオイルで落とすことができますが、汗やホコリは水溶性の汚れになりますので、洗顔料を使って顔を洗います。
⑥キレイに洗顔し終わったら清潔なタオルで水分を拭き取り、仕上げにアーモンドオイルを再び顔に塗ることで保湿ケアを行うこともできます。
アーモンドオイルでクレンジングした感想・効果
アーモンドオイルでクレンジングをするとメイクをしっかりしていても、力強く肌をこする事なくキレイに汚れが浮いてきます。アイメイクやリップなどのポイントメイクは、洗浄力が弱いクレンジングではキレイに落ちてくれないので、ついついゴシゴシと洗いたくなりますよね。
アーモンドオイルは肌への馴染みが良く、優しくオイルを広げていくだけでスルスルと面白いようにメイクが落ちていきます。一般的なクレンジングオイルは、必要な皮脂まで洗い流されてしまうので洗い上がりにツッパリ感がありますが、アーモンドオイルはしっとりとした洗い上がりです。
W洗顔をすると乾燥肌の私は、肌負担が大きくなるのですが、アーモンドオイルは肌負担が少ないので突っ張らないのが嬉しいです。
肝心のメイクは本当にキレイにスッキリと落とすことができます。乳化させる前にほとんど落ちてしまうくらい力を入れずにキレイになるので、肌摩擦を最小限に抑えられるのでシミが気になる人に凄くおすすめです。
アーモンドオイルでスキンケアしてみた
アーモンドオイルは、「ニキビ・美白・エイジング」に良い効果をもたらすオイルとして人気があります。また、顔はもちろんの事ながら全身に使えるので経済的です。食用オイルもスキンケアに使用できますが、私はガイアのキャリアオイルを購入しました。
ガイアはオーガニック認証機関の原料で商品開発を行っているメーカーで、こちらの商品はボトルないに窒素ガスを充填させ酸化しにくいタイプとなっています。
アーモンドオイルでスキンケアするやり方
アーモンドオイルでスキンケアをする際は、「乳液」や「クリーム」の役割として使うのがポイントです。
まずは、洗顔後のキレイな肌に一般的なスキンケアの流れと同様に「化粧水」で保湿をします。アーモンドオイルは油分になりますので、水分を補ってからフタをしてあげると保水力がアップして潤い度がアップします。
次に、アーモンドオイルを手のひらに100円玉程度のオイルを出し、顔全体に広げてマッサージをするように手のひらでプッシュをしながら浸透させます。これで乳液+クリームを使ったくらいのしっとり感を得られるはずです。
ニキビがある時は使わない方がいい?
アーモンドオイルは、抗炎症作用があるのでニキビ肌に使用しても問題ありません。私も吹き出物が1つ顔に出来ていましたが、ヒリヒリしたり浸みるといった不快感はありませんでした。
また、アーモンドオイルには皮脂バランスをコントロールする作用や血行促進作用があるので、ニキビ肌を早く治してくれる効果が期待できます。浸透力も高いのでニキビや肌荒れで悩んでいる方のスキンケアにもおすすめです。
アーモンドオイルでスキンケアした感想・効果
オイルでスキンケアと聞くと「ベタつくのでは?」と心配な方もいるかもしれませんが、アーモンドオイルでスキンケアをしても、全くベタつきが気になるという事はありませんでした。
私は乾燥肌なので、アーモンドオイルのさっぱり感は少し物足りなさを感じるくらいです。そのため、冬の乾燥が強い季節は「ニベアクリーム」と混ぜ合わせて使ったり、アロマと合わせて使っています。
化粧水なしでアーモンドオイルだけでスキンケアもしてみましたが、やはり化粧水を使ってからオイルを使った方が肌が潤います。アーモンドオイルだけでは保湿が足りていない感じがしますが、オイリー肌の方は化粧水なしでも良いかもしれません。
アーモンドオイルで頭皮ケア(ヘアケア)してみた
アーモンドオイルでヘアケアをしてみました。アーモンドオイルは、頭皮から毛髪のケアまで利用できます。頭皮のダメージや毛髪のダメージが気になる時にアーモンドオイルでケアをすれば、美容室に行ったり専用ケア製品を買う必要がないので経済的です。
アーモンドオイルで頭皮ケアするやり方
①初めに髪の毛を軽くブラッシングをして、髪の毛の表面についた汚れを落とします。髪の毛の絡まりや大きな汚れを落としておく事で、頭皮にオイルが浸透しやすくなります。
②アーモンドオイルを手のひらに500円玉程度の量を出し、指の腹を使ってマッサージをするようにオイルを頭皮に揉みこんでいきます。
毛先などダメージが気になるところも揉みこんでおきます。
③しばらくオイルを馴染ませておきます。少量のオイルでも馴染ませると全体がしっとりしてきます。しっかりと馴染んだら、お湯で軽く洗い流してからいつものようにシャンプー、トリートメントをします。
