モロッカンオイル【効果・口コミ】トリートメントを試してみた
美髪づくりに良いとされるオイルは数多く存在し、その中でもモロッカンオイルには髪が喜ぶ栄養分が豊富に含まれています。
今回は、モロッカンオイルと、モロッカンオイルを配合したシャンプーとコンディショナーを実際に使用したレビューをお伝えしていきます。

モロッカンオイルとは
「モロッカンオイル」という製品名だけを見ると、”モロッカン”という原材料から抽出されたオイルと勘違いしそうですが、そうではありません。
モロッカンオイルとは、最高級のアルガンオイルをコールドプレス製法という技術で抽出したオイルで、原材料はモロッコ・アガディール地方で生育されたアルガンオイルの木です。
そして、モロッカンオイルの代表的な製品として挙げられるのがトリートメントです。
アルガンオイルの含有成分と期待できる効果
必須脂肪酸
アルガンオイルは、他の美容オイルと比較してみると必須脂肪酸に分類されるリノール酸の含有量が群を抜いて多いという特徴を持っています。
リノール酸にはお肌の水分量や油分量を調整する働きがありますので、タンパク質(ケラチン)を主成分とする髪や頭皮を健やかに保つ効果を期待できます。
さらに、ビタミンF(y-リノレン酸)の含有量も多く、頭皮の痒みを抑える効果も期待することができます。
ビタミンE(y-トコフェロール)
強い抗酸化作用を持つ成分で、皮下の活性酸素発税を抑える効果や頭皮を柔らかくする効果を期待できます。
薄毛の兆候のひとつが「頭皮の硬化」。モロッカンオイルで頭皮にビタミンEを補うことが頭皮の硬化を防ぎ、ひいては薄毛の予防にも役立つでしょう。
モロッカンオイルトリートメントの口コミ
モロッカンオイルは、タレントやモデルの中にも愛用者が多いと評判ですが、本当のところ、その評判はどうなのでしょうか?
それでは、良い口コミと悪い口コミをまとめてみることにしましょう。
・香りが良い
・髪がサラサラになってまとまりやすい
・髪の乾燥が治まった
・髪にツヤが生まれる
・やや重い感じのオイルで、剛毛もしっとりとまとまる
<悪い口コミ>
・お値段が高いのでコスパが悪い
・手のべたつきが気になる
・シリコンの配合率が高い気がする
・容器の構造が悪く、一度に大量に出る
・石油系の色素が配合されているので、安全性が気になる
<私のコメント>
口コミを確認してみたところ、賛否両論がスッパリと分かれる製品であることがわかりました。また、使い始めには良い口コミを寄せていた方の中には、使い続けるうちに髪がパサパサしてきたというご意見を寄せている方もいました。
こうまで賛否両論がスッパリと分かれる製品も珍しいな…というのが筆者の感想です。
また、香りに関する悪い口コミは見当たりませんでしたので、比較的万人ウケしやすい香りであると考えられます。
悪い口コミを寄せている方は少数派ですので、全体的に高評価の製品であると判断して間違いはないでしょう。
それでは、論より証拠、早速筆者のモロッカンオイルとモロッカンオイル配合のシャンプー&コンディショナーのレビューをご紹介しましょう。
口コミは本当?モロッカンオイルの効果を試してみます
モロッカンオイル配合のシャンプーを使ってみます
スムージングタイプとモイスチャーリペラシオンタイプがあり、今回筆者が試したのはモイスチャーリペラシオンタイプです。
水、ラウロイルサルコシンNa、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、スルホコハク酸ラウレス2Na、コカミドMEA、ジメチコン、ラウリルスルホ酢酸Na、ジステアリン酸グリコール、ラウロイル乳酸Na、(ジビニルジメチコン、ジメチコン)コポリマー、フェノキシエタノール、シクロペンタシロキサン、アモジメチコン、ジメチコノール、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル、クオタニウム-80、シクロペンタシロキサン、ポリクオタニウム-10、クロルフェネシン、PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリル、加水分解野菜タンパクPG-プロピルシラントリオール、クエン酸、加水分解ケラチン、シルクアミノ酸、ケイヒ酸アミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、(C12、13)パレス-3、PCA-Na、パンテノール、セトリモニウムクロリド、トリデセス-12、BG、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)、アボカド油、ローズマリーエキス、カミツレ花エキス、ホホバ種子エキス、ケラチンアミノ酸、塩化Na、ヒロハラベンダー花・葉・茎エキス、(C12、13)パレス-23、カプリリルグリコール、香料、黄4、赤227
