小浜島に行ってきた!「ちゅらさん」のスローライフに触れる女子旅プラン
沖縄の石垣島から船で30分の「小浜島」。
2001年のNHK朝のテレビ小説「ちゅらさん」で有名になったこの島は、のどかな光景と、美しい海、そして高級リゾートの顔も持つ島。
今回の沖縄女子旅は、そんな小浜島の見どころスポットをご紹介します!

小浜島へのアクセス
小浜島へアクセスは、石垣島の離島ターミナルから。
石垣島からですと、小浜島は竹富島の次に近く、船で30分程度かかります。
小浜島行きの船やフェリーを出しているのは以下の2社で、共に事前予約で割引があります。
料金は2社とも同じで、(大人)片道1220円・往復2340円/ (小人)片道 620円・往復 1,180円です。
この2社は業務提携しており、どちらかのチケットを持っていれば、両方の船に乗ることが可能です。そのため、小浜島への船は、30分おきくらいに出港している形になりますので、意外と便数は多めなイメージ。
そのため、小浜島観光は日帰りでも十分楽しめます。
小浜島内の移動手段
現地での時間のない人はバスツアーがおすすめです。小浜島を一望できる大岳(うふだき)などの見所を回ってくれますよ。
フェリー予約時に、ツアーも一緒に申し込んでおくのがお得ですね。バスツアーのほかに、レンタサイクルを借りて回るプランもありますよ。
現地でもレンタサイクルやレンタバイク、レンタカーを借りることができます。
竹富島と違って、小浜島の場合は港からすぐの場所にレンタサイクルやレンタバイク、レンタカーのお店並んでいますの、行ってから決めることも可能ですが、繁忙期の場合は予約しておく方が良いでしょう。
小浜島の主要な道路は綺麗に舗装されていますが、島には信号がありませんので、バイクや自動車の運転はスピードを出し過ぎないよう注意が必要。
道路に動物が飛び出してしまうこともありますからね。
今回はレンタカー、バイク・サイクル「結」(ゆい)さんにお世話になりました。
お店で観光の見どころや道のりを詳しく教えていただくことができるので、小浜島観光の心強い味方ですよ。
小浜港すぐ
TEL:0980-85-3388/ 090-1948-2167/ 090-6865-5129
HP:https://www.kohama-yui.com/
女子リキ的「小浜島」観光スポット紹介
今回は、日帰りでも小浜島を満喫できる観光スポットをご紹介します。
大岳(うふだき)から眺めるパノラマはマスト!
まずは最初の体力のあるうち、もしくは最後に行っておきたい「大岳」(うふだき)。
小浜島の最高峰で、標高99m、291段の階段を登った先の光景はとても素晴らしいですよ。
こちらが入り口です。入り口には八重山の3大名歌の1つである「小浜節」の石碑があります。
それでは石段のスタートです。291段と聞くとたいしたことないように思われるかもしれませんが、普段デスクワークのみの身には辛い運動。
道中は木が生い茂っていて日陰があるのがせめてもの救いです。
木々の間から見える、美しい海の風景に慰められながら登ります。
途中で階段が別れていますが、左側のほうに行くと別の山に登ってしまうので注意してくださいね。
そうこうしているうちに、階段の向こうに展望台が見えてきました!大岳の頂上です。
屋根付きの展望台で、四方が見渡せるようになっており、天候が良ければ波照間島までの風景を楽しむことができます。
はいむるぶしやアラマンダ小浜島といった高級リゾートホテル方面。
この後訪れる「細崎」(くばざき)方面。向こうに見えるのは西表島です。
手前に見えるのはカヤマ島という無人島。その奥にうっすら見えているのが石垣島です。
この日は見通しがイマイチでしたが、左側にちらっと見えるのが黒島。空気が澄んでいると、波照間島まで見えることもあるそうです。
