フェイスクリームで保湿!おすすめは?【口コミ・ランキング】
スキンケアの仕上げに使うフェイスクリーム、使ったほうが良いことは分かっていても活用できていない方が多いのではないでしょうか。
化粧水・乳液だけで十分しっとりするように感じても、ある程度の年代になったらぜひ活用したいアイテム。
ここでフェイスクリームの基本的な役割、使い方、選び方のポイントを改めて確認しましょう。
合わせて口コミで人気のフェイスクリームを数種類を実際に購入、試した感想とおすすめランキングを紹介いたしますので是非ご覧ください。

フェイスクリームとは
フェイスクリームとは、保湿ケアの仕上げに使うスキンケアアイテムを指します。化粧水で補った水分を逃さないように蓋をする役割があって、バリア機能を補完するために使うもの。
年齢とともにバリア機能が衰えて乾燥ダメージを感じている女性にとっては、心強い味方です。
「水分を逃さないように蓋をする」この役割を聞いた時、乳液を思い浮かべる方も多いでしょう。乳液とフェイスクリームの大まかな違いは、成分の配合比率にあります。
乳液は水溶性成分が多いため、サラサラと軽いテクスチャー。フェイスクリームは油溶性成分が多くて、こってりと濃厚なテクスチャーに作られるのが通常です。どちらがより良いというわけではなく、肌質に合わせたアイテム選択が求められます。
フェイスクリームと乳液の使い分け
乾燥トラブルがひどい時は皮脂バランスが不安定になってバリア機能が衰えていることが多いので、こってりとしたフェイスクリームが活躍します。
油分がしっかりとある脂性肌なら、乳液で代用することもできるでしょう。つけてすぐは潤っているように感じても時間の経過で水分不足になっていくこともあるため、数時間後の変化まで考慮したうえで判断します。
部分的にフェイスクリームを活用して、全体的なコンディションを整える方法も一案です。
また、フェイスクリームに入っている成分によって期待される効果や働きは異なってきます。
目的に合わせた活用でより美肌に近づくはず。成分については後ほどご紹介いたしますから、ここでは「バリア機能を強化するねらいで使うアイテムがフェイスクリーム」ということだけ理解しておきましょう。
保湿するのにおすすめは?フェイスクリームランキング
さて、ここからはレビューです。口コミ人気が高いフェイスクリーム7種類を実際に購入、使用感や保湿力を試してみました。試した商品7つをまず紹介しておきます。
口コミ人気の商品からプチプラアイテム、ドクターズコスメまで、有名どころがそろいました。お値段も配合成分も本当に様々で、保湿用のフェイスクリームと一口に言ってもいろいろな商品があることが分かります。
テクスチャーや配合成分、使った感想をランキング形式で紹介するので、自分に合ったフェイスクリーム選びの参考に活用ください。
1位:ディセンシア アヤナス クリーム コンセントレート
参考価格: 5,940円(税込) / 30g
※アヤナスのトライアルセットなら激安で試すことができます。
オルビスの敏感肌専用ブランドDESENCIA(ディセンシア)のエイジングケアシリーズ「アヤナス」です。クリーム コンセントレートは、アヤナス独自の極上美容成分をたっぷりと配合したリッチなクリーム。ほうれい線や目元のしわが目立ち始めた年代のスキンケアにぴったりです。4種の異なるオイルを配合することによってうるおいを逃さず、内部にしっかり閉じ込めてくれます。
アヤナス クリームコンセントレートの成分と特徴
・ヒト型セラミドを1/20のサイズにした「セラミドナノスフィア」を配合、角層の隅々まで浸透して保湿効果を発揮する
・ペントナイトが肌表面に密着、刺激をブロックしてバリア機能を強化する
・コウキエキスとシモツケソウエキスが肌の糖化を予防、年齢を感じさせる黄ぐすみを改善する
難しいカタカナがたくさん出てきていますが「保湿力に優れたセラミドを浸透しやすい形にしてうるおいケア、オイルとペントナイトがバリア機能を形成して保湿成分を閉じ込める」くらいに考えたら良いと思います。
独自の美容成分配合目的として「年齢はだ対策」を掲げていて、お肌の糖化にもアプローチできるアイテム。加齢とともに黄ぐすみが気になりはじめた方にとっては、心強い存在です。
アヤナス クリームコンセントレート 体験レビュー
プルプルしたジェル状質感のみずみずしいクリームです。開封してまず感じたのは、香りがとても心地良いこと。