ラウロイルサルコシンNa(合成界面活性剤)とコカミドプロピルヒドロキシスルタイン(陽イオン界面活性剤)、スルホコハク酸ラウレス2Na(合成界面活性剤)といった合成界面活性剤と、ジメチコン(シリコン)の配合量がやや多いという印象です。
つまり、合成界面活性剤に対するアレルギーをお持ちの方の場合では注意が必要ということになります。
ただし、これらの成分が人体へ悪影響を及ぼす可能性はそれほど高くはないと思われますので、アレルギーをお持ちでない方は問題なく使用できそうです。
アルガンオイルやその他の植物由来成分よりも、化学合成物質の配合量がやや多いという印象のシャンプーです。
タール系の色素が含まれていますが、その配合量は少ないため、それほど神経質に考える必要はないと思います。
モイスチャーリペラシオンシャンプーの使い方
2.適量を手にとって髪に伸ばし、髪と頭皮をマッサージするようにして洗う
3.お湯でしっかりと成分を洗い流す
シャンプーの際には、途中でお湯を少しずつ足して行うと、より豊かな泡立ちを楽しむことができます。
容器に出してみるとこんな感じです。
ややピンクがかったクリーム色で、この段階では強い香りを感じることはありません。
そして実際に使用してみたところ、やはり合成界面活性剤の配合量が多いせいか、洗浄力が強いということがわかりました。
筆者はロングヘアーですが、非常に伸びと泡立ちが良いシャンプーで、大さじ2分の1杯程度の量で髪全体と頭皮に行き渡らせることができました。
ここで感じたことは、容器に出した段階ではそれほど感じなかった香りが、髪全体に伸ばしたら強く感じたということです。
特に癖がなく、バニラのような香りがほんのりと漂うといった感じで、洗い流したあとには強い香りが残ることはありません。
シャンプー中の指通りが良く、髪がきしむこともありませんでした。
筆者は以前、どの成分かは不明なのですが、シャンプーで頭皮が痒くなった経験がありますが、このシャンプーでは大丈夫でした。
モロッカンオイル配合のコンディショナーを使ってみます
こちらもスムージングタイプとモイスチャーリペラシオンタイプがあり、筆者はシャンプーと合わせてモイスチャーリペラシオンタイプを使用してみました。
水、ベヘントリモニウムクロリド、セテアリルアルコール、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテル、EG-40ヒマシ油、セトリモニウムクロリド、加水分解野菜タンパクPGプロピルシラントリオール、グリセリン、アモジメチコン、トリデセス-12、(C11-15)パレス-7、ラウレス-7、パンテノール、アルガニアスピノサ核油、ホホバ種子油、アボカド油、ケラチンアミノ酸、加水分解ケラチン、PCA-Na、加水分解ヘアケラチン、シルクアミノ酸、ローズマリーエキス、ヒロハラベンダー花・葉・茎エキス、カミツレ花エキス、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-37、PG、ケイヒ酸アミドプロピルトリモニウムクロリド、EDTA-2Na、香料、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、クエン酸、黄4、赤227
ベヘントリモニウムクロリド(陽イオン界面活性剤)、ステアラミドプロピルジメチルアミン(合成界面活性剤)、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(陽イオン界面活性剤)、セトリモニウムクロリド(陽イオン界面活性剤)が配合されていますが、これらは乳化剤としての役割を果たしていますので、市販されているほとんどのコンディショナーに配合されています。
つまり、この製品もまた、よほどの界面活性剤アレルギーをお持ちでない限り、それほど神経質に考える必要はないと捉えることができ、色素に関しても同様です。
モイスチャーリペラシオンコンディショナーの使い方
2.1~2分放置
3.お湯で成分をしっかりと洗い流す
放置する際には、蒸しタオルを被るとより効果的です。
シャンプーよりもややピンク色が強いコンディショナーです。
シャンプーと同様に実際に髪に伸ばすとやや強いバニラ系の香りがふわっと広がります。少量でも非常に伸びが良く、洗い流す際の指通りもとても良いです。
タオルドライ後にドライヤーで乾燥させたところ、意外とサラッとした仕上がりになりました。植物オイルが数種類配合されているため、もう少ししっとりとした仕上がりになるのかと思いましたが。
