ザ・リッツ・カールトン東京 「ザ・ロビーラウンジ」アフタヌーンティー 口コミ
今回のアフタヌーンティーレビューは、“ザ・リッツ・カールトン東京”の「ザ・ロビーラウンジ」です。東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー45階にあるラグジュアリー空間で、シェフのクリエイティビティが光る至高のアフタヌーンティーをいただいてきましたので、しっかりレポートいたします!

ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」
ザ・リッツ・カールトン東京でアフタヌーンティーをいただけるのは、ホテル45階の「ザ・ロビーラウンジ」。この項では、ザ・リッツ・カールトン東京へのアクセスと、アフタヌーンティーをいただく「ザ・ロビーラウンジ」についてご紹介いたします。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」へのアクセス
ザ・リッツ・カールトン東京があるのは、2007年に開業した東京ミッドタウン。
元萩藩の毛利家屋敷だった東京ミッドタウンは、ザ・リッツ・カールトン東京だけでなく、有名企業の本社や東京本部、様々なショップやレストラン・美術館などの多彩な施設から構成されています。
最寄り駅としては、都営大江戸線「六本木」駅が、8番出口より地下通路で直結しているほか、東京メトロ日比谷線「六本木」駅も4a出口側から都営大江戸線と連絡している地下通路を経由して天候に関係なく楽にアクセスが可能です。
また、東京メトロ千代田線「乃木坂」駅は直結してはいませんが、3番出口より徒歩約5分で着くことができます。
ホテルの正面入口もしくは、
キャノピースクエア側のガレリア入口の横に、ザ・リッツ・カールトン東京の1階エントランスがあります。
「ザ・ロビーラウンジ」はホテルフロントのある45階なので、ホテル専用のエレベーターに乗る必要があります。
ミッドタウン側のエントランスをくぐった後、奥にあるエレベーターまでは結構距離があります。
エレベーターで45階まで直通です。
エレベーターを降りた正面が「ザ・ロビーラウンジ」となっています。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」の紹介
ザ・リッツ・カールトン東京は、言わずと知れた世界的に有名なラグジュアリーホテル。
洗練された空間で質の高いホスピタリティーとサービスを受けることができます。
そのモットーには「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」というのがあり、ラウンジのドレスコートは“カジュアルエレガンス”。
フォーマルとスマートカジュアルの中間となります。ワンピース+ストッキング+パンプスといったきちんと目の服装が目安です。パンツルックでもOKですが、ジーンズやショーパンは避けましょう。露出は控えめに、清楚な上品さを心がけてください。
女子アナ~堅めの企業のOLさんの服装などが目安です。
約8メートルの高い天井まで設けられた大きな窓から、柔らかな日差しが差し込む午後。
落ち着いた色調のラウンジは、オリエンタルなテイストを取り入れており、開放感あふれる雰囲気。柱や窓の周りに使われている木の風合いが暖かみを感じさせます。
ザ・リッツ・カールトン東京の「ザ・ロビーラウンジ」の営業時間は9:00 から24:00までです。
9:00~11:00までは朝食の時間帯、今回いただいたアフタヌーンティーは12:00~17:00までです。
12:45 - 16:25までは、ピアニストによる生演奏があり、優雅な気分で午後のお茶を楽しめます。
今回はこちらの窓際の席をリザーブいただきました。
どことなく着物の絣模様を思わせる、落ち着いた色合いのファブリックの椅子です。
窓からの眺めは壮観。
さぞ夜景も素晴らしいことでしょう。
ちなみに、「ザ・ロビーラウンジ」では、コーヒー・紅茶は1500円~(税・サ別)という価格帯。さすが東京でもトップクラスのホテルだけありますね。
しかしこの空間に身を置いて、非日常の雰囲気を楽しもうと考えると、決して高く感じないから不思議です。
特にこれから紹介するアフタヌーンティーは、ぜひ一度賞味する価値アリのメニューですよ。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」アフタヌーンティーレビュー
この項では、ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」のアフタヌーンティーについて、詳しくお伝えいたします。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」のアフタヌーンティーメニュー
