女性ホルモンを増やす方法は?【食べ物・ツボ・サプリ・漢方】

女性ホルモンを増やす方法は?【食べ物・ツボ・サプリ・漢方】
この記事では女性ホルモンを増やす方法をご紹介します。女性ホルモンのバランスが崩れると、体調不良、女性特有のサイクルの乱れ、不妊などつらい症状が現れることがあります。

食べ物やサプリメント、ツボや漢方などの東洋医学…あの手この手で女性ホルモンを整える方法を解説していきます。

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もくじ

 

女性ホルモンとは?

女性ホルモンには2つの種類があります。卵胞ホルモンといわれるエストロゲンと、黄体ホルモンといわれるプロゲステロンです。

この2種類の女性ホルモンは、脳の視床下部というところから分泌するよう司令が送られ、実際には卵巣で作られて分泌されます。分泌された女性ホルモンは、血液によって全身をめぐっています。

エストロゲンとプロゲステロンは、月経のサイクルに合わせて、お互いバランスを取り合いながら分泌されています。

エストロゲンとプロゲステロン

エストロゲンとプロゲステロンそれぞれの働きを詳しく解説していきます。
エストロゲンは、月経が終わる頃から排卵前に多く分泌されます。妊娠しやすいように子宮の内膜を厚くする働きがあるだけでなく、「美のホルモン」ともいわれています。

女性らしい体をつくり、コラーゲンの生成を促したり皮膚の水分量を保ったりと美容面においてもメリットの大きなホルモンです。異性を惹きつけるという意味でも妊娠に備えるためのホルモンといってよいでしょう。

他にも、自律神経のバランスにも関わっており、エストロゲンが十分に分泌されていると穏やかで前向きな気持ちが保ちやすくなります。

一方、プロゲステロンは排卵後から生理にかけて多く分泌されます。受精卵が子宮内膜に着床(妊娠成立)しやすくする働きがあり、妊娠後は妊娠の維持のために働くホルモンです。

赤ちゃんを育てていくためのホルモンなので、食欲が増したり水分を溜めやすくなったりするので太りやすいように思える時期でもあるでしょう。

エストロゲンとは反対に、プロゲステロンが多く分泌されている間は精神的に不安定になる、皮脂分泌が増えてお肌が荒れやすくなるということもあります。

女性ホルモンと基礎体温の関係

基礎体温は、活動していないときの体温です。通常であれば、朝目覚めたときに布団の中で動かずに測ることで基礎体温を知ることができます。基礎体温は、基礎体温を測定する専用の体温計(婦人体温計)を使って、舌の下で測ります。

ホルモンのバランスが整っていれば、月経から排卵日前後までは体温が低く、排卵日前後から次の生理開始前までは体温が高くなっており、二層に分かれます。

体温が低い時期のことを低温期、体温が高い時期のことを高温期といいます。
基礎体温をつけることで、排卵の有無、次の生理日の予測、妊娠を早く知るという手がかりになります。

体温が二層に分かれるのは、エストロゲンには基礎体温を低く保つ働きが、プロゲステロンには基礎体温を上げる働きがあるからです。

高温期が2週間以上続いていたら妊娠しているかもしれない、低温期のままで高温期にならないなら排卵が起きていない…と体調の変化にいち早く気づくことができるのです。

女性ホルモンは増やすことよりもバランスを整えることが大事

エストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンはどちらも女性にとって大切な役割をしているホルモンです。この章ではエストロゲンとプロゲステロンのバランスを整えることの大切さをお伝えしていきます。

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なぜ「増やす」より「整える」?

美容面でもメリットの大きいエストロゲンは多ければ多いほうがいいのでは?と思ってしまいますよね。でも、女性ホルモンは「増やす」ということよりも「バランスを整える」ことのほうが大切なのです。

もちろん、何らかの疾患や体質によって医学的見地から分泌量が少なく身体の機能面に影響を及ぼしている場合は、医師の指示に従って投薬などによって女性ホルモンを外から補う必要がある場合もあります。

しかし、健康な女性が安易に女性ホルモンを増やしてしまうと、乳がんなどのリスクが高まることもあります。女性ホルモンが多ければよいというわけではないのです。

妊娠した女性がつわりを経験するのも、一説によると女性ホルモンの量が増加することと関係があるといわれています。女性ホルモンが多くなりすぎることによって起こる不調もあることをしっかりと頭に入れておきましょう。

また、一人の女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量はティースプーン一杯程度といわれており、ほんの少しの量でバランスを保っているのです。

それ以上、例えば毎月ティースプーン一杯分(一生分)の女性ホルモンを分泌させるように女性ホルモンを増やすというのは無理のある話です。女性ホルモンの量を増やすというよりは、女性ホルモンのバランスを自分の本来の正常な状態にするということが大切です。

