西表島 ジャングルナイトツアーに参加してヤシガニを見つけてきた


西表島 ジャングルナイトツアーに参加してヤシガニを見つけてきた

もしあなたが西表島に宿泊するなら、一度はぜひ行ってほしいのが、夜の「ジャングルナイトツアー」。夜行性の生物が多く暮らすジャングルの中を探検。満天の星空やお月さまなどの夜空をも満喫するツアーです。

今回は、実際に西表島に宿泊して、貴重なヤシガニや、季節によっては蛍にも会えちゃうナイトツアーを体験してきましたので、詳しくご紹介いたします!

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もくじ

西表島ジャングルナイトツアーって?

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西表島の夜の森は、たくさんの夜行性の生き物が暮らしており、昼とはまた異なった様子を見せます。

1人で踏み入るのは危険ですが、現地を良く知るガイドさんが、歩くのにヘビーではない行程を選び、季節やその日の天気に合わせて、その時々でベストな場所を案内してくれるのがツアーの良いところ。

晴れた日には星やお月さまも堪能できますし、雨の日は雨の日で、より亜熱帯のジャングルらしい風情が楽しめます。

もちろん、探検といっても危険なことはありませんので、ご安心ください。歩く距離も短めなので、普段運動しない方やお子様も安心。カジュアルに冒険気分が楽しめるアクティビティです。
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西表島のジャングルナイトツアーは、2~10名程度のグループ編成で、長靴や懐中電灯(ヘッドライト)は料金に含まれています。

懐中電灯は1人1つ渡されるので「冒険」といった風情にテンションが上がります。子供さんの参加者からは歓声があがっていましたよ。

夜はもちろん虫もいるので、服装は肌を覆うものがベスト。この日は、ジャングルを抜けてビーチを目指すコースに参加しました。

バスでポイントについたら、ガードレールの間を抜ける抜け道を通って行きます。

西表島の自然関連のスポットは、「ここが入口です」とわかりやすい表示があるわけではないので、必ず現地のガイドさんと行くようにしましょう。
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足元はツアーによって踏み固められてはいますが、舗装されているわけではありません。足元を照らしながら進みます。

夜でも街灯やネオンの明かりに慣れている身からすると、全くの明かりがない中、懐中電灯だけが頼りという状況は、それだけでスリル満点。
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ガイドさんはさすがに慣れていて、すいすい進みながら、暗い中でも「そこは段差なので気を付けてください」「あそこにヤシガニがいます」「これが巣穴です」など、エスパーですか?というくらいのサーチスキルを発揮。

せっかくなので夜の生き物を自分で探したくなりますが、足元が不注意になるので危険です。滑って転んだりしたら大変。

ここはプロにお任せしたほうが良いと感じました。

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西表島ジャングルナイトツアーで見られる生物

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ジャングルナイトツアーで、最も人気というか、それを目当てに参加する方がほとんどなのが「ヤシガニ」です。

ヤシガニは日本でも沖縄と宮古・八重山などの先島諸島に生息し、陸上生活をする中で最大級の甲殻類(カニやエビの仲間)。

大変希少な生物で、絶滅危惧種の指定を受けています。

なぜヤシガニを見るのにナイトツアーがおすすめなのかというと、日中は岩の影や巣穴などに潜っていたりして隠れているのですが、夜は外に出てきてエサを探すから、あちこちをうろうろしているところを、見ることができるのです。

ヤシガニの寿命は50年~60年程もあるといわれています。大きいものだと体長は40cmを超え、脚を広げると1m以上、体重も4kg以上にも成長するのだとか!

とはいえ、ジャングルナイトツアーで見られるものは、だいたい手のひらサイズです。

今回のナイトツアーでは、そんな希少なヤシガニに「本当に希少なのか……?」と思えるほど、何回も遭遇することができました。

このジャングルナイトツアーのヤシガニ遭遇率は、なんと9割くらいと相当高い確率ですが、自然が相手なので遭遇できない場合もあるそうです。
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中にはシャイ?なヤシガニもいて、見つけられると、とっととジャングルの奥に隠れてしまうものも。

びっくりするほど足が速いです。このスピードなら行動範囲は広そう。

しかし、ヤシガニを追って草むらに入るのは危険です。なぜならヤシガニの生息域は、恐ろしい毒蛇、ハブとかぶっているからです……!
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「ヤシガニ」という名前からカニの仲間と思われがちですが、実はヤドカリの仲間。

「ヤシ」の名前は、木に登ってヤシの実を食べているのを見られたことからつけられたようですが、ヤシの実に限らず、アダンやクワズイモ、月桃など実であれば、何でも食べるとのことです。さらには、木の実がならない季節は肉食に早変わり、虫などを食べることもあるとか。