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」のアフタヌーンティーは、季節ごとにメニューを変更しています。この時いただいたのは秋をテーマとした「シトラスアフタヌーンティー」。
秋をテーマというと、栗やカボチャといった落ち着いた色味のものを想像しますが、ザ・リッツ・カールトン東京では、柚子、かぼす、酢橘、金柑など、国産の柑橘類を素材としたオリジナリティあふれる爽やかなアフタヌーンティーを展開しています。
アフタヌーンティーメニューは大人向けには以下の3種類があります。
・ザ・リッツ・カールトン東京アフタヌーンティー
(セイボリー5種 フィンガーサンドウィッチ2種 スウィーツ8種)+コーヒー又はお好みの紅茶 (7,000円)
☆今回いただいたのはこちらのメニューです
・アーティストリーアフタヌーンティー
(ザ・リッツ・カールトン東京アフタヌーンティーと同じメニュー構成)+お好みの紅茶ブレンド (8,000円)※週末・祝日限定
ティースタンドにて、ザ・リッツ・カールトン東京で提供している紅茶の茶葉をお好きにブレンドしてオリジナルティーをお作りできるサービスがついています。
・ヘヴンリーアフタヌーンティー
(セイボリー3種 フィンガーサンドウィッチ2種 スウィーツ6種)+コーヒー又はお好みの紅茶 (4,600円)OR アフタヌーンティーと共にシャンパーニュ(6,100円)
セイボリーとスウィーツの品数が少なめで、その分価格も抑えられたプランです。シャンパーニュセットも選べます。
シャンパーニュはセットになっていないプランでも、グラス・ボトル共にオーダーできます。
銘柄は「ザ・リッツ・カールトン東京 プライベートキュヴェ」です。
(料金は全て税・サービス料が別途加算されます。)
また、お子様のためキッズアフタヌーンティーも用意されています。
エビフライやミニチーズバーガーなど豪華なお子さまランチのようなラインナップです。
私も心ひかれましたが、12歳までのご利用とのことでした。
こんな素敵な場所でお食事できるお子様がうらやましい限りです……!
さて、アフタヌーンティーとあれば気になるのが中心となる紅茶の内容です。
ザ・リッツ・カールトン東京では人気の「ルピシア」にてオリジナルブレンドのほかに茶葉を揃えています。
茶葉の種類は16種類。ティーマイスターのスペシャルセレクションです。
・ダージリン
・ウヴァ
・イングリッシュ ブレックファスト
・アールグレイ
・宇治 やぶきた
・ストロベリー&シャンパーニュ
・ブーケロワイヤル
・フルーツ&ハニー ルイボスティー
・ビューティフル ハーブス(ハイビスカス+ローズヒップ+カシス)
・カモミール&アップル
・ジンジャー&レモン
事前に茶葉のサンプルが供され、香りを確かめながら選ぶことができます。
また、アフタヌーンティーの紅茶はポットサービスなのですが、ポットはその都度スタッフの方が注いでくれます。
個々のテーブルにポットを置かず、温度管理ができるようにポットステーションで温めておいてくれるのです。そのため、お替わりであってもお茶の状態は暖かいままいただけます。お茶は飲みきりではないので、常にフレッシュな状態を希望であれば、1杯ごとに交換も可能です。
毎回サーブしてくれるので、とても贅沢な気分が味わえますよ。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」アフタヌーンティー実食レビュー
今回は、ザ・リッツ・カールトン東京アフタヌーンティーをいただきました。
まずご紹介したいのがこちらの「ジャムトローリー」。
アフタヌーンティーの用意をしている間に、スコーンにつけるジャムと、小菓子を選ぶようになっています。
ジャムはシェフが手ずから選んできたもので、長野のジャム工房「ル・コタージュ」のもの。
季節ごとに内容が変わりますが、6種類の中から1種類選ぶことができます。秋のシーズンは、もも、ブラックカシス、あんず、うめ、たんかん、ぽんかんの6種。
シトラスアフタヌーンティーに合わせて柑橘系のジャムが目立ちますね。これは嬉しい悩みどころです。
ザ・リッツ・カールトン東京では、アフタヌーンティーの内容を年々ブラッシュアップしており、2018年よりジャムも国産のものにチェンジしたそうです。
また、手前にはお茶と共につまむ小菓子が、こちらも6種類並べられています。小菓子は2個選ぶことができ、お茶と共に楽しみながら、アフタヌーンティーのスタンドが出来上がるのを待つという趣向です。この時は以下の6種類。
・ラズベリーのギモーブ
