石垣島 川平湾(かびらわん)へ女子旅!グラスボート最高でした!
石垣島の川平湾(かびらわん)と言えば、日本百景の1つで、ミシュラングリーンガイドジャポンで沖縄で唯一三つ星を獲得した場所としても有名な絶景ポイント。(ちなみに石垣島自体も二つ星を獲得しています)
三つ星の評価基準は「わざわざ旅行する価値がある」こと。
そんな川平湾は、石垣島に行ったら真っ先に押さえておきたい場所の一つです。特にグラスボートから見る海中の珊瑚礁の様子は必見。
今回は川平湾に実際に行ってきたので、その様子を詳しくご紹介いたします!

川平湾(かびらわん)とは?
石垣島の観光写真でおなじみの川平湾。
「カビラブルー」とも呼ばれる独特の海の青さが印象的な場所です。透明度の高い海は、潮の満ち引きや太陽の光の当たり具合で色が変化するのが特徴。
美しい海は展望台やグラスボートなどから味わうことができます。
川平湾は、かつて沖縄本島の首里にある琉球王府への米や八重山上布などの貢物を運ぶための、八重山の三大港の一つでした。
現在では、その美しさで訪れる人を癒す場所であるとともに、湾内の澄んだ水で育つクロチョウガイを使った琉球真珠の養殖がおこなわれ、石垣島の名産品ともなっています。
実は川平は石垣島では最も古い集落と言われており、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落ち武者が渡ってきたという伝説もある土地です。
現在の名称に落ち着いたのは18世紀ごろなのですが、沖縄本島や本土では「かわひら」と発音する「川平」の読み方が、どうして「かびら」に落ち着いたのかは不明。
かつては「嘉平」や「かひら」など様々な呼ばれ方があったようですが……・
ちなみに、雨や曇りでもこの青さを保っているのが川平湾の凄いところ。
参考までに筆者が数年前、曇天の川平湾に訪れた時の写真を載せておきます。
この時は台風直後だったので、別のダイビングスポットは波も高く、海中はコーヒー牛乳のような色合いで散々でしたが、川平湾はこの美しさ!素晴らしいですね。
グラスボートの窓越しでもこんなに美しいので、川平湾でダイビングとまでいかずとも、ちょっとシュノーケルするだけで楽しめそうですが、川平湾は遊泳禁止。
環境保全というよりも、川平湾は水深が深くて潮の流れが大変早いので、泳ぐには危険な場所で、引き潮の時には沖合に流されてしまうそうです。
(「そのまま半日浮かんでいれば、満ち潮で帰ってこれるよ」とグラスボートの船頭さんはおっしゃっていましたが……(汗))
川平湾の美しい海の中は、グラスボートで堪能できますので、そちらで味わうことにしましょう。(後述)
川平湾へのアクセス
石垣島北西部にある川平湾の場所はコチラ。
アクセス方法としては
・自動車
・路線バス
・旅行会社のオプショナルツアーの3通りがあります。
自動車で川平湾へアクセス
石垣空港からは40分程度で到着できる川平湾。
市街地の離島ターミナルからも同じくらいの時間で到着できます。
川平湾近くには駐車場がありますが、いずれも有料。
(無料駐車場は現在なくなっています)
普通自動車の場合は最初の1時間までは200円、それ以降は1時間ごとに100円ずつです。
駐車場と川平公園は隣接していて、すぐに浜や展望台まで歩いて行くことができます。
事前にグラスボートを予約している場合、グラスボートの業者さんが無料駐車場を用意していることがあるので確認してみると良いでしょう。しかし枠には限りがあったり、川平湾から遠かったりする場合もあります。
そのほか、川平湾付近のお店の駐車場も利用者であれば停めることができますが、あくまでお店を見たり食事をしたりする際のためのもの。川平湾観光についてはやはり有料駐車場に停めた方が良さそうです。
路線バスで川平湾にアクセス
路線バスで川平湾にアクセスする場合は、出発点がどこかでルートが変わります。
バスターミナル(離島ターミナル近く)から
東運輸(東バス)のバスターミナルから川平湾まで行く場合、路線は5本あります。しかしいずれも1日の運行本数が少ないので、帰りの時刻も確認したうえで、しっかり計画を立てていきましょう。
- (1)川平リゾート線-1日6本、7/1~9/30までは2本増便になります。所要時間45分程度
- (2)米原キャンプ場線-1日2本。所要時間1時間15分程度
- (3)西回伊原間線-1日1本。所要時間40分程度
- (4)西回一周線-1日2本。所要時間40分程度”>
- (5)東回一周線-1日1本。所要時間2時間10分程度(石垣島を大回りしていくので、川平湾から帰るルートに使うのが良いかも)
石垣空港からバスで行く
石垣空港から川平湾へ行くには、空港から川平方面まで直接行く米原キャンプ場線以外はバスターミナル乗り継ぎです。
米原キャンプ場線は1日2本なのに比べ、バスターミナル発の方が本数が多くなっています。(前項参照ください)
石垣空港→バスターミナル間は、本数も多く運行されていますので、おすすめです。
- (1)米原キャンプ場線-1日2本 所要時間1時間程度
- (2)バスターミナルまで行って乗り継ぎ(空港⇔バスターミナルは30分程度 東交通)
また、カリー観光という会社が石垣空港⇔離島ターミナルの直行便を運行しています。
離島ターミナルまで行き、バスターミナルまで徒歩2~3分なので歩いて行ってから川平方面行のバスに乗るのも良いでしょう。
観光ツアーで川平湾に行く
川平湾は石垣島でも一番人気の観光地なので、多くの旅行会社がオプショナルツアーを企画しています。ほぼどのツアーでも入っているといえるので、選択肢はたくさん。
・出発時間や所要時間
・ほかにどこを回るか
・現地での滞在時間
・グラスボートなどの料金は含まれているか
ということに注目して選ぶと良いと思います。
オプショナルツアーをうまく組み合わせることで充実した内容で回ることができますよ~
川平湾観光のおすすめ時間帯はいつ?―天候と潮の干満をチェック!
