今帰仁城跡 沖縄の世界遺産へ女子旅レポート

今帰仁城跡 沖縄の世界遺産へ女子旅レポート
沖縄本島北部は、美ら海水族館をはじめとして観光名所が多くあるリゾート地です。美ら海水族館がある本部町(もとぶちょう)の隣にあるのが今帰仁村(なきじんそん)。かつてはここが沖縄本島北部の中心でした。

今帰仁城跡は、かつての繁栄をしのばせる堂々とした威容で、沖縄本島の9つのある世界遺産の一つとして登録されています。

山を切り開かれた城なので、高台から海を見下ろす絶景ポイントも多数!
女子旅にいかがですか?

今回は今帰仁城跡(なきじんぐすく・なきじんじょう)の観光をレポートいたします!

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もくじ

 

1.今帰仁城の歴史

今帰仁城の歴史
(今帰仁村歴史文化センターにて撮影)

今帰仁城は「いつ」「誰が」築いたかというのは明確には不明なお城です。しかし、13世紀ごろから築城が始まったのでは、と言われています。
14世紀の沖縄本島は三山(さんざん)時代と呼ばれ、中国の書物によると
・北部地域―北山(ほくざん)
・中地地域―中山(ちゅうざん)
・南部地域―南山(なんざん)
という3つの勢力がありました。

このころの地域の分け方というのは、現在にも受け継がれていて、沖縄本島では普通に北部・中部・南部という呼び方をします。ざっくりとこんな感じです。
北部―恩納村より北。今帰仁村や、本部町、名護市ややんばる地域
中部―西原町より北~読谷まで、北谷や北中城、嘉手納など
南部―那覇より南。

さて、今帰仁城は、北部をおさめる北山王(ほくざんおう)の城として、中国の明王朝とも交易を行うなどして栄えていましたが、1416年(1422年という説も)中部を治める中山王の尚巴志(しょうはし)によって攻め落とされ、滅亡してしまいます。

尚巴志(しょうはし)はその後、琉球王国を統一し(第一尚氏王朝)、今帰仁城は、北部地域を管理するための城として監守(かんしゅ)が置かれました。

これは、第一尚氏王朝が第二尚氏王朝に代わっても同様でした(この第一尚氏王朝が第二尚氏王朝になる際のクーデターも興味深いのですがここでは割愛)

しかしその後、1609年に薩摩(さつま、現在の鹿児島県)郡が琉球に侵攻、監守は首都である首里へ引き上げることになります。1603年に江戸幕府が開かれてすぐくらいです。
鎖国も行われていない時代(鎖国が始まったのは1612年以降~)なので、琉球王国は日本とも交易をしていたのかもしれませんね。
薩摩の琉球侵攻の原因についてはいろいろ説があり、はっきりしていません。

その後、今帰仁城には監守が不在となりますが、祈りをささげる御嶽(うたき)とされ、広く参拝者が訪れるスポットとなりました。場内には数々の拝所を見ることができます。

現在、石垣とかつての拝所跡が残る今帰仁城ですが、広く海が見渡せる絶景スポットでもあり、桜の時期のライトアップや、世界遺産のウェディングの舞台としてなどイベント会場としても人気を誇る、北部観光の際にはぜひ訪れたい場所の一つとなっています。

2.今帰仁城跡へのアクセス

ここでは、今帰仁城のアクセスについて解説します。今帰仁城は北部の本部(もとぶ)半島にあります。
レンタカーかバス、もしくは他の名所も回ってくれるバスツアーで訪れる方法があります。

(1)車でアクセスする場合

沖縄高速自動車道「許田IC」から約1時間半、那覇空港からは約2時間半かかります。なかなかの距離です。
北部観光をする場合は、中部~北部に宿を取っておくと、効率的に回ることができますよ。
駐車場は4つあり、駐車料金は無料です。

(2)バスでアクセスする場合

やんばる急行バス「今帰仁城跡入口」

やんばる急行バスは空港~県庁(国際通り)~DFSのあるおもろまちを経て、高速道路を経由し、本部・今帰仁方面に至るバスです。
ただ、今帰仁城跡はバス停の「今帰仁城跡入口」から15~20分ほど歩いた場所にあります。

(3)ツアーを利用

今帰仁城は人気観光スポット「美ら海水族館」や「古宇利島」からも近いので、まとめて回ることができるバスツアーも人気です。
自分で運転しなくていいのはなんといっても楽ですね!

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3.今帰仁城跡に入ります!