確かに何十年も生きるのに、食わず嫌いをしているわけにもいきませんね。長生きの秘訣は何でも食べることなのかもしれません。
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今回は、ヤシガニが実際に木の上にいる姿も撮影することができました!ちょうどこの木はアダン、隣に見えている緑の草は月桃です。このハサミを使って、器用に登るのでしょう。

このハサミは陸上生物最強と言われており、力が強いものだと、指を落とすほどということなので(実際に指をけがした人もいるそうです)、とても危険。ヤシガニを手で持つの止めましょう。
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ヤシガニを見つけたらみんなで撮影会開始です。ガイドさんがスポットライトを当ててくれるので、スマホカメラでも撮影可能ですが、あたりは暗いので、できればコンパクトでもデジタルカメラの方が写真をキレイに取ることができます。
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このコンテンツはコンパクトミラーレス一眼で撮影しています。

少しズームをかけて、ヤシガニをかなりアップで撮影することに成功しました。
正面から見るとちょっと怖いですね。
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ヤシガニに引き続いてカニも発見。こちらはヒメオカガニというカニで、ハサミの色が違っているのが特徴。

ヒメオカガニも、環境省のレッドリストに登録されている希少なカニ。蟹といえば水辺に棲むものと思いがちですが、陸に住むカニもたくさんいるのですね。
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こちらはムラサキオカガニ。
名前の通り、紫色のカニで、環境省レッドデータブックでは、準絶滅危惧に分類されています。
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暗闇にポッと光っていたのは、こちらも珍しいオオシマドボタルの幼虫。
幼虫も光るのですね。

ホタルといえば、「こっちの水は甘い」という歌ですが、このオオシママドボタルは水辺にいません。というか、日本には50種類も蛍がいるのですが、水辺で幼虫から過ごすホタルはとても珍しく、ゲンジボタル・ヘイケボタル、そして久米島に住むクメジマホタルの3種類しかおらず、そのほとんどは陸生なのだそう。

そして、蛍といえば光ですが、実はすべて蛍が発光するわけでもないのだとか。ゲンジボタルはオスが光ってプロポーズするのですが、オオシママドホタルはメスも光ります。メスの成虫は飛べないのですが、光とフェロモンで雄を誘うのです。
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さらに、天然記念物ともなっている、やはり貴重なオカヤドカリを発見!
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こっちはシャイなオカヤドカリ。見つかったらさっと身を隠してしまいました。
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木の穴に隠れようとしているオカヤドカリ。ヤドカリといえば海辺のイメージですが、こうして木に登って巣穴としているのですね。
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カエルもいました。こちらも希少な「コガタハナサキカエル」という種類。石垣島と西表島にしかいないカエルで、環境省レッドリストに掲載の準絶滅危惧種。
短い脚が愛らしく感じます。

昼間にカヌーやトレッキングでジャングルツアーをした時には出会えない、夜行性の生き物に会えるのはナイトツアーでの特権ですが、西表島のジャングルナイトは希少生物の宝庫です。

夜の幻想的な西表島の海へ

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この日は満月に近い日だったので、空がとても明るくて、通常では感じることができない「月明かり」を実感。

月で自分の影ができるし、浜辺に出たら月明かりで辺りが見えるくらいなのです。
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ジャングルだけでなく、海でも生き物を見ることができます。
ビーチでは、もう足元の心配がないので、グループのみんなも三々五々ライトを照らしながらあちこちを探し始めました。

写真ではわかりづらいですが、海が透明で小魚が泳いでいるのが良く見えましたよ。
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こちらは珍しい白いカニ「ミナミスナガニ」。
昼間は巣穴で寝ていて、夜にエサを捕るために外に出てくるそう。
この白い色が保護色となってなかなか見つけづらいのですが、ガイドさんさすがです。

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岩の上には、「トントンミー」の愛称で親しまれるミナミトビハゼも。前ビレを使ってピョンピョンはねる姿が愛らしいです。

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最後は、季節外れのサガリバナが咲いているという秘密のスポットへ。

サガリバナは梅雨明け~夏の沖縄で夜だけ咲く一夜の花なので、秋以降に咲くのは珍しいのです(この取材は10月末に行われました)。

花の中心にあるピンク色の部分が花びらで、白いフワフワしているのは花びらではなくオシベなのだそうです。

満開の時はとても見ごたえがありそうですね。

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ジャングルナイトツアーは、普段は見ることができない西表島の生き物たちに触れあえる機会。実際に出かけてみると、遭遇する生き物たちがほぼ希少なものであることにもびっくりしました。ヤシガニにもたくさん会えて大満足です。

西表島旅行を計画されるのあれば、ぜひ宿泊して、いつもとはちょっと違った、西表島の自然の中ならではの夜遊び、楽しんでみませんか?

ジャングルナイト・星空鑑賞
ツアー時間:20:30~22:00(送迎あり)
催行:villa西表(ヴィラいりおもて)
電話番号:0980-85-6653
電話番号(携帯):090-3086-5827
電話受付時間:8:00~22:00
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