こんなふうにベンチのところに解説があるので、どの島がどのあたりに見えるのかということを確認しながら見渡すことができます。
それにしても道中はビーチサンダルではなかなかきついので、できればスニーカーをおすすめします。
また、飲み物もしっかりと持って行きたいところです。
石長田海岸でマングローブ群生と西表島を眺める
「石長田海岸」で検索すると「マングローブ」と出てくるくらいのマングローブの群生地として知られています。
もともと「マングローブ」というというのは、海水と淡水が混ざり合う「汽水域(きすいいき)」に生える植物を差す言葉。その種類は多く、世界中では100種類以上の植物が「マングローブ」という名前で呼ばれています。
小浜島では、メヒルギやヤエヤマヒルギといったヒルギの仲間が多いので、このマングローブ林のことは地元では「ヒルギ林」と呼んでいます。
マングローブは、熱帯~亜熱帯で見られる植物なので、日本では鹿児島県種子島が北限。
泥地に根を張るマングローブ林の光景は珍しいもの。つい入ってみたくなるかもしれませんが、泥に足がはまってしまうので、履き物や洋服には注意してくださいね。
展望台があり、マングローブの群生が見られます。また、手前の岬は後に訪れる「細崎」(くばざき)で、その奥にうっすら見える島は西表島です。そう、小浜島と西表島は結構近い距離にあるのですね。
現在も観光客が絶えない、ちゅらさんの家「こはぐら荘」
小浜島の集落は、島の中心部に位置しています。
そこには、昔ながらの赤瓦の家がならぶ懐かしい風景を見ることができます。道が狭いので、ここではレンタサイクルが活躍しそうです。
その一角にあるのが「ちゅらさんの家」。
2000年のNHK朝ドラの舞台で、主人公の恵理が子供時代に小浜島に住んでいた際、家族で民宿「こはぐら荘」を営んでいた場所です。
石垣の前に看板があるので、比較的すぐに見つけることができます。
看板の色あせぶりに、年月を感じますね……
重要文化財にも指定された建物ですが、現在は実際に人が暮らしていますので、家の中に立ち入りは禁止。
「ひんぷん」(沖縄の家屋で、門の奥に建物を遮られるように作られる壁。魔除けの意味があります)の前に当時の「こはぐら荘」の看板は残されています。
ここで写真を撮るにとどめておきましょう。
バスツアーでは付近には駐車が難しいので車窓からの撮影になるようです。
今は牛やヤギがたくさん?小浜島「シュガーロード」
こちらも「ちゅらさん」で通学路のロケに使われていた一本道で、地元では「シュガーロード」と呼ばれています。(実際に学校は、集落から見てシュガーロードの手前にあるので、この道を通ることはないのですが……)
「シュガーロ―ド」の名前の由来は、かつては両側にサトウキビ畑が広がっていたことに由来します。今は牛やヤギなどの牧畜が盛んになってきたため、牧草地になっている畑も多いです。
シュガーロードの集落側の入口にあるのは「節定めの石」。
単に穴の開いた琉球石灰岩に見えますが、良く見ると12個の穴があり、それぞれ十二支をあらわしています。
実はこの穴で群生(すばる)の観測を行い、農作物の作付時期などを決めていた星見石の一つなのだそうです。昔の人の知恵はすごいと感心してしまいます。
細崎(くばざき)は目の前に西表島が迫る場所
小浜島で一番西表島に近く、最短で2kmという近さに迫る場所が、細崎(くばざき)です。2kmといえば、本州と九州をつなぐ関門海峡位の近さなので、本当にもう目の前に見えます。
「ちゅらさん」の中で、主人公である恵理が、島を去る文也君を見送った港のロケに使われた、長い防波堤があるのはここです。(実際にここから出発したら石垣島ではなく、西表島に行ってしまいますが……)
小浜島の西の方に細く突き出た部分なので、先端までの距離が長いので、車かバイクじゃないと、行くのには厳しい場所かもしれません。
