通り池【宮古島・下地島】に行ってきた


通り池【宮古島・下地島】に行ってきた
宮古島から伊良部大橋を渡った伊良部島の先につながる、「下地島の通り池(しもじしまのとおりいけ)」は、地形的にも大変珍しい、海につながる2つの池が織りなす光景が美しい景勝地。国の名勝と天然記念物の重複指定を、沖縄県で初めて受けた場所です。

神秘的で吸い込まれそうな池と、琉球石灰岩の大地に沖縄ならではの植物が自生する風景の取り合わせは、なかなか見ることができません。

今回の沖縄女子旅は、そんな「通り池」を詳しく解説いたします!

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もくじ

通り池へのアクセス・入場料・営業時間・所要時間

ここでは、通り池へのアクセス・入場料・営業時間・所要時間について解説します。

自動車で通り池へアクセス

通り池は、宮古島から伊良部大橋を渡って伊良部島へ、そしてその先の端でつながった下地島の西岸にあります。

自動車でアクセスする場合、宮古空港からは40分弱の距離です。

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通り池の手前には、20台程度が駐車可能な無料駐車場が整備されています。通り池は、遊歩道が整備された先にありますので、ここからは歩きです。

道は基本的に平坦ですが、トータルで10~20分は歩きますので、歩きやすい靴を履いていくのがおすすめ。駐車場の先にはお手洗いはないので、事前にすませておくのがベター。

また、通り池までは木陰の道もありますが、過ぎた先は日よけがないので、帽子や日傘、暑い日は飲み物なども準備しておくとよいでしょう。

路線バスで通り池へアクセスできる?

実は、2018年11月現在、下地島へは路線バスが通っていません。
手前の伊良部島までは、宮古島の平良港から伊良部大橋を渡り、集落を通って佐和田港近くまでのバス路線があります。

こちらのバスマップがわかりやすいです。

もともとこの路線は観光用ではなく、地域の生活の足なので、観光地を通るルートではありません。2019年4月の下地島空港の利用開始に伴って、バス路線が開通するのかもしれませんが、現在のところ未定です。

ということで、通り池には路線バスからアクセスすることは難しいので、観光ツアーに参加するか、タクシーを使いましょう。

参考:宮古協栄バス

伊良部島~下地島などの景勝地を周遊してくれるバスツアーがあります。運転しなくていいのは楽ちんなので、検討してみてはいかがでしょうか。

通り池の入場料・営業時間は?

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通り池は公共の場所なので、入場料は不要で、24時間立入可能です。
ただし写真の通り、街灯などの灯りがありませんので、夜は真っ暗でかなり怖いです。日没までの観光にとどめることをおすすめします。

通り池の観光所要時間と近隣観光スポット

Googleマップだとうまく地図が出ませんが、駐車場から通り池が見られる展望台までは、遊歩道を通って大体5分程度です。

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その先にも海に伸びる遊歩道がありますが、メインの通り池だけ見たいという方は、20分~30分ほどで、さっと観光できるスポットです。

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通り池は、ダイビングやシュノーケルツアー以外だと、通り池だけで観光するというより、その先にある下地島空港の絶景ポイント(通称17エンド)や、中の島ビーチ、また伊良部島の観光と一緒に回るといったドライブルートを組むのがおすすめです。

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通り池の風景

通り池までの風景

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それでは、通り池に向かって歩いて行きましょう。

駐車場からしばらくは、大きく葉を広げるコバテイシ(モモタマナ)が植えられており、暑い日でも木陰が心地よいです。
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ずっと木陰の下なら良いのですが、ここからはノー日陰。帽子・日傘の準備を忘れずに。
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通り池が見える展望台(木の陰に隠れていますが画面中央右)は、わりとすぐです。
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こちらは通り池の陸側。鏡のようにあたりの風景を映し出しています。
「池」といっても直径55m、水深25mもあるので、とても大きいです。
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そしてこちらは海側。
海側の方が、陸側よりも大きく、直径75 m、水深45mあります。
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通り池はこのように、上から見ると2つの池が並んでいるように見えますが、「通り」という名前の通り、2つの池は地下でつながっています。さらに、海側の池には洞穴もあって海ともつながっているという、非常に珍しい地形なのです。

