すみだ水族館【東京スカイツリータウン】口コミ・体験レポート
「すみだ水族館」は東京スカイツリータウンの館内にある屋内型の水族館。
都心部に位置する特性を活かした、様々な試みが随所に見られる水族館です。すみだ水族館の館内では約260種・5000点の生き物たちの姿を見ることができます。
お魚だけでなく愛らしいペンギンやオットセイ、さらには“江戸”をテーマにした金魚の展示など、趣向を凝らしたユニークな展示は注目です。
今回はそんな「すみだ水族館」を隅々まで楽しんできたので、そのレビューと、営業時間や料金、アクセス方法などを紹介します。

すみだ水族館の営業時間とアクセス
すみだ水族館の営業時間
すみだ水族館は基本的には年中無休(臨時休館する場合もあります)。
入場時間は9:00~20:00、閉館は21:00です。
夜の18:00からは夜間照明になり、夜のすみだ水族館が楽しめます。
すみだ水族館へのアクセス・駐車場
◆電車の場合
東京スカイツリー®ならびに東京スカイツリータウン、東京ソラマチは基本的に公共交通機関での来場を推奨しています。
最寄り駅は、
・東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅
・東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線「押上(スカイツリー前)」駅
それぞれ建物と直結していますので、お天気を気にせず行くことができます。
すみだ水族館は、東京スカイツリータウンのウエストヤード5・6階にあり、4階から専用エスカレーターで登ります。
◆自家用車の場合
すみだ水族館専用の駐車場はありませんが、東京スカイツリータウンの駐車場を利用することができます。
立体駐車場と地下駐車場で、時間は7:30~23:00まで(入庫は22:00まで)
料金は30分ごとに350円です。
なお、立体駐車場は、毎週日・祝日の7:30~10:00の間、周辺道路の混雑緩和のため閉鎖されます。
また、すみだ水族館は駐車場割引サービスの対象外です。
詳しくは東京スカイツリータウンのサイトをご確認ください。
すみだ水族館のチケット料金
すみだ水族館のチケットは、入場口横のチケットカウンターで購入。
大人2,050円、高校生 1,500円、小・中学生は1,000円、幼児(3歳以上)は600円です。支払いはクレジットカードも使えます。
今回は普通のチケットで入りましたが……
実はおすすめなのは年間パスポート!当日券2回分の料金(大人4,100円)で年間パスポートが作れちゃいます。
「入口で決められない……」という方はとりあえず1日券で入場し、当日中であれば年パスに切り替えられるというフレキシブルな対応も。
パスポートには年間パスポート発行カウンターで写真撮影が別途必要です。
http://www.sumida-aquarium.com/info/index.html
東京スカイツリータウン「すみだ水族館」に入場!
それでは、すみだ水族館の見どころを各ポイントごとに解説いたします。
水族館内には、カフェに加えてあちこちに休憩スペース、さらにはキッズコーナーもあるので、ゆっくり見て回ることが可能。
また、特に順路はないので、一巡したら好きなところへ戻ってじっくり見るのも一つの楽しみ方。自由度の高い、回遊型の水族館といえるでしょう。
自然水景
入場して初めに目にするのは、まるで美しい絵のような水槽。
こちらは“自然水景”という題名がつけられています。
“水景クリエイター”として世界的に有名な、天野尚氏のデザインによるもので、日本の盆栽などにデザインのルーツを得ているそうです。
どこか懐かしい感じのする風景。
実はこの水槽、良くある魚のための酸素供給(エアレーション)を行っていません。逆に水槽内にふんだんに植えられた植物の光合成のために、二酸化炭素を供給しています。
景観を保つために、植物の剪定を毎日行ってはいますが、それ以外の手は加えず、水槽の中で生態系を作り上げています。
主役はあくまで“水景”。
そのため、この水槽に暮らす様々な魚の解説などはありません。
光の使い方も美しい“自然水景”に思わず見入ってしまいますね。
クラゲの水槽
次に訪れたのはクラゲの水槽。
様々なクラゲが展示されています。
ここで注目なのは、ラボがあってクラゲが育つさまを展示していること。
例えばこちらは東京湾で生まれたばかりのミズクラゲ。
「いるの?」って感じですが……
あ、なんだか点々が……
ちょっと大きく……?
クラゲらしきものが水槽に見え始めました!