細崎(くばざき)に向かう途中で上から見渡すと、石長田海岸のマングローブ群生がよくわりますよ。
小浜島の隠れ家ビーチ「トゥマールビーチ」
港のすぐ近くにあるのは、天然の「トゥマールビーチ」。
ツアーに入っていない場所で、リゾートホテルはそれぞれプライベートビーチを持っているので、観光客もあまりいません。
小浜島の地元民が遊びに来るビーチで、港から歩いて行くことも可能。
場所がちょっとわかりづらいですが、「西表国立公園」の看板の奥にあります。
遊泳施設はありませんが、入口にキャンプ施設があるので、シャワーやトイレを使うこともで可能です。
遠浅の天然の自然のビーチでとても綺麗。
奥に見えるのは竹富島と西表島です。
ライフセーバーがいないので、泳ぐのは自己責任になりますが、泳がなくても海に足を付けてみるだけでも癒されます。
港から近いので、船の待ち時間に立ち寄るのもおすすめです。
休憩に立ち寄りたい!小浜島のオススメカフェ2選
この項では、小浜島でおすすめしたいカフェを2つご紹介します。なにぶん離島なので、お休みや営業時間などは事前にご確認してくださいね。
CANAAN COFFEE & BAKE SOTRE(カナンコーヒーアンドベイクストア)
「カナンリゾート」というリゾートホテル&コンドミニアムのフロント前にあるカフェ。
カフェはビジター利用も可能です。
集落から北に向かった先にあり、その先には穴場のビーチが広がっていますよ。
ブルーを基調とした、まるでシティホテルのようなインテリアがとても素敵です。
那覇市安里(あさと)にある栄市場(さかえいちば)内の有名店「potphoto」(ポトホト)から仕入れた、旬のスペシャルティコーヒーを、バリスタのご主人が淹れてくれるとあって、コーヒーの味は特筆すべき美味しさ。
また、パティシエの奥様が作るスイーツや焼き菓子、そしてランチもとても美味しくて、一瞬離島に来たことを忘れそうになります。
カフェの洗練された空間から見える美しい海は確かに小浜島。
「こんなところが小浜島にあったなんて……」と思うこと間違いなし!なカフェですよ。
〒907-1221 沖縄県八重山郡竹富町小浜756
Google Map
電話:0980-85-3401
営業時間:11:00~18:00
定休日:日曜・月曜日
WEBサイト:https://canaan-coffee-bake-store.business.site/
Coyote(コヨーテ)
Coyote(コヨーテ)は、小浜港の目の前にあるカフェです。
港の目の前なので、船を待ちながらちょっと立ち寄ったりといった使い方ができます。
メニューはフードもデザートも品数が多く、アルコールももちろんあります。
フードの中では、タコライスが人気メニュー。
タコスミートを豆で作り、アボカドを使ったベジタリアンタコライスも用意されていて、先進的です。
今回は、「グアバかき氷」をセレクト。氷にまんべんなくシロップがかかっていて、最高の味わい!熱い時に食べるとなお良し?
そして、Coyoteさんをおすすめする理由はもう1つ。
お店の一角に小浜島ならではの雑貨も取り扱っているので、お土産を買うのにも良いのです。立地も良いので、ぜひ気軽に立ち寄ってみててくださいね~!
八重山諸島の真ん中に位置する、美しい海に囲まれた小浜島。
NHK朝のテレビ小説「ちゅさらん」の舞台として知られるようになりましたが、起伏にとんだ地形が織りなす自然の風景は、のどかだけれど味わいがあって見飽きることがありません。
石垣島から30分と意外に近く、日帰りも十分可能なので、石垣島まで旅行に来た際は、ぜひ目的地の一つとして計画してほしい場所です。
また、小浜島は島全体が石垣西表国立公園に属し、夜は星が綺麗なことでも知られています。機会があればぜひ泊りがけで、その星の美しさを堪能したいものですね。