モノイオイル 口コミ【顔・首・髪の毛】に使ってみた
オリーブオイルやホホバオイル、ココナッツオイルなどは、年齢肌や乾燥肌のケアに効果があることで有名ですが、今回は「モノイオイル」というオイルを紹介します。
モノイオイルはココナッツオイルをベースとしたオイルですが、ただのココナッツオイルとは一味違います。
ここでは、モノイオイルとはどのようなオイルなのか、どのような効果を期待できるのか、2種類のモノイオイルで顔や首、髪の毛のケアをしてみた筆者の体験談を交えて紹介していきます。

モノイオイルとは
モノイオイルは、私たちにとってお馴染の純粋なココナッツオイルではなく、タヒチの国花としても知られている「ティアレ」という花のつぼみを漬け込んで約2~3週間放置し、オイル成分をろ過したものです。
モノイオイルは古くからタヒチの女性に愛されてきた伝統的なオイルで、美容目的の用途から実用的用途まで、幅広い用途で使用されてきました。
モノイオイルの効果
モノイオイルの効果について色々と調べてみたところ、日本国内ではモノイオイルそのものに対する認知度が低く、ココナッツオイルのくくりで紹介されていることが多いようです。
実際に、モノイオイルに関する医師の見解や厚生労働省の指針を調べてみましたが、「モノイオイル」というワードでは見つかりませんでした。
そのようなわけで、ここではココナッツオイルの美容効果についてお伝えします。
保湿効果
モノオイルに使用されているココナッツオイルには、ビタミンEが豊富に含まれているため、保湿効果や細胞の抗酸化効果を期待できます。
紫外線対策効果
モノイオイルの故郷であるタヒチは日差しが強い地域であり、現地の方々はモノイオイルを紫外線対策として用いることがあるようです。
ただし日本では、ココナッツオイルに対する紫外線対策効果についての医学的な研究発表がされていませんので、この効果については今後の研究発表に乞うご期待といったところでしょう。
美髪効果
ビタミンEには強い抗酸化作用がありますので、モノイオイルでヘアケアをすることによってビタミンEが髪に浸透すれば、美髪効果を期待することができると考えられます。
抗炎症効果
ラウリン酸には抗炎症作用がありますので、ココナッツオイルをベースとしたモノイオイルにも抗炎症作用が期待できそうです。
本当はもっとはっきりとしたモノイオイルの効果をお伝えしたいのですが、モノイオイルに関する研究結果の情報が見当たらない以上、不確かな情報をお伝えすることはできません。
ですが、ただひとついえるのは、ココナッツオイル自体には毒性がなく、アレルギーをお持ちの方であっても比較的安心して使用することができるという点です。
特に今回知りたかったのは、モノイオイルに使用されているティアレという植物に含まれる成分だったのですが、残念ながらこの植物に含まれる成分のはっきりとした効果はわかっていません。
たとえば、日本では紫根やオタネニンジンなどの薬草に薬効作用があるとされ、紫根には抗炎症作用、オタネニンジンには新陳代謝の促進作用があることがわかっています。
このように、効果についてあやふやな部分があるモノイオイルではありますが、さまざまな製品の口コミを確認してみると、非常に良いと評価している方が大勢いらっしゃいます。
それでは早速、2種類のモノイオイルを使用してみることにしましょう。
ザ・ボディショップ ポリネシアン モノイラディアンスオイルを買ってみた
遮光瓶にオイルが入っていますが、ビンの外部から確認してみると固まってはおらず、使いやすそうなオイルです。
容器にオイルを移してみると、やや黄色っぽく、何ともいえない甘い香りがします。
この製品には香料も配合されていますが、ココナッツオイル(成分表示ではヤシ油)をはじめとする数種類の植物オイルがブレンドされて配合されていますので、それぞれの香りが入り混じっているのでしょう。