女性ホルモンのバランスの乱れを起こす原因と症状

女性ホルモンのバランスが乱れるとどのような症状がでてくるのでしょうか。
一例をご紹介します。

・月経不順
・月経前症候群(PMS)
・月経痛
・不妊
・自律神経失調症
・更年期障害
・皮膚トラブル

エストロゲンとプロゲステロンが正常に分泌されていなければ、排卵や月経、妊娠に影響してくるだけでなく、自律神経失調症や更年期障害などのつらい症状としてあらわれることもあります。

また、エストロゲンはコラーゲンの生成を促して美しい肌をつくるホルモンで、プロゲステロンは皮脂分泌を盛んにしてお肌を荒れやすくするホルモンですので、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れることで皮膚トラブルが出てくることもあります。

女性ホルモンの分泌がうまくいかない場合、脳の視床下部や卵巣に病気がひそんでいることもありますので、基礎体温をつけてみて二層に分かれていなかったり、なんだか身体の調子がよくないと感じたりしたら病院で診察や検査を受けることが大切です。

もし、検査ではっきりとした異常が見つからず様子を見ることになったら、次のようなことがないか振り返ってみましょう。

・睡眠不足
・偏った食生活
・運動不足
・過度のストレス

これらは女性ホルモンのバランスを乱す原因になりうることばかりです。
良質な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス解消、この4つを意識することで女性ホルモンのバランスを整えられるかもしれません。

女性ホルモンを増やせば本当にバストアップ?

よく女性ホルモンを増やせばバストアップできるという話を聞きますが、本当にバストアップできるのでしょうか?なぜ女性ホルモンが増えるとバストアップできるといわれているのか…?疑問に思いますよね。

そもそも、バストは乳腺組織と脂肪でできています。エストロゲンは脂肪を増やしてふっくらとした女性らしい丸みのある体つきにする作用があり、プロゲステロンには乳腺を発達させる作用があります。

乳腺はバストの大きさやハリに関わっており、乳腺が発達しているとその周りにつく脂肪も増えてきますのでバストアップが期待できます。そのため、女性ホルモンとバストとは無関係ではないのです。

ただ、バストアップを目指すのであれば、単純に女性ホルモンを増やせばいいというわけでもありません。また、女性ホルモンを増やしても、都合よく胸にだけ脂肪がつきやすくなってくれるのかということも問題ではないでしょうか。

先にも述べたように、女性ホルモンは増やすよりも分泌を正常にする、つまりバランスを整えることのほうがが大切なのです。女性ホルモンのバランスを整えたうえで、正しいサイズのブラジャーを正しく着けるなどのバストアップ方法を試してみるとよいでしょう。

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毛深いのも改善できる?

女性ホルモンの量が少なくなると相対的に男性ホルモンの量が多くなるため、身体が男性ホルモンの影響を受けやすく毛が濃くなってしまうことがあります。その場合は女性ホルモンを増やすことで毛も薄くなっていくでしょう。だからといってやみくもに女性ホルモンの量を増やせばいいというわけではありません。あくまでもバランスを整えることが大切です。

毛深さは遺伝によって決まってしまっていることでもあります。本当に女性ホルモンが足りていないせいで毛深くなってしまっているのかは、病院で女性ホルモンの量を調べてもらう必要があります。

もし、女性ホルモンの量に異常がなければ、医療脱毛などで毛根を破壊するなどしなければ、生えてくる毛を抑えるというのは難しいでしょう。

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遺伝の他には、内分泌系の疾患や婦人科系の疾患によって毛が濃くなってしまうこともあります。その場合は、疾患を治療していくことで毛の濃さも改善されていくことがありますので、まずは内分泌科か婦人科を受信し検査してもらいましょう。

婦人科系の疾患で体毛が濃くなってしまっている場合は、低用量ピルを飲むことでかなり改善される場合もあるようです。

遺伝や疾患以外では影響はさほど強くはないと思いますが、紫外線から身を守るために毛が濃くなることもありますので紫外線対策をきちんとすることも大切です。

女性ホルモンのバランスを整えるためには

女性ホルモンは増やすというよりもバランスを整えることが大切だとおわかりいただけたと思います。そこで、自分でもできる女性ホルモンのバランスを整えるための方法をご紹介します。

栄養素

女性ホルモンのバランスを整えるためには、栄養をしっかりと摂ることが大切です。
女性ホルモンのバランスを整えるためにもぜひ摂りたい栄養素をご紹介します。

たんぱく質

たんぱく質は、女性ホルモンを分泌させるための重要な栄養素です。細胞を作り、女性ホルモンのもとになるコレステロールを作るのもたんぱく質です。

たんぱく質には、卵や肉や魚といった動物性のたんぱく質と、大豆などの植物性のたんぱく質があります。

ダイエットで肉や魚を食べず、大豆などの植物性たんぱく質ばかり摂るなど、どちらかに偏るのは栄養バランス的によくありません。植物性たんぱく質も動物性たんぱく質も両方摂取するようにしましょう。