これだけだと、髪の毛の乾燥が気になる方はもの足りないかもしれません。
筆者はカラーリングをしている関係で、特に毛先のパサパサが気になり、普段は2日に1回ペースで洗い流さないタイプのトリートメントを使用しています。
次にモロッカンオイルトリートメントを試してみることにしましょう。
モロッカンオイルでトリートメントしてみます
シクロメチコン、ジメチコン、香料、アルガニアスピノサ核油、アマニ油、赤225、黄204
アルガニアスピノサ核油というのがアルガンオイルですが、それぞれの配合量の比率が明確にされておらず、シクロメチコンとジメチコンというシリコン成分の配合量が多いという部分が気になります。
オメガ3脂肪酸を含むアマニ油も配合されていますので、より髪をしっとりと整える効果を期待できそうですが…。
なぜタール系色素を配合したのかという部分については不明です。筆者個人の考え方をお伝えするのであれば、トリートメントに色素が必要なのかどうかという部分が疑問です。
とはいえ、頭であれこれ考えていても仕方がありませんので、とりあえずシャンプー後にモロッカンオイルトリートメントを使用してみて、その効果について検証してみることにしましょう。
モロッカンオイルトリートメントの使い方
2.毛先から髪の半ば部分までモロッカントリートメントオイルをつける(1~2プッシュが目安)
3.ドライヤーで乾燥させる
モロッカンオイルトリートメントの公式サイトでは、ブロードライまたは自然乾燥するとなっていますが、頭皮の雑菌繁殖予防もあわせて考えるのであれば、トリートメントを髪に伸ばしたらドライヤーで乾燥させておくことをおすすめします。
また、乾いた髪にもつけることができますが、この場合ではつけすぎるとべたつきが気になりますので、やや少ない量を目安としてつけると良さそうです。
ボトルの側面にはモロッカンオイルのロゴマークが記されています。
容器に出してみると、甘いバニラムスクの香りが広がります。
シャンプーやコンディショナーとは異なり、容器に出した段階で強い香りを感じます。
シャンプー後にモロッカンオイルを髪につけたところです。
画像では非常にわかりにくく申し訳ないのですが、口コミ通り、髪につけた瞬間にやや重いオイルだな…と感じました。
これがドライヤーで乾燥させたあとの髪です。
かなりしっとりとまとまっているのですが、この部分を画像だけでお伝えできないのが残念です。
おすすめなの?モロッカンオイルを使ってみた感想
モロッカンオイルトリートメントは、圧倒的に良い口コミが多いヘアケア製品です。
中でも、「香りが良い」という口コミが圧倒的に目立ちました。
筆者はもともとムスクやバニラの香りが好きですので、モロッカンオイルトリートメントの香りに関してはかなり興味がありました。そして、実際に使ってみたところ、やはり口コミ通りの良い香りだと感じました。
そして、最も大切なのがその効果についての部分ですが、まあまあ、使いやすいオイルかな?とは感じるものの、積極的にリピートする可能性はやや低いというのが正直な感想です。
というのは、実際に使ってみるとその場の髪のまとまりは確かに良くなりますが、少し分量を間違えてしまうとべたつきが気になるという難点があるからです。
筆者の場合では、タオルドライ後と、翌朝の乾いた髪の2回に分けて使ってみましたが、公式サイトどおりの分量を守っても、若干のべたつきが気になりました。
これについては、個人の髪質や髪の乾燥度合いによって効果が異なってくると思われますので、なんともいえないところではありますが。
また、シリコンの配合量が多いというのは、ヘアトリートメントとしてはどうなんだろうという疑問も残ります。
シリコンを配合することにより、手触りが良くなる、髪の絡みができにくくなる、きしみが気にならなくなる、ツヤが出るなどのメリットを得ることはできます。
そして、モロッカンオイルトリートメントの場合では、オイルそのものよりもシリコンの配合量が多いという特徴がありますので、トリートメント効果はオイルによるものではなく、シリコン成分によるものという捉え方もできます。
ですが、残念なことに製品の配合成分を確認した限りでは、それぞれの成分の配合比率を確認することができませんので、この場で明確な答えを導き出すことはできません。
この部分についての不透明さが解消されれば、より安心してモロッカンオイルトリートメント使用できるようになるのではないでしょうか。
筆者の意見としては、10点満点中7点の製品です。
モロッカンオイルオイルトリートメントに関してのQ&A
それでは最後になりますが、モロッカンオイルトリートメントのQ&Aをご紹介することにしましょう。
モロッカンオイルオイルトリートメントは髪以外の肌にも使える?