ですが、決してきつい香りではなくアロマオイルのような心地よさを感じます。テクスチャーはドロッとした感じではなく、さらさらとした植物オイルを思わせます。
まずはこのオイルを腕に少量つけてみましたが、かなり伸びが良く、少量で広範囲に伸ばすことができました。使い心地もサラサラとした感じで、オリーブオイルのようなねっとり感がありません。
お肌に着けると香りがやや弱くなりますが、それでも甘い香りは結構残りますので、香水と併用する場合は、注意が必要です。
ポリネシアン モノイラディアンスオイルの成分
アーモンド油、ヒマワリ種子油、ブラジルナッツ油、ヤシ油、香料、ゴマ油、ガーデニアタヒテンシス花エキス、トコフェロール
配合成分を確認してみてゴマ油?と思いましたが、私たちが普段調理に使用しているようなゴマ油の香りはまったくしません。
また、成分表示にはティアナと明記されていませんが、ガーデニアタヒテンシス花エキスがティアナの抽出エキスです。
アーモンドオイルなど、冷えても凝固しない性質を持つオイルが配合されていますので、そのまま使うことができる使い勝手の良いモノイオイルといえるでしょう。
タヒチモノイティアレオイル「バニラ」を買ってみた
続いて、タヒチモノイティアレオイル「バニラ」をご紹介します。
気温が低いと白濁色で凝固した状態になります。
早速フタを開けてみると、バニラの豊潤な香り。市販されている濃厚なバニラアイスクリームのような香りといえばわかりやすいでしょうか。
いざ使おうとしたら、なかなかオイルが溶けません。
はじめは手のひらの体温で温め、続いてお風呂のお湯で温めてみましたが、これだけではなかなか液体のオイルに戻りません。
モノイオイルの性質を調べてみると、22~23℃の気温で凝固するようですが、それ以上の温度でもなかなか液体の状態に戻らないことがわかりました。
そして、熱湯に近い温度のお湯で容器ごと湯煎してみたところ、やっと半分が液体に戻りました。
こんな感じです。
これはちょっと、気温が低い季節には使い勝手が悪そうです。
ですが、液体に戻ったオイルはとても滑らかで、やはりさらさらとしたテクスチャーの植物オイルといった感じです。
このオイルもまた、少量で伸びが良くお肌に着けるとベタベタした感じはありませんが、ポリネシアン モノイラディアンスオイルよりもややオイル分が強いという印象です。
また、バニラの香りがかなり強いので、香水との併用は避けたほうが良さそうです。
タヒチモノイティアレオイルの種類
今回、筆者が試したのはバニラですが、この製品はティアレ、ピカケジャスミン、サンダルウッド、ココナッツ、イランイラン、バニラ、ティパニエ、プルメリアという7種類の展開となっています。
どの製品もベースはココナッツオイルですので、あとは香りの好みで選んでみると良いでしょう。
タヒチモノイティアレオイル「バニラ」の成分
ヤシ油、香料、トコフェロール
極めてシンプルなモノイオイルであることがわかりますね。
この製品には凝固しない性質のオイルが配合されていませんので、上記でご紹介した通り、気温が低いと固まります。
モノイオイルの使い方
モノイオイルには様々な使い方があるようですが、今回の2種類のモノオイルのように、そのまま使えるタイプもあれば、温めて液体に戻してから使用するタイプもあります。
モノオイルは、固まった状態でもお肌に乗せると体温で溶けてすぐに液体になりますが、今回のタヒチモノイティアレオイルのように、液体に戻さないと使用が難しいタイプの場合では、まずはゆっくりと液体に戻してから使用すると良いでしょう。
それでは、モノイオイルを身体の各部位に使用してみた感想をご紹介します。
顔・唇・首にモノイオイルを塗ってみた
お風呂上がり、化粧水をつけない状態でモノイオイルをお肌につけてみました。
ポリネシアン モノイラディアンスオイルとタヒチモノイティアレオイルをそれぞれ使用してみた結果、どちらも伸びが良く、お肌への浸透力が高いということがわかりました。