(1)入場料と所要時間

今帰仁城跡へはチケットを買って入る
今帰仁城跡へはチケットを買って入ります。
チケットは大人400円。今帰仁城跡と今帰仁村歴史文化センターの両方を見て回ることができます。所要時間はだいたい30分~1時間程度です。

受付は8:00~18:00(最終入城17:30)ですが、5~9月の期間は閉城が1時間延長されますよ。

また、毎年行われている桜まつりの期間も適宜延長されます。桜が夜ライトアップされて綺麗なので、この時期もぜひお勧めしたいですね。(沖縄の桜は緋寒桜。1~2月が見頃です)
今帰仁城内を無料で案内してくれるボランティアガイド
城内を無料で案内してくれるボランティアガイドさんもいらっしゃいます。予約はできませんが、より詳しく今帰仁城跡について知ることができますよ。
ご希望の方は受付に申し出してくださいね。
また、お城の中はお手洗いがないので、入る前に済ませておいてください。

(2)今帰仁城の入口まで

今帰仁城の入口
入り口のそばに今帰仁城の模型がありました。広いですねぇ。
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舗装された道を正門まで進みます。
今帰仁城は日よけがないので、帽子やサングラスなど紫外線対策は万全にしておいてくださいね!(日傘は歩きづらいかもしれません。)

城の茶屋
今帰仁城の門の前に、心惹かれる休憩所「城の茶屋」が。
ここでは生のサトウキビを絞ったフレッシュなサトウキビジュースや、やはりこちらも生のシークワーサーを絞ったひらみー(ひらみーとはシークワーサーのこと)ジュースなど、沖縄ならではのドリンクがいただけます。写真の真ん中よりやや右に中にワラのようなものが積んであるのはサトウキビを絞ったあとの繊維の残りです。

さらになんと、泡盛のサトウキビジュース割りもありましたよ。フレッシュのサトウキビジュースで泡盛を割るのは世界で唯一らしいです。お酒が得意な方はぜひお試ししてみてください。今帰仁城内は飲食禁止なので、ここで飲んでいってくださいね。

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(3)正門~御庭(うーみゃ)まで

今帰仁城の正門
今帰仁城の正門に到着しました。
今帰仁城の石の積み方は野面積みと言われ、様々な大きさの石が積まれています。これは他の、沖縄本島内に残る他の城とはまた異なる石の積み方です。

現在ある門は兵郎門といわれ、昭和37年に修復された門です。
今帰仁城の石段
石段の両脇にある木が、桜祭りでライトアップされる緋寒桜です。ライトアップされた桜はとっても綺麗だそうなので、ぜひ訪れてみたいですね。沖縄の1~2月は気温が20度超えも珍しくないので、そこまでは寒くないのですよ。

石段は1,960年代に整備された階段です。道を傷めないように、あえて車で登れないように階段形式にしたそうです。

良く見ると、3-5-7と石段の数が違っているのがわかります。この階段はその段数にちなんで、七五三の階段と呼ばれています。

本来の道は、現在は「旧道」と呼ばれ、階段から向かって右手にあります。敵の侵入を防ぐために、大きな岩盤の谷間を利用して道幅を狭くし、あえて曲がりくねって作られているのが特徴です。

登るのはちょっと大変なのですが、当時のお城の様子に思いを馳せるにはちょうど良いスポットとなっています。
今帰仁城 御庭(うーみゃ)
おや、猫がいました。
今帰仁城内には何匹の猫がいて、お城の中で世話をしているそうです。可愛い~
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石段を登ると大きく開けた場所にでました。
「御庭(うーみゃ)」と呼ばれ、正殿などの大きな建物がかつてここに存在し、政治や宗教の儀式が行われたと考えられている場所だそうです。
現在でも旧盆の明け・亥の日を挟み三日間祭祀が行われています。

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(4)今帰仁の伝説 絶世の美女「志慶真乙樽(しげまうとぅだる)」

今帰仁城の石碑
石碑がありました。
「今帰仁のぐすく 霜成の九年母 志慶真乙樽が ぬちゃいはちゃい」と書かれています。
こちらは「志慶真乙樽(しげまうとぅだる)の碑」と呼ばれています。

志慶真乙樽(しげまうとぅだる)は、今帰仁城にまつわる伝説で一番有名な「今帰仁御神物語(なきじんうかみものがたり)」のヒロインです。
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かつて、今帰仁城の南側に志慶真村(しげまむら)に”乙樽(うとぅだる)”という絶世の美女がいました。その美しさは、まるで神様のようだということで「今帰仁御神」(なきじんうかみ)とまで呼ばれるほどでした。

その美貌を耳にした今帰仁城の王は、乙樽を側室に迎えます。
しかし、王妃にも乙樽にも妊娠の兆しはなく、王には世継ぎがないままでした。
ようやく王妃が懐妊した頃、王はすでに60を超えており、病に倒れて新たに産まれる子供の顔を見ることなく亡くなってしまいます。

産まれる御子が男の子であるように臣下も人民も祈り、乙樽も熱心に祈願します。
そのかいあって男の子が産まれ、乙樽がそれを大変に喜んだという様子が、この石碑の歌には込められているのです。