そのため、池であるにもかかわらず、潮の満ち引きによって水面が上下します。
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通り池は、もともとは海岸にあった鍾乳洞が、波で削られて大きくなったところに天井が崩落してできた窪地(ドリーネといいます)に海水が入ってきたものです。
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通り池の神秘的な青い水の色は、太陽で温められた水面と、日光が届かない下層との境目にできる「水温躍層」という大きな水温差から生じる水の層によるもの。

この層はサーモクラインとも呼ばれ、かげろうのように揺らめいて見えます。

海に住む生き物たちも、暑くなく、寒くないこの層に生息することが多く、ダイビングでは多くの熱帯魚たちを見ることができます。

また、2つの池の真ん中部分には、「日本一巨大な青の洞窟」も広がっているとか。ダイビングとしては難所スポットだそうですが、ぜひ一度見てみたいですね。

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通り池から先に続く道はどうなっているの?

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通り池から先にも、遊歩道は続きます。
ところどころ展望スポットが張りだしていて、いろいろな角度から通り池を眺めることができるようになっています。

池の周りにテリクサトベラや、ナンゴククサスギカズラ・ハリツルマサキ・オオハマボウなどを含む植物が自生。

通り池が国の名勝とともに天然記念物に指定されたのは、ここに分布する植物が学術上貴重な植物であるということも理由の一つとなっています。

海に面する琉球石灰岩の大地に自生する貴重な植物という点では、宮古島の東平安名崎(ひがしへんなざき)や、沖縄本島の万座毛(まんざもう)も同様の理由で天然記念物に指定されていますよ。
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海のそばまで行けるのかと思ったのですが、ここで遊歩道が途切れていました。

以前は海のそばにもう1つ「鍋底」と呼ばれる池があり、それを眺める展望台があったそうなのですが、台風で壊れてしまってから、補修されないまま今に至っているのです。

ここ数年の宮古島への台風被害を考えると、確かに補修するのも大変そうですね……
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ということで、通り池の奥のこの遊歩道は、海までは続いておらず、もう1つの池の手前で終わるので、琉球石灰岩と、そこに自生する植物をメインで楽しむというルートになっていました。

時間のない方は、手前の通り池の観賞のみで切り上げても良いかと思います。
見てのとおり、全く日陰もないので……

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通り池にまつわる伝説

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地元では「トゥーイグー」と呼ばれる「通り池」。
この通り池は古くから地元の人々に認識されていたようで、有名なふたつの伝説がありますのでご紹介します。

ユナイタマ伝説

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一般に「人魚伝説」として知られているのはこちらの伝説です。

昔、この付近に住む漁師がユナイタマ(人魚、海の精霊、ジュゴンなど諸説あり)をとらえ、隣の家にも半身を切っておすそ分けしました。

夜になると海の彼方から、ユナイタマの母が呼んでいます。ユナイタマは「半身を食べられてしまったので帰れません」と答えます。

そこでユナイタマの母は、子供を取り戻すために津波を起こし、波が引いたところにユナイタマを食べた漁師と隣の家の部分が穴になっていて、これが通り池になったというものです。

この津波は、江戸時代に起きた明和の大津波だといわれています。

継子伝説

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息子を残して妻に先立たれた男性が再婚します。
後妻に当たる女性は、自分の子供ができると、自分の産んだ次男を跡継ぎにしたいと考えるようになりました。

そうなると、継子である長男が疎ましくなり、殺してしまおうと思い立ちます。

そこで、ある夜、子供たちを通り池に連れて行き、長男を池の外側に、次男を池の側に寝るように指図し、自分はその場を離れました。しかし次男は岩の寝心地が悪いので長男と寝る場所を替わってもらいます。

しばらくして戻ってきた母親は、入れ替わっているとも知らず、自分の子供である次男を通り池に突き落として殺してしまいます。

逃げる最中に入れ違いに気がつき、そのショックで自分も通り池に身を投げるのでした。
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なんもやりきれないお話しですね。
そういえば人魚伝説というのはあちこちにその伝承が残っていますが、ハッピーエンドのものは聞いたことがありません。

通り池の、異空間につながるかのように見える不思議な水の色が、そうした伝説をよりリアルに感じさせる舞台装置にもなっているのかもしれません。
下地島に訪れた際は、ぜひ訪れておきたい場所です。

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通り池(とおりいけ)基本情報

〒906-0507 沖縄県宮古島市伊良部字佐和田
Google Map
入場無料・駐車場無料・24時間開放
駐車場にはトイレあり。

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