モロッカンオイルトリートメントは髪用に開発された製品であるため、髪以外のお肌への使用は避けましょう。
モロッカンオイルトリートメントには、シクロメチコンとジメチコンという2種類のシリコン成分が配合されており、シクロメチコンは揮発性の性質を持っているため、被膜としてそのままお肌に残ることがありません。
一方で、ジメチコンは被膜を作り出す作用が強く、続けてお肌に塗ってしまうと毛穴を塞ぐ原因になることがあり、これが吹き出物の原因をつくり出す可能性が考えられます。
1回程度のお肌への使用では問題ないと思われますが、やはり、モロッカンオイルトリートメントは髪用に開発された製品ですので、自己流の使い方は避けるべきでしょう。
実際に販売元に確認してみたところ、やはりこの製品は髪専用に開発されているため、身体への使用は避けてくださいということでした。さらに、頭皮に擦り込むのもNGとのことです。
モロッカンオイルオイルトリートメント、偽物との見分け方は?
現在、インターネットショッピングサイトなどではモロッカンオイルトリートメントの偽物が数多く出回っており、公式サイトでも注意を呼び掛けています。
まず、今回筆者がご紹介した画像を再度をご覧ください。
今回、筆者はモロッカンオイルトリートメント正規品の取り扱いがあるサロンで25ml入りを購入しましたが、画像をよく確認していただくと、ボトルのサイドにモロッカンオイルのロゴが、ボトル正面の右下にはQRコードがあることがわかります。
これが偽物になると、ロゴマークやQRコードがなかったり、価格が異常に安価だったりします。
つまり、正規のモロッカンオイルを入手するのであれば、公式サイトで紹介されている専売サロンでの入手がおすすめということになります。
ただし、サロンによっては取り扱いサイズが限られていることがあり、筆者の場合ではサロンに25mlサイズの取り扱いしかありませんでしたので、この部分についてはあらかじめサロンに確認しておくことをおすすめします。
試しに、インターネットのショッピングサイトでモロッカンオイルトリートメントを検索してみてください。
製品の側面の画像を紹介している店舗がなく、また、価格帯もまちまちであることがわかります。
以上のことから、モロッカンオイルを購入する際には、
・できる限り公式サイトで紹介されているサロンで購入する
・製品の側面にロゴマーク、製品正面の右下にQRコードがある
以上の点に注意を払う必要があるということがわかります。
カラー剤にモロッカンオイルオイルトリートメントを混ぜて使ってもいいの?
モロッカンオイルトリートメントは、カラーリングに混ぜることができると紹介しているサイトがあります。
ですが、公式サイトではそのような明記がありません。
そこで、実際に販売元へ確認してみました。
この度はお問合せいただきましてありがとうございます。日本ではオイルトリートメントをカラー剤に混ぜ合わせての使用方法はご紹介しておりませんが、カラーを行う際、適量をダメージ部分に馴染ませてから通常通りカラーを行うと、ツヤやかで潤いのある仕上がりになります。
以前アメリカではカラー剤と混ぜあわせての使用をご紹介していたので、それを元に日本でもメニューとして提案しているサロンがあるようです。その他ご不明な点等ございましたら、いつでもお問合せ下さいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
(メール全文)
メールではこのような丁寧な回答をいただきました。
そのうえで、電話でも確認してみたところ、実際のところはカラーリング剤との混ぜ合わせは推奨していないというお話でした。
メールの内容を確認してみると、実際にカラーリング剤と混ぜて使用している美容院もあるにはあるようですが、カラーリング剤にはさまざまな種類があるため、シリコン成分とオイル成分の塗布によって色素が入りにくくなることも考えられます。
つまり、モロッカンオイルトリートメントとカラーリング剤の混ぜ合わせは好ましくないという結論に落ち着くということです。
モロッカンオイルトリートメントとモロッカンオイルトリートメントライトの違いは?
モロッカンオイルトリートメントには、「モロッカンオイルトリートメント」と、「モロッカンオイルトリートメントライト」があり、それぞれに使用方法には変わりありません。
では、これらはなにが違うのでしょうか?
「モロッカンオイルトリートメント」はすべての髪質に対応、「モロッカンオイルトリートメントライト」は、細い髪と明るい色の髪用となっています。
つまり、モロッカンオイルトリートメントを購入する際には、ご自身の髪質を見極めたうえで、製品を選ぶ必要があるということです。
今回筆者が購入したのはすべての髪質に対応しているタイプですが、筆者はもともと髪が細いため、もしかするとライトのほうが適していたのかもしれません。
次回リピートする機会があれば、ライトを試してみたいと思います。
モロッカンオイルトリートメントは乾いた髪に使ってもいい?
モロッカンオイルトリートメントは、乾いた髪にも使用することができます。
公式サイトの説明によると、乾いた髪のおくれ毛をまとめる、あるいは枝毛予防用として活用することができるとなっています。
また、2種類のモロッカンオイルトリートメントは、ともにウィッグのツヤ出しやダメージケア用としても活用できるようですので、ウィッグをお使いの方は試してみると良いでしょう。