成長過程が見やすいように並べられており、水槽は毎日入れ替えられています。
アクアラボではこうして、赤ちゃんクラゲから育つクラゲの生態を展示。
なお、水槽の底が丸いのは、クラゲは自力で泳ぐ力が弱いため、丸い水槽に入れて水流を作り出しているからだそうです。水の流れがないと底に溜まってしまうとか……
アクアギャラリー
アクアギャラリーには、様々な生き物が水槽にて展示されています。
個人的にはこの“ダイオウグソクムシ”の大きさにびっくり!
手のひらサイズ以上あります~
他にも墨田区に住んでいたという葛飾北斎が描いた絵に登場するナマズやドジョウ、ニホンウナギなど身近な生物の展示も。
地域に根差した生き物の展示をするというところが、すみだ水族館の独自性となっています。
サンゴ礁
次はサンゴ礁の水槽です。浅瀬、サンゴ礁、砂地、岩礁域などさまざまな海を再現した世界が広がります。
沖縄の海から移植したという色とりどりのサンゴたち。
海の生き物の中でも特に飼育が難しく、生育環境の維持に細心の注意を払っているそうです。(サンゴは植物ではなくイソギンチャクに近い仲間にあたる動物に分類されます)
今では、沖縄でもかなり沖合に行かないとこのような風景は見られなくなってしまいました。
そして砂地の海といえばコチラ。ニョロニョロと砂の中から飛び出ているのは……
みんな大好きチンアナゴです!
チンアナゴは犬の狆(チン)にその顔が似ているからつけられた名前。
すみだ水族館には他にも良く見ると、チンアナゴのほかに種類が違うのが2種います。黄色いのはニシキアナゴ。ホワイトスポットガーデンイールというひと回り大きなのもいますよ。
ぜひ見つけてみてくださいね!
ペンギンがたくさん!オットセイもいるよ!
すみだ水族館の中央に設けられた大きなプール。
ここにはマゼランペンギンがたくさん!
ペンギンのプールを囲むようにスロープが作られており、ペンギンの様子をこうして上から、
横から
さらには水中からと様々な視点から眺めることができます。
すみだ水族館で生まれたペンギンの赤ちゃんは、好奇心旺盛なので、こうして近くまで来てくれるのです。
こちらのボードは飼育員さんのミーティングスペースにあるもの。
すみだ水族館にはトータルで55羽のペンギンがいるのですが、本日は41羽がお目見えしていることが分かります。
水槽の周りにはソファも設けられており、ゆっくり座って鑑賞することもできます。
陸地でくつろぐペンギンたち。盛んにコミュニケーションしています。
ペンギンの鳴き声が意外に大きくてびっくりしました。何を話し合っているのでしょうか……?
これだけの数がいると、モテモテペンギンや浮気するペンギン、非モテペンギンなど様々なペンギン関係もあるようですよ。
たた、ペンギンは一旦つがいになると、そこからは一途なのだとか。
こちらにはオットセイも。
ミナミアメリカオットセイという種類で、体長は約1.4mです。
得意の泳ぎをこちらの「オットセイトンネル」から眺めることができます。
速すぎてなんだか残像(笑)
水の中でイキイキとする様子が良くわかります。
さらに、時間帯によっては飼育スタッフがご飯をあげる風景も見られますよ~
東京大水槽で小笠原諸島の海を再現
「東京諸島」の海をテーマとした「東京大水槽」には、世界自然遺産である小笠原諸島の美しい海の世界が広がっています。
水槽の展示をゆっくりと座って眺められるように、スツールがあちこちに置かれています。
上階にもちゃんと椅子が。
こちらは小笠原諸島の海に生息するシロワニというサメだそうです。
大きな水槽で泳ぐ魚たちを眺めていると、本当に癒されますね!
江戸リウムで色とりどりの美しい金魚に出会う
東京の下町は、金魚の日本三大産地として知られる江戸川区を始め、金魚の文化が根差す土地。すみだ水族館では、“江戸”をテーマに様々な品種の金魚を揃え、金魚の歴史と共に展示を行っています。
こちらの水槽には、金魚の元祖と言われるワキンがたくさん泳ぐ姿が。
もともとはフナの突然変異から作りだされた品種である金魚。
その系統図と共に、色鮮やかで希少な金魚たちを見ることができます。
私の一番お気に入りはこちらのエドニシキ。キャリコ(三色)の色が美しい金魚です。
系統は似ていますが、良く見ると違うアズマニシキもいます。
回廊には金魚の泳ぐ水槽が光と共に浮かび上がります。
江戸時代にはガラスがなかったので、金魚はもっぱら上から眺めて楽しむものだったのだとか。
そのため、上から見た時に形の変化がある出目金などが好まれたのですね。
すみだ水族館は日本の情緒を感じさせる仕掛けがいっぱいです。
クラゲ万華鏡トンネル
クラゲコーナーとは別に、壁と天井に敷き詰められた鏡を幻想的にライトアップした中を歩く“クラゲ万華鏡トンネル”
アーティストとのコラボレーションが行われることも多いゾーンで、童話の挿絵のような幻想的な雰囲気が漂っています。
この時はちょうど“宮沢賢治×清川あさみ”さんのコラボレーション“Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~”が行われており、クラゲ万華鏡トンネルには「銀河鉄道の夜」をイメージした映像が投影されていました。
クラゲたちもこの銀河鉄道の夜の一員。
ゴージャスで美しいキラキラの世界。クラゲ万華鏡トンネルは、何度でも通りたくなる回廊です。
ペンギンカフェとアクアアカデミー!