④髪の毛を乾かした後に仕上げとして再び、アーモンドオイルを髪の表面に塗るとツヤと光沢が出ます。
アーモンドオイルで頭皮ケアした感想・効果
アーモンドオイルで頭皮ケアをするとスッキリとします。洗い上がりがさっぱりとしているので、美容室でシャンプーをしてもらったかのような爽快感が得られます。余分な汚れが落ちた!という感じがして気持ちがいいです。
頭皮のオイルケアだけでも髪の毛にツヤが出てきますが、ヘアダメージが強い方は髪の毛をドライヤーで乾かした後の仕上げとしてオイルを毛髪に塗り込むとパサつきが減り、しっとりと髪の毛がまとまります。
こちら↓はオイルパックのみで乾かした状態です。少しパサつきが目立ちますよね。
こちら↓は仕上げにオイルを塗った状態です。髪の毛がまとまりキレイに見えます。
私は髪の毛がボブなので500円玉くらいの量にしていますが、長さによってオイルの量は調節してください。ただし、量が多すぎると髪の毛がベタついた印象になってしまいます。整髪料をたっぷりと付けたかのようなテカリが出てしまうので気を付けてください。
食用のアーモンドオイルはあり?キャリアオイルとの違い
アーモンドオイルは、食用とマッサージ用のキャリアオイルが販売されています。食用のアーモンドオイルは食べることはもちろん、スキンケアやヘアケアに使用できる事から経済的なところが魅力的です。
一方、キャリアオイルは食べることができませんので、アーモンドオイルを買うなら”食用オイルの方がお得なのでは?”と考えている方もいるのではないでしょうか?食用オイルとキャリアオイルの違いや購入する際に気を付けたいポイントをまとめてみました。
食用オイルとキャリアオイルの違いとは?
食用オイルとキャリアオイルの違いは「精製方法」が異なるという点が大きく、精製の違いによって品質が変わってきます。商品によって価格に差があるのも精製方法の違いが大きく関係しています。
安価で販売されているアーモンドオイルは薬品を使用した「溶剤抽出法」で大量生産を重視した精製になります。価格が安い分、有効成分が失われてしまいます。高品質とされるスキンケアなどに適したキャリアオイルは「冷搾法(低温圧搾、常温搾り、コールドプレス)」という精製になります。1度に抽出できる量は少ないのですが、価値の高い成分を残したまま抽出できる分、お値段は少し高めになります。
食用オイルを使うメリットとデメリット
食用のアーモンドオイルをスキンケアなどに使用する際は、キャリアオイルと比べると”ベタつき”が強くなります。キャリアオイルの方が使用感が良いうえ、美容効果が期待できる栄養成分が沢山入っていますので、スキンケアなどに使用するならキャリアオイルの方がおすすめです。
・安くお得な方がいい
・食用でもベタつきが気にならない
・食用でも効果を十分に感じられる
こうした方は、わざわざキャリアオイルにする必要はありませんが、お風呂や洗面所などで使う際には雑菌が入りやすくなるため、食用として併用する際には十分に保存管理するように心がけましょう。
アーモンドオイルの保存方法
アーモンドオイルを購入した方は、できるだけ長い期間使用できるように保管する場所に気を付けましょう。アーモンドオイルは、常温での保存が可能です。30度以上の高温になる部屋は避け、暗所保存をするのがおすすめです。直射日光は劣化の原因になりますので、遮光ビンに入っていると品質の低下を防ぐ効果があります。
アーモンドオイルは、低温で保管すると結晶化し固まってしまうため、冷蔵庫に入れる必要はありません。冬の時期は、部屋の室温が下がって固まってしまう事がありますが、常温に戻せば液体になりますので使用することが可能です。気温が低くなかなか戻らない場合には、ボトルの底をお湯で温めると時短できます。
アーモンドオイルの保存期限
市販のアーモンドオイルには、使用期限が箱やボトルに記載されていますが、基本的には未開封の状態での期限となりますので、アーモンドオイルを開封した後は1カ月~2カ月程度で使い切るようにしましょう。
開封後は酸化が始まりますので、1度に沢山の購入は避けて使い切れる分だけ、その都度新しいオイルを購入する方が安心です。酸化したオイルを使用することは、シミや肌荒れの原因になるので注意してください。一般的に未開封のものであれば1年~3年ほど保存することが可能ですが、直射日光や高温多湿な場所での保管はオイルの劣化スピードを速めてしまうので、できるだけ適切な場所で保管しましょう。
アーモンドオイルを他のオイルを比べると?