一番海がキレイに見えるのは、満潮の正午前後。ですが皆さんそこを目当てに来るので、当たり前ですが人で混雑します。
写真はシーズンオフでかつ平日に人の切れ目をぬって撮影したので、人がいないように見えますが……
実際はこんな感じ。
午後になると、写真の右のように水面に太陽の光が反射してしまって、海の青さを楽しめなくなります。それはそれで美しいのですが……
個人的なおすすめ時間は、朝イチ。
グラスボートは9時からやっているところがほとんどなので、サクッと乗船して観光を済ませ、付近のお店を回ったり、ご飯を食べたりしてもお昼までには観光が終了。混み合う前に別の場所に向かうことができます。
川平湾は、満潮前後の時刻の方が沖合から新しい海水が流れ込んでくるのでより透明度が高く美しいと言われていますが、サンゴ礁は干潮の方がはっきりと見えるということもあり、これは好みが別れるところ。
石垣島の潮位表(気象庁HP)で、満潮と干潮のそれぞれの時刻がわかりますので、事前にチェックしてみてくださいね。
川平湾でサンセットは見られるの?
川平湾でサンセットが見られるかと言うと、川平湾自体は東側を向いているので難しいところです。川平湾の西側に“川平石崎”という場所があり、3月1日ごろ~10月13日ごろまでは西表島に遮られることなくサンセットを見ることができます。
ただし、3月1日~20日ごろ、9月23日ごろ~10月13日ごろは、鳩間島に夕日が沈みますので、川平石崎から海に沈む夕日を見ることができるのは、3月20日ごろ~9月の23日ごろの晴れた日。
この時期に石垣島に滞在するのであれば、ぜひサンセットを見に訪れてほしいですね!
川平湾でグラスボートに乗ってみた!
さて、遊泳禁止の川平湾で海の美しさを楽しみたい人におすすめのグラスボート!
湾内は波があまりたたないので揺れは少なく、船に弱い人でも(←私)比較的おすすめできるアクティビティです。
実際に乗船してきましたので、湾内の様子も詳しくご紹介いたします。
事前に予約もしくは割引クーポンをGETしてからチケット購入がおすすめ!
まずはチケットを入手です。
川平湾の、グラスボートで有名どころは次の2つ。
20%割引クーポンはコチラ。
・まりんはうすぐるくん
(ネット事前予約で20%OFFクーポンあり)
いずれも料金は一緒です。
大人(12歳以上) 1,030円/ 小人(6~11歳) 520円
6歳未満は保護者同伴1名まで無料(2名以降は小人料金)
割引クーポンは事前予約のほか、ホームページや空港・観光案内所、レンタカーの際にもらえるクーポンなどに入っていますので、探してから買いたいもの。(自分はそのまま買ってしまった後悔があり、強くおすすめします!)