また、ポリネシアン モノイラディアンスオイルのほうがよりサラッと伸びやすく、顔には合っているのかな?という印象は受けましたが、どちらもお肌への浸透力が高いため、べたつきが気になることはありませんでした。
そして、毎年冬になると気になるのが唇の乾燥ですが、実際に唇にモノイオイルをつけてみると、顔の他の部分よりも浸透が早いということがわかりました。
これは、たまたま筆者の唇が乾燥していたせいかもしれませんが…。
唇にはタヒチモノイティアレオイルを使用し、そのままマスクを着用して休みましたが、バニラの甘い香りがマスクの中に広がり、なんとも心地良かったです。
モノイオイルはスキンケアに使用しても良いですが、乾燥予防だけではなく香りを楽しむという観点で考えるのであれば、マスクの着用前に唇につけるという使い方もアリなのではないかと思います。
さらに、首の乾燥予防にもつけてみましたが、翌日のお肌はしっとり、とてもいい感じです。首は意外とシワが目立つ部分ですので、首ケアを手意識して行っている方にも、モノイオイルはおすすめできます。
髪の毛にモノオイルをつけてみた
ポリネシアン モノイラディアンスオイルには説明書がありませんでしたが、タヒチモノイティアレオイルには説明書が同梱されており、それによると、乾いた髪でも濡れたままの髪でも使用可となっていました。
そこで、まずはシャンプー後にタオルドライした髪につけてみました。
筆者はロングヘアで特に髪の傷みは気になっていませんが、モノイオイルの髪への効果をしっかりと確認するために、少し多いかな?という量を髪につけたのですが、これが失敗で、べたつきがかなり気になります。
筆者は毛先を中心にティースプーン3分の1程度の量をつけてみましたが、これでは多すぎです。
濡れたままの状態の髪はモノイオイルの伸びが非常によく、ほんの少しの量でも十分ですので、つけ過ぎには注意してくださいね。
その翌日、今度はドライヤーでの乾燥後に少量を毛先につけてみましたが、乾いた髪に使用するほうがツヤ感が増します。
この部分については好みということになりますが、いずれの場合であっても髪につけ過ぎるとべたつきが気になると思いますので、モノイオイルを髪につける際には、最少量から少しずつ調節しながら髪に馴染ませて行くと良いでしょう。
モノオイルでボディケアしてみた
筆者は秋冬限定で軽い乾燥肌になります。
そこで早速、身体の左右それぞれに、2種類のモノイオイルをつけてみました。
これによると、顔にはポリネシアン モノイラディアンスオイルのほうが合っているという印象でしたが、身体にはタヒチモノイティアレオイルのほうが合っているという印象です。
やはり、ややオイル感が強いタヒチモノイティアレオイルのほうが、特に乾燥が気になる部分には適しているのではないかと思います。
翌日のお肌は、左右どちらかが乾燥しているということなく、ともにしっとりと整っていましたので、これもまた、実際に使用する方の好みということになるでしょう。
2種類のモノイオイル、どちらがおすすめ?
今回使用してみたモノイオイルは、どちらも筆者の好みに合い、期待していたような保湿効果を実感することができました。
ということで、どちらも甲乙をつけたいのですが、使い勝手で考えるのであれば液体のオイルに戻す手間が必要ないポリネシアン モノイラディアンスオイルのほうが便利なのではないかと思います。
また、より高いお肌のしっとり感を求めるのであれば、タヒチモノイティアレオイルということになります。
タヒチモノイティアレオイルは安価で入手できますので、この部分でもおすすめ度は高いのですが、気温が低い季節には、温めて液体に戻してから使用しなければならないという手間があります。
今回ご紹介したモノイオイルはどちらも大変優秀な製品だということがわかりましたので、ご興味のある方は、ご自身の肌質や香りの好みに合った製品を選んでみると良いでしょう。