ゼラニウム・ラベンダーのやさしい香りがふわっと漂い、リッチな気分にしてくれます。天然植物由来の香りで、合成香料は不使用。アロマの足裏マッサージ、エステサロンが好きな方なら心地良く感じるでしょう。
使用量は、大きめの真珠1粒くらいです。手の平で温めるとオイルが溶けて、なめらかな質感になっていきます。
顔全体にのばした印象は、オイルがかなり強めです。サラサラしたオイルというよりかなり濃厚な質感で、油分が多い印象でした。
はじめて使う時はやや控えめの量からスタート、様子を見ながら調整すると良いと思います。1~2分でサラサラの質感に変わって、翌日までしっとりした感じが続きますよ。
アヤナスクリームを使った後はうるおいの膜で守られているような印象を受けるのですが、秘密はペントナイトにあります。ペントナイトとは、モンモリロナイトを主成分にしたクレイです。お肌にぴたっと密着する特性を活かして、天然成分のバリアを作ってくれます。
バリアで守られた中では、ごく小さくナノ化された保湿成分が大活躍。トライアルセットに入っている10日分だけでも肌が元気になっていく感じがして、保湿効果を実感できます。
2位:小林製薬ヒフミド エッセンスクリーム
参考価格:4,320円(税込) / 22g
※トライアルセットなら格安で試せます。
製薬会社のノウハウを活かして開発されたセラミドケアのヒフミドシリーズ。乾燥の原因を「セラミド不足」と考えて不足している分を外的に補うことでバリア機能を強化、自分自身で保湿できる状態へと導いていきます。
セラミドの品質にこだわっているところも大きな特徴。私たちの皮膚に存在するのと同じヒト型セラミドを採用、セラミドⅠ型・セラミドⅡ型・セラミドⅢ型と3種類を使いつつ、自然に近いバリア機能を育ててくれるクリームです。
ヒフミド エッセンスクリームの成分と特徴
・エタノール・バラペン不使用。敏感肌の女性にこそ使ってほしいスキンケア。
・ヒフミド エッセンスクリーム利用者満足度は「94.4%」。10人に9人は品質に納得している実績。
ヒフミドの特徴は「セラミドケア」の一言につきます。どうして小林製薬がここまでセラミドにこだわったのか。角質層の細胞間脂質の約半分がヒフミドであること・年齢とともに絶対量が減っていくことが理由とされていました。
左側のグラフから、セラミドの重要性が読み取れます。それなのに、右のグラフは年齢とともに下がる一方。20代と50代を比較すると、セラミド量が半分くらいになっています。ここを補ってあげることによって、若々しくうるおい感じる素肌を維持できるとする理論です。
ただ、セラミドなら何でもいいわけではないのが難しいところ。もともとお肌にあるものと近いほうがなじみやすくて、効率的にお手入れできます。
そこで注目したのがヒト型セラミド。ラメラ液晶構造になっていて、水分をしっかり維持してくれる成分です。
あくまで概念図ですが、明らかにヒト型セラミドが良さそうな印象を受けます。こんなに良質な原料を採算度外視で高配合。肌なじみが良くて、高保湿力のクリームに仕上げています。
皮脂の代わりをしてくれるエモリエント成分は、ホホバ種子油・スクワランを使っているよう。フェイスクリームとしては非常にシンプルな選択で、皮脂の代わりとしてのバリア機能を果たしてくれます。
ヒフミド エッセンスクリーム 体験レビュー
しっかりとした質感で、こっくりとしたクリームです。そのままだとなじみにくい感じもあるため、体温でよく溶かしてから広げていきます。
香りは、全くの無臭。額・あご・ほほ・鼻先と5点にのせてから、全体になじませましょう。クリームとは言っても油分はやや控えめにされていて、混合肌の女性でも使いやすいと思います。
「すぐに効果を実感」とはいかないまでも使い続けることで肌質改善できそうなアイテム。内部からじっくり素肌力を育てていくタイプのクリームですから、ターンオーバー周期に合わせて30日くらい様子を見ると良いでしょう。
3位:無印 エイジングケア高保湿クリーム
参考価格:1,600円(税込) / 45g
無印良品のエイジングケアシリーズ・フェイスクリーム。エイジングサインが気になり出した年代にぴったりの保湿力・年齢肌対策を強化したシリーズです。特徴は、岩手県釜石の天然水を使っているところ。
不純物が少ない天然水をベースとして、負担を軽減しています。ローズ・ザクロ・木いちごといった10種類の天然美肌成分とヒアルロン酸・コラーゲンなど5種類のうるおい成分を配合。こっくりとした使用感で、感想トラブルに負けない素肌をサポートします。