すみだ水族館内にはカフェもあります。
その名も“ペンギンカフェ”
推しメニューはこの2つ(光るブルーナイトジュース・ペンギンフロート)だそう。
人気NO.1というペンギンフロートをチョイス。
グラデーションの美しいブルーハワイソーダ。
フロートとありますが、上に載った可愛いペンギンはあくまで氷です。
飲むときには混ぜて飲みましょう。
他にもパフェやソフトクリームなどのスイーツに加え、スパイシーチキンやお魚かまぼこなどちょっとしたおつまみやビールなどのアルコールもあります。
ほろ酔いでの水族館もまた楽し?
隣はワークショップがおこなわれるスペース“アクアアカデミー”で、水族館にまつわる本が置いてあります。
この時は宮沢賢治と清川あさみさんの企画展に沿って、宮沢賢治さんの本も多く置いてあり、ボードには童話「やまなし」が可愛いタッチで描かれていました。
水族館の中に繰り広げられる世界に浸れるスペースです。
ワークショップの時間外は休憩スペースとして使用できます。
夜のすみだ水族館“ブルーナイトアクアリウム”
18時以降は、館内照明が落とされ、夜の水族館“ブルーナイトアクアリウム”「が始まります。このころから、客層も親子連れからカップルが主になり、オトナ水族館タイムの始まりです。
回廊も暗くなりますが、水槽が明るいので歩くのに困ることはありません。
会社帰りのデートにもぴったりですね。
ペンギンの水槽前のスツールで
今度はLEDキューブが光る“光るブルーナイトジュース”をいただきました。
本当に結構光りますね。これはぜひ夜の時間帯に飲みたい!
LEDキューブは洗って持ち帰り可能。2~3日くらい光ってくれます。
江戸リウムにしつらえられた、屋台風の展示。
こうして夜に見ると、さらに風情がありますね~
オットセイのプール前。
こうして見るとバーみたいですね。ここでのんびりお酒を飲んでいる人もいるそうですよ。
ペンギンたちも陸地でお休みタイムでしょうか?
夜の海の風景が味わえる東京大水槽。
すみだ水族館にはぜひ昼と夜訪れて、表情の違いを楽しんでほしいですね!
すみだ水族館オリジナルのお土産物も見逃せない!
水族館を楽しんだ後は、ショッピングタイム~
ぬいぐるみやお菓子などお土産物にぴったりな商品がずらり。
個人的に気になったのはこちらの“すみだ水族館”オリジナルカレンダー。
500円という価格も魅力です。
また、当日券から年間パスポートに切り替えたい方は、その日のうちに申し出てくださいね。差額分を支払うことでアップグレードできますよ。
すみだ水族館は早めに行くのがおトク?
実はすみだ水族館の「年間パスポート」もしくは「当日券」を提示することで、東京ソラマチでお得なサービスが受けられる“わくわくペンギンサービス”を実施中!
(2017年12月31日までの予定)
私はこれを知らずに夕方に行ってしまいましたが、割引や増量、デザートやドリンクサービスなど多種多様なサービスがあります。
東京ソラマチに行く前にすみだ水族館に行っておいた方がいいかも?
http://eflyer.tokyo-solamachi.jp/
盛りだくさんでお届けした「すみだ水族館」訪問記。
季節やイベントごとで様々な趣向を凝らし、飽きさせない工夫を髄所に散りばめた都会のオアシスでしたね。
私も勤務先の近くにこんな癒しの場所が欲しいです。
「すみだ水族館」は、東京スカイツリーや東京ソラマチを訪れたら、通り過ぎるにはもったいない場所!ぜひ訪れてみてくださいね!