アーモンドオイル以外にも、美容や健康に良いとされる植物由来の天然オイルは沢山販売されていますよね。アーモンドオイルは、他のオイルと比べた時にどんな違いがあるのか?購入する際に知っておきたい重要なポイントを比較してみました。
アーモンドオイルVSホホバオイル
ホホバオイルは天然のワックスエステルとして保湿力に優れ、乾燥の防止、ヤケドや湿疹の治療として医療現場でも使用されています。ホホバオイルの分子構造と人の細胞構造は非常によく似ているため、馴染みが良く有効成分が浸透しやすいとされています。
植物由来の天然オイルの中でも酸化しにくいため、長期保存できるなど優れた点が多いオイルなのですが、ホホバオイルはアーモンドオイルよりも”価格が高い”というデメリットがあります。アーモンドオイルと比べると原料であるホホバの種子は希少である事から、価格は倍近くになります。
そのため、毎日のスキンケアやヘアケアとして継続して使うなら、ホホバオイルよりもアーモンドオイルの方が実用的と言えます。
アーモンドオイルVSオリーブオイル
植物由来の天然オイルとしては定番にもなっているオリーブオイルですが、実はオリーブオイルよりもアーモンドオイルの方が「ビタミンE」の含有量に優れています。ビタミンEは血行を促進したり、肌を柔らかくするなどエイジングケアには欠かすことができない若返りの成分です。
オリーブオイルとアーモンドオイルは、ほぼ価格が同じくらいなので、美容効果を期待するならアーモンドオイルの方がおすすめですが、ナッツ類のアレルギーを持つ方はアーモンドオイルよりもオリーブオイルを使用した方が安全です。
アーモンドオイルVSグレープシードオイル
グレープシードオイルは、ブドウ種子から採取されるオイルです。主に「食用」で使われることが多く、油とは思えないサラリとしたソフトなオイルである事が特長です。胃腸が弱い人や病人食にも使われており、揚げ物用の油に使ってもさっぱりとした味わいに仕上がります。また、無味無臭のためサラダなどに使っても違和感がなく、無理なく摂取できるという点がメリットです。
アーモンドオイルと比べると価格や効果も似ているので、使用感を重視した好みで選んで良いと思います。アーモンドオイルを食用で利用している人で、脂っぽさや香りが気になる・・・という方は、グレープシードオイルをおすすめします。
アーモンドオイルVSマカダミアナッツオイル
マカダミアナッツオイルは、アーモンドオイルと同様にナッツ類のオイルになりますので、ほのかにナッツの甘い香りが漂います。マカダミアナッツオイルには、アーモンドオイルにも含まれるビタミンEビタミンBの他に「葉酸」が少量ながらも含んでいるため、妊娠中の女性におすすめのオイルです。
浸透力も高いので妊娠線の予防にも良いのですが、アーモンドオイルよりもやや高価になりますので、妊娠中のスキンケアとして少し贅沢に使いたい時に選んでみるのがおすすめです。