無印 エイジングケア高保湿クリームの成分と特徴
・プチプラ価格でおなじみの無印良品スキンケアシリーズだから購入しやすい。ライン使いするのもおすすめ。
・保湿だけでなくハリ・艶対策、毛穴の引き締めができる天然美肌成分配合。保湿もエイジングケアも一緒に対策するには便利です。
成分を見ると、よく名前を聞く植物エキスの名前がずらり。皮脂をサポートする油分は、シア脂とオリーブ果実油が主体のようです。他のフェイスクリームと比較してナチュラルな成分を集めているように思いますが、質感の違いはどうか気になります。
「高保湿クリーム」という名前から濃厚なテクスチャーを想像していましたが、今回使用した中ではかなり軽め。ハンドプレスしなくてもスルスルと顔になじんでいって、すぐにサラサラの質感になります。
プチプラ価格だけに贅沢に使ってみたくもなりますが、使用量はパール大。朝・晩ではなく「夜のお手入れがおすすめ」と書かれていました。
「セラミド以外のフェイスクリームはどうだろう」とも思いましたが、これはこれで使いやすい。「ベタベタするクリームは苦手」という方にとっては、一押しかとも感じています。
「しっかり保湿」といったセラミドケア商品を化粧水からクリームまでライン使いすると重たすぎるように感じることもありますから、うるおいを閉じ込めるクリームだけ軽めのものを使うというのも1つの選択肢ではないでしょうか。
これだけで保湿が完結、というよりは、セラミドケア化粧水や乳液との合わせ使いを考えたい商品のように思います。
もしくは、あえてスキンケアを引き算するマイナス美容に挑戦する時におすすめ。お肌を甘やかさないことで素肌力を強化して、トラブルに負けない基礎力を養います。
4位:ノブⅢ モイスチュアクリーム
参考価格:4,860円(税込) / 45g
※トライアルセットなら激安で試せます。
臨床皮膚医学に基づいたスキンケアNOV(ノブ)が出しているフェイスクリーム。
ノブのお手入れ商品は、トラブルに合わせて異なる特徴のスキンケアをシリーズ展開しています。
「ノブⅢ」は、季節の変わり目に起こる乾燥にお悩みの方に合わせたスキンケアシリーズ。保湿ケアをしながら肌荒れトラブルにも対処したい方にとっては使いやすいアイテムでしょう。
皮脂・天然保湿因子・細胞間脂質と3つの総合力によってバリア機能を整えて、健やかでトラブルがない状態へと導きます。
ノブⅢ モイスチュアクリームの成分と特徴
・大人ニキビ対策にも適した抗炎症成分配合。乾燥トラブルをケアしながら、ニキビ対策も進めたい方におすすめ
・皮膚科医も推奨する保湿ケアアイテム。敏感肌でも安心して活用できる。
成分表記を見て「セラミドってどれなの?」と感じた方も多いのではないでしょうか。記載成分だと「N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン」がセラミドⅡにあたるもの。
天然型セラミドを液晶化技術によって皮膚内部と同じ構造を実現、吸収しやすい状態にしているそうです。
上のヒフミドレビューのところで「ヒト型セラミドがおすすめ」というお話をしましたが、肌馴染みが良いことが理由でした。
ノブⅢの場合はヒト型セラミドを使うのではなくて、特殊な自社技術で構造を似せているということ。
技術で浸透力をカバーしていることにより保湿力を実感する方も多く、相性が良ければコスパに優れた商品と言えそうです。
ノブⅢ モイスチュアクリーム体験レビュー
チューブ状になっているフェイスクリーム、珍しい気がします。指に出した時はかたい感じもしましたが、両手で挟み込むようにしているとやわらかいペースト状になってきました。
乾燥肌向けとは言ってもベタベタしたクリームではなくて、しっとりとなじむ感じ。吸収するまでに少し時間がかかる感じはしますが、なじんだ後はコンディションが落ち着きます。
セラミド配合クリームというと「とにかく保湿」と考えがちですが、粉ふき肌や混合肌のお手入れには抗炎症成分が効きそう。皮膚科医の推奨も安心感につながるので、季節の変わり目でお肌が不調になった時のお手入れには良いと思います。
5位:キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
参考価格:2,484円(税込) / 40g
乾燥性敏感肌のスキンケアに特化した「キュレル」のフェイスクリームです。