グラスボートは、各社とも9:00~17:00までだいたい15分間隔で運行しています。予約していない時は、チケット購入時に、船に空きがある時間で案内してくれます。
浜に向かうとグラスボートがいくつも並んでいますが、事前に係りの方がちゃんと誘導してくれるので安心です。
この時はちょうど、引き潮の時で干潮の手前くらいのコンディションでした。
グラスボートで川平湾満喫!サンゴの様子を観察
グラスボートは真ん中の底がガラス張りになっていて、このように見下ろしながら海の中を観察します。
底はこのような感じで、干潮の時はサンゴが綺麗に見えるという前評判通りの光景。
ついシャッターチャンスをと思い、ずっと見ていたくなってしまうのですが……船に弱い方は、常に見下ろしていると乗り物酔いするので注意です。
船頭さんはベテランさんなので、サンゴと熱帯魚のポイントを回って停泊しながら、海に棲む生き物の解説をしてくれます。
グラスボートの時間は約30分。
いくつか印象的だった場所を紹介しましょう。
こちらはちょっと怖いのですがシャコ貝。石垣島はシャコ貝の名産地。
八重山諸島では“ギーラ”と呼ばれ、刺身が名物ですよ。貝殻を利用したアクセサリーやお土産物などでもおなじみですね。
この扇形をしている殻の中には良く見ると膜のようなものがあり、そこにサンゴと同じく褐虫藻を共生させているのだそうです。
グラスボートからは、貝が口?をパクパクさせていてその膜が動く様子が良くわかり、シャコ貝が生きていることが実感できます。
写真に映る青い点々のように見えるのはルリスズメダイ。鮮やかな青い色をした沖縄の海ではおなじみの熱帯魚です。
次にコチラ。
青い色が印象的なエダサンゴ。サンゴの色はサンゴに共生する褐虫藻(植物)が持っている色素によって決まるので、同じ種類でもいろいろな色を持つのだそうです。
このサンゴ、美しいのですが、下半分は白化現象で白くなってしまっています。
白化現象とは、海水温の上昇などの要因により、サンゴの体内に棲む褐虫藻が失われてしまい、サンゴの本来の白い色になってしまう現象。
サンゴは褐虫藻が光合成によって作り出す栄養分に依存しているので、褐虫藻が戻ってこないと栄養が足りなくなっていずれ死んでしまうのです。
特にここ数年は、台風のルートが変化して沖縄方面を通過しなかったこともあり、海水温が30℃以上と高いまま推移したことが、サンゴの白化の大きな要因ではないかと言われています。台風は海の中をかき回すことで、海水温を下げる働きがあるので、災害にならない程度に定期的に来てほしいものです……
石垣島と西表島の間にある国内最大の珊瑚礁「石西礁湖」(せきせいしょうこ)では、サンゴが半減してしまいました。
沖縄・石西礁湖 白化したサンゴの割合49.9%に(毎日新聞)
川平湾でも多くのサンゴが白化現象を起こしています。
しかしながらサンゴの保全活動も続けられており、少しずつですが回復してきています。
サンゴの今年の産卵にも期待が寄せられています。
サンゴは初夏の満月の夜、一斉に産卵するのですが、その1ヶ月ほど前にはフェロモンが分泌されるため、海は真っ白くもやがかかったようになるそうです。
サンゴの産卵は大変幻想的な風景だそうなので、ぜひ一度見て見たいものですね。
こちらの岩のような、ジャガイモのようなものもサンゴです。
本来はもっと水深が深い場所にあるのですが、なぜかこの川平湾で見ることができるのだとか。なんと1500年以上前から生息している川平湾の長老です。
ガラスボートの時間は約30分。
途中でいろいろと石垣島の自然に思いを馳せる旅でした。おそらくどんどん海の環境は悪くなっていると思うので、行くならば早いうちです。
川平公園をお散歩
川平湾に面した川平公園には湾を臨むビュースポットや隠れパワースポットも。
展望台から川平湾を一望
高い位置にある展望台からは、川平湾が一望できます。
なかなか人のいない川平湾を撮影するのは難しいですね……
この辺りは集合写真の撮影スポットにもなっているので、人が混み合います。
早めに行ってさっと撮影するのがベスト!
観音堂で厳かなパワーを感じる?
写真は川平公園にある観音堂。ひそかなパワースポットとしても知られる場所です。
公園の入り口近くにあるのですが、皆さま湾の方にすぐ行ってしまうので確かにひっそりとしています。
登っていくと小さなお堂が。この観音堂の由来としては、川平湾が交易の拠点となっていた時代に、やってきたマーラン船(沖縄の伝統的な船の形式の一つ)に乗っていた子供が停泊中に川平村へ降り立ちました。しかし子供が戻ってくると船はすでに出港……子供は船に戻ってきてもらうように神仏に祈り、結果的に北風が吹いて船が戻り無事に船に乗ることができたため、後に出家して和尚様になった子供が祈りをささげた地にこの観音堂を建てたのだと伝わっています。
安全祈願・無病息災・縁結びなどにご利益があるそうです。
”道の駅カビラガーデン“でお土産物ショッピング&ちょっと一休み
以前無料駐車場があった場所にできたのが“島の駅 カビラガーデン”
お土産物の販売のほか、
お食事処も併設しています。
中庭はフリースペースになっていて、持ち込みで飲食が自由となっています。
川平湾も川平公園も座って寛ぐ場所がないので、ちょっとした休憩におすすめの場所です。
トイレも借りられますよ。
石垣島 川平湾へ出かけよう!
天気・時間・潮の満ち引きによって様々な表情を見せる川平湾。
石垣島を訪れたらまずは一度訪れていただきたい場所です。
写真は対岸側から眺めた川平湾。視点を変えるとまた違った美しさを見ることができます。
よ。
〒907-0453 沖縄県石垣市川平1054
年中無休
グラスボート 9:00~17:00 15分間隔で運行