・ナッツがキャラメリゼされた塩ミルクチョコレート
・ゆずのピール入りホワイトボール
・和三盆でコーティングしたピーカンナッツ
・ヘーゼルナッツのクッキー
これも楽しい悩みどころです。
ももジャムと、ラズベリーのギモーブ、そしてナッツがキャラメリゼされた塩ミルクチョコを選びました。
アフタヌーンティーのお皿の上に、クレッセント型のお皿を組み合わせてセットされます。
右側の小皿は北海道産のミルクから作ったクロテッドクリームです。
ギモーブはラズベリーの果汁多めの生地で、甘さ控えめの大人のマシュマロといった感じ。ラズベリーの風味がしっかり残ります。
塩チョコは滑らかなミルクチョコの上に塩がまぶしてあり、ナッツの食感も相まって一番人気も頷ける仕上がり。コーヒーが欲しくなるテイストです。
はじめの一杯はホテルの名を冠した、「ザ・リッツ・カールトン東京 ブレンド」をセレクト。
ここでしか飲むことのできない紅茶で、アッサムベースでクローブとシナモンとホワイトペッパーをきかせたスパイシーな大人のブレンドです。
どことなくチャイ風味なので、ミルクティーもおすすめです。
スタンドが運ばれてきました。2段になっており、
上段がスウィーツとスコーン、
下段がセイボリーとフィンガーサンドウィッチという構成になっています。
どの品も、一口サイズに近いサイズ感ながら、非常に手が込んだ作り込みがされており、食べてしまうのがもったいない、まるで宝石箱のような美しいアフタヌーンティーです。
テーマの「シトラス」をほぼすべてのアイテムにあしらい、そのアレンジが全体の味にアクセントかつ統一感を持たせている仕上がりとなっています。
それでは、1品ずつレビューしていきます。
“モンブラン ライムパッションマンゴー”です。秋のケーキとして代表的なモンブランを、ライムとパッションフルーツ、そしてマンゴーをあしらった大胆アレンジ。
一見マカロンみたいなのは、ライムのムース、その上にマロンクリーム。口に含むと確かにモンブラン。パッションフルーツの種と小さくカットして載せられているマンゴーがアクセントになって、味が締まっています。
のっけから味の競演に驚かされる一品。
“ヘーゼルナッツクリーム 柚子ガナッシュ”です。
フィナンシェの上に、ヘーゼルナッツクリームとなんと柚子クリームの組み合わせ。ゆずの風味がヘーゼルナッツとマッチするとは……初めての味。
“ココナッツロッシェ”
メレンゲの焼き菓子ロシェにココナッツプードルがたくさん使われており、舌触りがたまらない一品。
ここでちょっとセイボリーも。“フォアグラムース ブラッドオレンジソース”です。
フォアグラと果物の甘みって合うんですよね~。とはいえ、甘めのマンゴーやイチジク、モモ、メロンなどは見たことありますが、ここでブラッドオレンジを使い、“シトラス”を演出です。
とろけるフォアグラに、ブラッドオレンジの甘酸っぱいソースがからんで芳醇な味わい。
この小さなサイズの中にいくつもの味の競演が奏でられます。
“生ハムチーズのフィンガーサンド 金柑ペッパージャム”
味の競演といえばこちらも。 こんなに小さいのに、 口に含むと最初に金柑の味→生ハムの味→チーズと味が三段階に変化していくのが楽しめちゃいます。
計算されつくされた絶妙さです。
ここでお茶をチェンジ。次のお茶は定番中の定番で“ダージリン”をセレクト。セカンドフラッシュでかなりしっかりしたダージリン。
ダージリン好きな人はこれはマストだと思います。
もちろんここでもサーブはお任せ。
引き続きスウィーツに戻ります。
“レモンとバジルジュレ フロマージュブランクリーム”
レモンの爽やかさとバジルがマッチ。フロマージュブランクリームとストロベリーの甘酸っぱさと織りなす味のハーモニーは最高です。
この味の組み合わせを楽しむためには、一気に下までスプーンですくいたいところ。
“レアチーズ ピンクグレープフルーツジュレ フィンヤンティーヌ”
ピンクグレープフルーツの苦味がアクセントになったレアチーズケーキ。チーズの風味がしっかりした味です。フィンヤンティーヌがサクッとした食感を加えています。
どことなくお寿司のような見た目ですが、こちらは“ブリニス スモークフィッシュ 柚子とアボカドのピュレ イクラ”
“ブリニス”とはロシア風のパンケーキのこと。上にスモークされた青魚(ニシン)とイクラをトッピングしており、和風の味わいが楽しめる一品。
青魚の上にトッピングされた柚子と、イクラの下に敷かれた柚子風味のアボカドディップがスモーク風味を和らげています。
造形の細かさと、緻密に計算された味の表現にため息です。
“オレンジスフィア ジャンドゥージャキャラメル”