うるおい成分のセラミドとユーカリエキスを配合、外部刺激に負けないふっくらとした素肌へと導いてくれます。消炎剤としては、アラントインを配合。
かさつき・かゆみが気になる季節の変わり目にも使いやすく、肌荒れを落ち着かせる機能が特徴です。
キュレル 潤浸保湿フェイスクリームの成分と特徴
・アラントインを配合することにより消炎、美白効果までトータルサポート。
・ふわっと軽いクリームのようなクリームでやさしくケア
潤浸保湿セラミド機能成分というのが保湿のカギ。本当のセラミドに似せて作られた疑似セラミドで、成分表記には「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」と書かれています。
この成分の働きをサポートするのがユーカリエキス。セラミドの産出を促すことが分かっていて、水分保持力を高める機能を担ってくれます。
キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム 体験レビュー
ドラッグストアでも良く見かけるキュレルシリーズ。手頃な値段で購入できて、挑戦しやすいアイテムだと思います。開封してまず感じたのがなめらかなテクスチャー。
生クリームのように真っ白で、やわらかめの質感でした。使用量は、直径2cmくらいと多めです。「指の第一関節くらいまでひとすくいする程度」が目安と書かれていました。
お値段の割にはなじみが良くて、しっとりと落ち着く印象です。べたつく感じも気になりにくくて、肌への負担を感じません。「本格的なセラミドケアで肌質改善」とはいかないまでも、皮脂の代わりになってくれて、肌を保護する役割は果たしてくれます。
「セラミド+消炎成分」という組み合わせはノブⅢと似ているように感じましたが、キュレルの方がかなりあっさり。濃厚なクリームは苦手な方でも使いやすく、混合肌・普通肌のお手入れにもおすすめできます。
6位:プチプラ!ちふれ濃厚保湿クリーム
参考価格:900円(税込) / 54g
年齢はだ対策をはじめたくても何からやればいいのか分からない。そんな女性をサポートするために開発されたシリーズです。乾燥から生じる小じわに対する効能評価をクリアしたファーストエイジングケアにぴったりの保湿クリーム。
芍薬(シャクヤク)エキスとヒアルロン酸を保湿成分として採用、こっくりとした質感で肌トラブルを防止します。
ちふれ濃厚保湿クリームの成分と特徴
・ちふれスタンダードラインからエイジングケアへの切り替えにぴったり。
・美白と保湿に役立つシャクヤクエキス、ヒアルロン酸を配合。
ちふれのフェイスクリームは、全部で5種類。エイジングケアに特化した商品が「濃厚保湿クリーム」です。
シンプルな保湿成分とエモリエント成分だけでできているシンプルなアイテムだけに、相性が重要なところ。これだけでコンディションが整う方にとっては、コスパが良い商品だと思います。
ちふれ濃厚保湿クリーム 体験レビュー
使用量はパール大。こっくりとしたテクスチャーのクリームですが伸びが良くて、あっさりした使用感です。
肌内部にグイグイ浸透していく感じがあまりなくて、集中ケアにするのはシンプルすぎる印象があります。ヒアルロン酸は肌表面に水分を抱え込む働きにすぎませんから、根本的な肌質改善を目指すアイテムではありません。
化粧水・美容液にこだわって保湿をしている方にとってはシンプルで使いやすいアイテムと感じることもあるはずなので、基礎化粧品の総合的な見直しが必要です。
そうは言ってもプチプライスで刺激を抑えたアイテムを選ぶ場合は、十分候補になるクリームでしょう。肌本来のセラミドがしっかりと機能していて、コンディション調整に使いたい方に選んで欲しいアイテムです。
7位:プチプラ!ニベア青缶を顔に塗る
参考価格:598円(税込) / 169g
顔にも身体にも使える汎用性が高いスキンクリーム。スクワラン・ホホバオイルを配合していて、しっとりとしたうるおいを維持してくれます。
1911年の登場以降、世界中で愛されているロングセラー商品。プチプラ価格でたっぷり使えるところも相まって、愛用者が多いアイテムです。
ニベア青缶の成分と特徴
・濃厚なオイルの質感がバリア機能の衰えた肌をしっかりガード。
肌にやさしく安全でコスパが良いお手入れアイテムとして話題になったニベアの青缶。大手コスメサイトのフェイスクリーム口コミランキングで未だにトップをかざる人気ぶりです。