側室である乙樽が王妃の御子の誕生をそこまで喜ぶというのは……彼女は後世まで語りつがれるほど、心も清らかだったのでしょうね。
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この話には後日談があり、跡継ぎが赤子ということで、家臣であった本部大主(むとぅぶうふすー)が謀反を起こすのですが、王妃に御子を託された乙樽は逃げ延び、読谷(よみたん)の山田大主(やまだうふすー)に託します。
18年後、立派に育った王子は旧臣たちと仇討ちを成功させるのです。

乙樽はその後病に倒れ「今帰仁グスクの見える場所で、 魚の遊ぶ姿が見える場所に葬ってもらいたい」と遺言して亡くなります。

乙樽のお墓は、遺言通りに志慶真川の下流で、魚が泳いでいるのがよく見える丘の中腹に建てられ、現在でも今帰仁城を見守っています。

琉球の歴史をひも解いていくと、本当に興味深いものが多いですね。

(5)主郭(本丸)~志慶真門郭は絶景ポイント

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ここはお城の本丸にあたる部分です。
城内でも最も中心的な建物があった場所と言われています。
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展望台もしつらえられています。
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絶景ポイントにはこのような看板も。足元にあるので見逃さないようにしてくださいね。
(とはいっても、どこから見ても絵になる風景なのですが……)
今帰仁城跡の絶景ポイント
城壁と連なる美しい海。
沖縄の海は遠浅で、深度の浅いところは色が薄く、深いところは濃くなっているので、ツートンカラーのグラデーションが楽しめます。
遠くに見える島は伊是名島(いぜなしま)です。
眼下に広がる区画は「大隅(うーすみ)」と呼ばれ、馬や兵の訓練に使われた場所だとも言われています。

(6)今帰仁城跡内の拝所

城内下之御嶽
今帰仁城跡には拝所がいくつかあります。
そのひとつがこちらのソイツギ(城内下之御嶽)です。
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こちらは御内原(うーちばる:後宮のこと)にある”テンチジアマチジ”。
この石垣の向こうにお祈りする場所があります。

「線香やうちかび類は各自お持ち帰りください!」という標識があることから、現在でもここで祈りをささげている人がいることが分かりますね。

「うちかび」とは「打ち紙」とも「紙銭」とも呼ばれ、「ご先祖様があの世でお金に困りませんにように」という願いを込めて燃やすものです。

沖縄では「うちかび」はスーパーでも手に入るくらいメジャーな存在です。
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主郭にある「火の神」(ひぬかん)です。
今帰仁城の監守が薩摩の琉球侵攻の後に、首里へ引き揚げたころに設置されたと考えられます。この祠には、第二監守一族の火神が奉(まつ)られ、現在でも旧暦8月10日には現在でも祭祀が行われております。今帰仁城の監守の血筋に連なる人の重要な拝所です。

ちなみに、「火の神」とはかまどの火の神様のこと。古来より火には神様が宿るとされ、すべての自然の万物に感謝をささげるための神様と言われています。
この「ひぬかん」も沖縄では非常になじみ深い神様で、新しく家を建てる時や、事務所を開く時などには、新しくひぬかんを準備します。
スーパーでも「ひぬかん」を拝むために使うグッズが販売されているくらいです。

沖縄では、生活と祭祀が非常に身近なところにあるのがわかります。

古宇利殿内(ふいどぅいんち)
こちらは外角の一角に再現された、「古宇利殿内(ふいどぅいんち)」と呼ばれる祠です。
琉球の言葉で古宇利島のことをフイを呼ぶことからその名がつきました。

古宇利島の方を向いて建っており、かつて古宇利島から移住した人々が建てたものと言われています。

祠の中には御神体の石や香炉が当時のまま残されています。

また、今帰仁城の西側に連なる山はは「クバの御獄」と呼ばれており、かつて琉球の神であるアマミキヨが作った琉球七御嶽の一つであるそうです。

(7)今帰仁城跡の城壁にアンモナイトの化石が?

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今帰仁城の城壁は、沖縄の他の城よりも古い時代の琉球石灰岩が使われており、その年代は2億年よりも前だそうです。

そのため、石灰岩にはアンモナイトの化石が含まれることがあるそうです。
この岩の右側に渦巻き模様があるのが見えますでしょうか?
アンモナイトの化石
こちらがアンモナイトの化石です。
古生代、この付近は海であったことが分かります。
この付近が海だったということは、そもそも琉球列島自体が全部海の底だったということですよね。

4.今帰仁城跡 女子旅レポート「終わりに」

今回は、今帰仁城の見どころをピックアップしてお伝えしました。
沖縄には世界遺産になっている城跡が
・首里城跡
・今帰仁城跡
・勝連城跡
・座喜味城跡
・中城城跡

とあります。
「お城跡なんて、どれも同じでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそのどれもが特色のある独自の建築様式で建てられていて、それぞれの違った歴史背景を持っています。

今帰仁村歴史文化センター
帰りにこちらの「今帰仁村歴史文化センター」で、回ってきた場所のおさらいをするのもおすすめですよ。
ぜひ、行ってみてくださいね!

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