金柑がまるごと入ったチョコレートに見えましたが、食べてみると、丸く加工されたオレンジのジュレがはじけるのと同時に、チョコレートの内側のキャラメルが舌の上でとろけます。 多彩な味のコラボが楽しめるように工夫されているのです。
焼き菓子の“アーモンドクッキー”。
アーモンドがたっぷりで歯ごたえも楽しい一品です。
“季節野菜のスティック カボスのディップ”
ディップにカボス風味があり、まるでドレッシングみたいです。 野菜のみずみずしさは、アフタヌーンティーの味の箸休めにちょうど良いですね。
焼き菓子3品の最後、“フィナンシェ”は、一口サイズで食べやすい大きさ。
バターの風味と程よい甘さです。
ロッシェとアーモンドクッキーとあわせて、焼き菓子をお持たせに購入したいくらい。
“スモークサーモンのコンフィ”
小さなサイコロみたいにキューブ状カットされたスモークサーモンに、レモンピュレとサワークリーム、紅心大根、キュウリ、ディルが添えられています。
彩りと与えるだけでなく、トッピングが口に含むとなくてはならない働きをしています。
一品一品の細かい仕事ぶりには、ただ感嘆するばかりです。
“フレッシュラズベリー&ブルーベリータルト レモンバーベナクリーム”
タルトにはカスタードクリームではなく、ここでも“シトラス”のレモンバーベナクリームを使用。ラズベリーの酸味も相まって、甘くなりがちなタルトが爽やかに。
“ズワイ蟹 サフランゼリー ライム チョリソー”
ズワイガニのタルタルとサフランゼリーでコーティングした、テリーヌのような一品。
トッピングされたチョリソーのパリパリ感が食感のアクセントになっています。
スプーンごと一気に食べるべし。
“フィッシュスープゼリー キャビア 酢橘のアイオリと酢橘ゼスト”
酢橘(すだち)がアクセントになったアイオリソース(卵黄、オリーブオイル、塩、酢橘から作るソースでマヨネーズと似ています)は、レモンの代わりに酢橘を使っって作っています。
「ゼスト」とは、果物の外皮を削ったもの。
フィッシュスープゼリーのコクがすごいと思ったら、オマール海老とコンソメでスープを作っているそうで、この小さなガラスの器の中にかけられた手間暇がうかがえます。
こちらもやはりスープ部分とアイオリソース、キャビアまで一気にすくって、口の中でハーモニーを味わいたいです。
そして、最後に紹介するのが、アフタヌーンティーといえば……の、“スコーン” です。
プレーンタイプでややしっとりめの食感。
ここまで凝ったスイーツとセイボリーなのにスコーンがまさかの超が付くほどベーシックなものとは…!いい意味で期待を裏切ってきます。
スコーン自体にはサワークリームをたっぷりと使用しているものの、甘さは最低限に抑えられていて、かなり濃厚なバターのようなクロテッドクリームと、最初にセレクトしたジャムを載せると、ちょうど良いさじ加減の味になって美味しく食べられるようになっています。
最後はザ・リッツ・カールトン東京 オリジナルブレンドコーヒーで締め。
クレマが特徴的な、濃厚なホテルブランドのコーヒーでした。
ザ・リッツ・カールトン東京のアフタヌーンティーは、スウィーツとセイボリーの一品一品がテーマに沿った創作性あふれるものばかりで、見た目も味も素晴らしいフレンチのコースをいただいた時のように満足感が高いものでした。スタッフの方たちもとてもフレンドリーで親切。お茶やメニューのことなど、いろいろ教えていただけますよ。
次のアフタヌーンティーには、ぜひ、ザ・リッツ・カールトン東京の「ザ・ロビーラウンジ」を訪れてみてください。
東京の中でも最高ランクの価格帯ですが、その価値に見合う感動をもたらしてくれるでしょう。
ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・ロビーラウンジ」 基本情報
ザ・リッツ・カールトン東京45階
Google Map
連絡先:03-6434-8711(レストラン予約受付時間 10:00~21:00)
アクセス:
■都営大江戸線「六本木」駅:8番出口より地下通路直結
■東京メトロ日比谷線「六本木」駅:4a出口側から地下通路を経由し、8番出口より地下通路直結
※車椅子・ベビーカーにてお越しの場合、4a出口より地上からお越しください。
■東京メトロ千代田線「乃木坂」駅:3番出口より徒歩約5分
席数:88席
営業時間:9:00 ~24:00
※ブレックファスト 9:00~11:00
※アフタヌーンティー 12:00~17:00
HP:http://www.ritz-carlton.jp/restaurant/the_lobby_lounge/
ドレスコード:カジュアルエレガンス
(フォーマルほどではありませんが、品のある服装を心がけてください。過剰な肌の露出はNG。ストッキングを着用し、ヒールのパンプスが好ましい。堅めのオフィスの服装であれば十分対応可能です)