圧倒的な知名度と購入しやすい価格で信頼が厚い商品ですが、保湿としての実力はどうなのか考えてみます。
ニベア青缶 体験レビュー
今回は、フェイスクリームとして使いました。小豆大くらいのニベアを指にとって、顔全体に伸ばします。よく言われることですが、油分が明らかに強め。
両手で挟み込むようにして溶かした後に塗ることにより、ムラなくきれいに仕上がります。油分が多いだけにかなりしっとり仕上がるのですが、これで「保湿できている」と考えるのは少し危険というのが率直な感想。
ミネラルオイル・ワセリン・スクワラン・ホホバオイルと皮脂の代わりになる成分は入っていても、積極的に保湿する美容成分がありません。
この特性を理解してバリア機能を強化するためだけに使うなら良いのですが、積極的な保湿をしようとすると思うような効果を得られないかも。
他の6商品とは根本的に性質が異なるアイテムと考えて、使い分けをしてください。
フェイスクリームを7つ使ってみた感想
フェイスクリームを塗った翌日はメイクのノリが良い気がして、保湿成分を閉じ込める重要度が分かりました。7つそれぞれに特徴があって、目的に合わせた使い分けの重要性も感じています。私なりの視点で4つに分類、それぞれの特徴と使い分けを考えてみました。
1.「保湿力」で選ぶフェイスクリーム本命はこの2つ!
高品質のセラミドを贅沢に使用した王道のフェイスクリームです。乾燥しやすい冬場のスキンケア、乾燥肌の肌質改善にも高い効果が期待されて、フェイスクリーム選びの本命に位置づけたい商品。
アヤナスはセラミドプラスαの美容成分・アンチエイジング成分まで配合した贅沢ケア・ヒフミドはよりシンプルにセラミドケアに特化した内容と、やや性質は変わってきます。
天然植物由来の華やかな香りが気に入ってアヤナスをより上位にしましたが、ヒフミドの潔さは好印象です。コンディションが不安定になっている時にはシンプルケアが望ましいとも考えられますので、お好みに合わせて選択すると良いと思います。
・最近よく聞く「セラミドケア」をフェイスクリームで取り入れたい
・乾燥トラブルから起こる小じわ、ごわごわした手触りを何とかしたい
・ストレス、睡眠不足などでコンディションが悪化する
・肌を基礎から強くして、エイジングサインに負けないケアをはじめたい
2.肌が弱った時に使いたい抗炎症成分配合クリーム
この2つは、抗炎症成分を配合している乾燥性敏感肌向きのフェイスクリーム。かさつきが気になる方、化粧品で肌荒れしやすい方が候補にしたい商品です。
敏感肌には刺激となる成分を極力減らして負担を軽減する工夫もなされているため、アレルギーのリスクをなるべく避けたい方にも良いでしょう。
セラミドのグレード自体では最初の2つにやや劣る印象もありますが、敏感肌のお手入れは相性が何よりも重要。ノブⅢ モイスチュアクリーム、キュレル 潤浸保湿フェイスクリームを試してしっくりくるようなら、十分な保湿効果を得られるはずです。
かさつき、炎症が起こっている肌は普段以上にデリケートですから、バリア機能を補完するフェイスクリーム活用はぜひ守って頂きたいところ。皮膚科にかかっているようなら医師にもよく相談して、ぴったりの商品を活用しましょう。
・乾燥トラブルから粉ふき・かさつきがひどい
・過剰なスキンケアで状態が不安定に傾いている
・皮膚科医が推奨するフェイスクリームを探している
3.今すぐお肌をしっとりさせたい方のフェイスクリーム
本格的なセラミドケアは根本的な肌質改善が目指せる一方で「今すぐしっとりさせる」という即時効果が得られないこともあります。
ちふれ、無印良品の2つはセラミド以外の保湿成分を使ったクリームですから、とにかく早く保湿効果を感じたい時には選択肢となるでしょう。
個別商品のところでも紹介しましたが、化粧水・美容液を根本的な素肌力育成アイテムに切り替えクリームはシンプルな処方にするのも選択肢の1つです。
お値段も手頃で継続しやすいアイテムですから「続けやすいフェイスクリームが希望」という方にもおすすめできます。
・化粧水と美容液にこだわりたい。クリームは最低限の機能で構わない。
・プチプラ価格で購入しやすいフェイスクリームを探している。
・ちふれ、無印良品アイテムがお肌に合うのでシリーズ購入していきたい。
あとはニベアクリームですが、美容オイルに近い存在。潔く「クリームは表皮に膜を張ってくれたら構わない」と言える方におすすめです。
スキンケアのやりすぎが肌に負担をかけることも多く、ニベアクリームを使うだけでコンディションが整う方もいます。
これはニベアの美容成分というよりは「お肌が本来持っている力を発揮してきれいになった」と考えるのが妥当です。シンプルなだけに使いこなしが難しいところですが、特性を理解してスキンケアに取り入れるのも良いでしょう。
使う順番は?フェイスクリームの塗り方
水分を閉じ込めるためのアイテムなので、化粧水や美容液をつけた後がお手入れのタイミングです。商品ごとに決まっている推奨量を手に出したら、両手で挟み込むようにして温めます。
体温を与えることで油分が溶け出し、なじみやすくなったところでお手入れスタート。鼻先・おでこ・ほほ・あご先に少量ずつつけて、ムラができないように広げていきます。目元・口元など乾燥がとくに気になる部分は重ねづけしても良いでしょう。
数カ所に分けるように乗せるのは、塗りムラを防ぐためです。一カ所にかたまってしまうとベタつき・不快感の原因になりやすく、トラブルの引き金になりかねません。
塗り残した部分から水分が蒸発してしまうと、せっかくの美肌成分が台無し。皮脂に変わる保護膜を作ってあげるイメージで、顔全体をカバーします。
なじませる時のポイントは、やさしく肌をいたわるように伸ばすことです。マッサージするようにつける方もいますが、刺激になってしまうことがあります。
マッサージは専用クリームを活用するのが良いので、フェイスクリームとは別物です。摩擦ダメージを防ぐようにハンドプレスしながらなじませて、刺激を与えない配慮が重要です。
フェイスクリームに含まれる代表的な保湿成分
フェイスクリームに含まれる保湿成分にも、いろいろあります。成分の働きを理解するためには、そもそも保湿とはどのようなことかを理解しましょう。
角質層には「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」と3つの保湿物質があって、バランスを維持することでうるおいを保っています。代表的なそれぞれの役割は、以下で紹介する通りです。
皮脂:
皮脂膜を作ることで刺激を軽減、水分の蒸発を防ぐ役割があります。おばあちゃんの肌がカサカサ乾燥している状態なのは、皮脂分泌量が足りないことで水分を閉じ込めることが難しくなるため。
女性の場合は20歳をピークとして皮脂分泌が減っていくと言われていて、バリア機能が衰えていきます。補った保湿成分を閉じ込めるためにある程度の油分が必要なので、植物オイルなどで不足分を補うケアを考えましょう。
NMF(天然保湿因子):
角質内で水分を抱え込む役割を担うもの。NMF(天然保湿因子)があるおかげで一定のうるおいを維持できます。
アミノ酸・尿素・ミネラルなど20種類ほどの成分から構成されていて、ターンオーバーの過程で産み出されるのが通常。
加齢によって肌の生まれ変わりがスムーズにいかなくなると適量を維持できず、乾燥トラブルの引き金となります。
細胞間脂質:
角質内の細胞の間にある接着剤のようなもの。肌細胞をレンガに例えた場合、それぞれを繋ぎ合わせるセメントとしての機能と理解しましょう。
レンガがちゃんと並んでいる状態なら内部の水分は安定しますが、セメントが足らなくて所々に崩れてしまうと水漏れが心配です。
細胞間脂質そのものにも水分を保持する機能があって、NMF(天然保湿因子)を安定させる役割を果たしています。肌本来の水分保持機能のうち約8割を担当する部分でもあり、うるおいケアには欠かせない存在と言えるでしょう。
3つのバランスが不安定になることで乾燥トラブルが起こるため、フェイスクリームにもそれぞれの機能を補う成分が含まれます。細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)をサポートする成分としては、こんなものに注目しましょう。
セラミド
細胞間脂質の主成分とされるものです。足りなくなった分を外的に補うことによって、うるおいを補充します。もともと人間が持っている成分に近いヒト型セラミドはとくにが高い保湿効果が期待されて、しっとりなめらかな状態へと導く働きが期待されます。
アミノ酸
天然保湿因子の代表的な成分。セラミドほどの効果は期待しにくいものの、水分を抱え込む働きによってしっとりうるおう肌へと導きます。
セリン・アルギニンといった具体的な表記がなされることもあって、同様の効果をねらうものです。「アミノ酸クリーム」「アミノ酸化粧品」といった記載があれば天然保湿因子不足に注目したアイテムである証拠。
肌に浸透しやすい特徴もあって、ゴワゴワした手触りを解消したい時に使います。
スクワラン
皮脂を構成する主要な成分。スクワランは20代~30代あたりを目安に減少していくものなので、フェイスクリームなどの成分として不足分を補っていきます。スクワランの他にオリーブオイル、ホホバオイルといった美容オイルが使われることもありますが、目的としては同じです。
年齢を重ねるごとに油分不足になって水分がどんどん蒸発していく時に使いたい良質なオイルと考えましょう。
保湿力を重視したフェイスクリームなら、セラミド配合商品をまず候補にしたいところ。その上でNMF(天然保湿因子)や皮脂の働きをサポートする成分をプラス、コンディションが整うアイテムを探していきます。
その他の保湿成分として以下のようなものが配合されることもありますから、代表的なものと働きを頭に入れておくと良いでしょう。
ヒアルロン酸
保水力が非常に高くて、1gで6Lもの水分を保持できると言われる成分。ヒアルロン酸不足になれば水分を内部に維持することが難しくなって、乾燥トラブルが悪化します。セラミドに次ぐ代表的な保湿成分の1つでしょう。
コラーゲン
角質層の水分を抱え込み、キープする働きを担ってくれます。セラミド・昼論さんと並ぶ3大保湿成分の1つで、いろいろな商品に使われる存在。フェイスクリームから取り入れたとしても真皮層まで届くことはないのですが、一定の水分維持効果は発揮します。
エラスチン
コラーゲンと同じように角質層の水分を抱え込むことにより、みずみずしい質感へと導く成分。ハリ・艶対策を重視するエイジングケアクリームにもよく使われます。コラーゲンとの組み合わせで配合されることも多く、有名なアンチエイジング成分の1つです。
その他に保湿効果が期待される植物エキス、グリセリン、レシチンといった成分が使われることもあります。
いろいろな成分がたくさん入っているほど良いフェイスクリームというわけではなく、シンプルな配合でしっとりうるおう商品も多いのが難しいところ。成分表記をよく見比べて、肌が落ち着くフェイスクリームを探してみましょう。
フェイスクリームの選び方
フェイスクリームが必要なことは分かっても、どれを選べば良いのか迷ってしまう。そんな方に紹介したい選び方のポイントを見ていきます。肌質・目的・価格といった複数の視点を参考に選択すると効率的です。
肌質で選ぶ
まず何より、乾燥肌・脂性肌・敏感肌と肌質に応じた視点は重要でしょう。そもそもフェイスクリームが必要ない肌質なら、あえて購入する必要はないはず。保湿クリームを買う前に一通り目を通して、選び方の基準にしましょう。
乾燥肌
浸透力が高いヒト型セラミド配合フェイスクリームをまず検討、30日間使って様子を見ます。クリームをのせた時になじみが悪いと感じるほど乾燥トラブルが進行している可能性が高く、より真剣にお手入れに取組みたいところ。
皮脂量も不足してバリア機能が衰えた状態になっているはずなので、スクワランやシアバターいったエモリエント成分にも注目しましょう。
脂性肌・ニキビ肌
脂性肌・ニキビ肌なら、基本的にはフェイスクリーム不要です。オイルがたくさん出過ぎている状態ですから、あえて油分を補う必要はありません。
ただ、一定の年齢を重ねた女性の脂性肌は「インナードライ」であることも多いのが難しいところ。乾燥トラブルがひどいから皮脂がたくさん分泌されている状態だと十分な保湿対策が必要でしょう。
根本的な保湿を目指すセラミド配合アイテムで、内部からうるおう肌を目指していきます。
敏感肌
アルコールや防腐剤、香料といった刺激となる成分が入っているクリームを避けて、敏感肌に負担をかけない工夫をします。
皮膚科医監修のスキンケアシリーズなど敏感肌を対象に作られたブランドから選択すると安心です。サリチル酸などのピーリング成分、美白有効成分も刺激になることがあって、なるべくシンプルな保湿ケアがおすすめ。
バリア機能を強化してトラブルを起こしにくい状態にした後に美白ケアやアンチエイジング対策を進めていきます。
目的別に選ぶ
基本的には保湿目的で活用するものですが、美白・エイジングケア成分を取り入れることもあります。目的別に注目したい成分や選び方の視点を復習しましょう。
保湿!乾燥肌対策
何はさておき「保湿」というなら、セラミド高配合クリームがおすすめです。セラミドの表記が前にあるクリームほど配合量が多い証拠。高配合という表記だけに惑わされず、成分表記をチェックしましょう。
また、どんなセラミドでも保湿効果が得られるわけではありません。肌にもともとあるものと近い成分であるほど高い効果が期待されますから「ヒト型セラミド」と明記がある商品だと安心できます。
美白を目指したい
美白の基本も保湿ができていることなので、セラミド配合商品がおすすめです。素肌力が育つとターンオーバーリズムが安定して定期的に新しい肌への生まれ変わりが起こりますから、シミ・くすみも改善されることがあります。
基本的な保湿をおさえたうえで美白効果を追い求めるなら、ビタミンC誘導体・ハイドロキノン・アルブチンといった有効成分に注目するのも良いでしょう。
フェイスクリームで完結しようとはしないで、スポット美容液で取り入れる方法もあります。美白を重視するとは言っても基礎がしっかりしていない状態では、有効成分の効果が半減してしまうもの。保湿→美白という順番を念頭に、フェイスクリームを選びましょう。
エイジングケアしたい
深く刻まれたシワを何とかしたい場合は、ヒアルロン酸・コラーゲンといった年齢とともに減少していく要素に注目しましょう。セラミドプラスαの要素としてエイジングケア成分が入っていると、ほうれい線や表情ジワといった年齢肌特有の悩みにアプローチできます。
ストレスやホルモンバランスの影響から比較的若い年代でも肌老化が進んでしまうことはあって、早めのアプローチが重要です。絶対的な年齢だけでなく今のコンディションを確認、フェイスクリームを含めた適切なスキンケアで若々しい素肌を取り戻します。
価格で選ぶ
スキンケアの基本はお財布に無理がない価格の商品から選ぶこと。最低でも30日は継続できる価格の商品を選ぶと、肌との相性が分かります。
この基本は理解して頂いたうえで頭の隅に置いてほしいのは、良質なセラミドはとても高価な成分ということ。コンディション改善目的でセラミドの効果を検証したいと思ったら、3000円〜5000円くらいが妥当な線です。
この価格帯を聞いて「うーん」となってしまった方は、フェイスクリーム以外のスキンケアアイテムを見直してみましょう。ピーリング・乾燥対策の化粧水スプレーは、肌の基礎力がついてくれば省略することもできるはずです。
スキンケアのどこにお金をかけるかで、得られる結果は変わってきます。フェイスクリーム単体というよりお手入れ全体のコストで考えて、選択と集中を進めていくのが良いでしょう。
フェイスクリームは唇や髪の毛、ボディにも使える?
特別な注意書きがない限り、唇や髪の毛、ボディにも使えます。「フェイス用に購入したものの物足りない」と感じた時にボディクリームとして活用したりハンドクリーム代わりに使ったりする方法がおすすめ。
一般的には、フェイス用アイテムは保湿力が高くて刺激を軽減するように作られるもの。ボディクリームをフェイス用に使う場合は注意が必要ですが、逆は問題ないはずです。参考までに、キュレルのボディクリーム配合成分を見てみましょう。
アラントイン、精製水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、シクロジメチコン、トリシロキサン、スクワラン、イソステアリルグリセリルエーテル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、イソステアリン酸コレステリル、ジメチコン、ユーカリエキス、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ジメチルパルミチルポリシロキサン、硫酸Mg、POE水添ヒマシ油、POE・ジメチコン共重合体、パルミチン酸デキストリン、BG、コハク酸、水酸化ナトリウム液、パラベン
フェイスクリームと非常によく似た配合になっていて、大きな違いはありません。ただし、ボディクリームのお値段は90gで1620円。フェイスクリームを全身に使えばコスパとしては下がるため、専用アイテムを購入したほうがリーズナブルにお手入れできます。
注意したいのは、ハイドロキノンなどの美白有効成分が入っているフェイスクリーム。唇などの粘膜につけると刺激になってしまうことがあって、トラブルの原因となりかねません。
全身に使うこと前提でクリームを買うとしたら、顔・身体・髪と全てに使えることが明記されているアイテムをおすすめします。
使い方に書かれている方法以外でお手入れする場合は自己責任となることを忘れず、こわいトラブルを防止しましょう。