ビタミン類

ビタミンEには、脳や卵巣に働きかけてホルモンの分泌をコントロールする作用があります。ビタミンEはナッツ類に含まれています。ナッツは糖質も低く、おやつにもおすすめです。

ビタミンB群には、女性ホルモンの代謝を促して女性ホルモンのバランスを整える働きがあるといわれています。

鉄分・葉酸

鉄分や葉酸が不足すると貧血になりやすくなります。全身の細胞へ酸素を運びづらくなるため、細胞の活性もダウンしてしまい、女性ホルモンを分泌させる機能も低下しがちです。

全身の細胞をきちんと働かせ、女性ホルモンをスムーズに分泌させるためにも鉄分を意識して摂りたいですね。

抗酸化作用のある栄養素

活性酸素によって細胞が酸化してしまうと、細胞の働きが悪くなってしまうこともあります。それは、女性ホルモンを分泌させる細胞も例外ではありません。

活性酸素から細胞を守るために、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、フィトケミカルなどの抗酸化作用がある栄養素を摂るようにしましょう。

食べ物

では、具体的にどのような食べ物を摂取するとよいのでしょうか?女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つ食品をご紹介します。

大豆食品

大豆には、大豆イソフラボンというフィトケミカルが含まれています。大豆イソフラボンは、エストロゲンと化学構造が似ているため植物性エストロゲンとも呼ばれています。

摂取した後、体内でアグリコンという物質に変換されたのちにエストロゲン様の作用をします。アグリコンに変換できるかどうかは個人差があり、腸内細菌が関係しているのではないかと考えられています。

腸内環境を整えておくのも大豆イソフラボンの恩恵を受けるためには必要なことなのかもしれませんね。

ところで、大豆イソフラボンの摂取に関しては、注意したい点があります。

「女性ホルモンを増やしたければ大豆イソフラボンをたっぷり摂るのがいい、大豆製品をたくさん食べよう」というような情報を見かけることもあるかもしれませんね。

こういった情報を鵜呑みにしていませんか?農林水産省は食品安全委員会の「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」を引用して、

例えば骨粗しょう症、乳がんや前立腺がん等の予防効果が期待されるが、一方、乳がん発症や再発のリスクを高める可能性も考えられる。

未だ実際に多くの研究が行われている段階にあり、ヒトにおける大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論は確立していない

と発表しており、健康に有益な効果が想定されるが有害性側に働く可能性も指摘されていることを述べています。

しかし、大豆イソフラボンは、1日の摂取量目安の上限は約70mg前後(とされており、むやみやたらに大豆製品を食べないようにするのは賢明ではありません。

大豆イソフラボン70mgというのは、納豆なら2パック、豆腐なら1丁くらいの量です。わざわざサプリメントで摂取する(サプリメントでは1日30mgが目安)までもなく、食事で補うことができそうですね。

アーモンド

アーモンドは女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つビタミンEが豊富に含まれています。アーモンドをそのまま食べても良いですし、カロリーが気になる方はアーモンドミルクを飲むのもいいですね。

アーモンドミルクについてはこちらの記事で詳しく紹介されています。

アボカド

女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つビタミンEやビタミンB、葉酸が豊富に含まれています。サラダやサンドイッチの具材にしてもクリーミーな食感を楽しむことができ、ボリュームも出ます。

マグロやカツオ

ビタミンBが多く含まれており、DHAやEPAなどの良質な油、鉄分も摂ることができます。DHAやEPAは血液をサラサラにする作用があるので、血のめぐりをよくするためにもおすすめの食材です。

卵黄

抗酸化作用のあるビタミンA、ホルモンバランスを整えるのに役立つビタミンEやビタミンB群、鉄といった栄養が含まれているだけでなく、カルシウムやカリウムといったミネラル類も含まれています。

卵は「完全栄養食」ともいわれているほど栄養豊富なのです。卵にはコレステロールが含まれており、コレステロール値が高い方は気にして食べないようにしているかもしれません。

しかし、最近では卵がコレステロールを上げるのは卵を食べた後一時的なことであって、恒常的にコレステロールを上げるわけではないことがわかってきています。卵焼きやオムレツ、納豆と一緒に食べるのもいいですね。

お茶

ハーブティーにはリラックス効果があるだけでなく、女性ホルモンのバランスを整えやすくしてくれるような働きがあるものもあります。どのようなハーブティーがあるのか一例をご紹介します。

レモンバーム

レモンのような爽やかな香りのレモンバームティーは、生理不順によいといわれています。リラックス効果が高いハーブなので、生理前や更年期のイライラや憂鬱な気分をすっきりさせてくれるのにも役立ちます。

チェストベリー

生理痛などの女性特有のトラブルによいといわれているハーブティーです。ただし、妊娠中や授乳中、乳がん、卵巣がん、子宮がん、子宮筋腫、子宮内膜症など婦人科系疾患を患っている方や服薬をしている方は飲まないほうがよいとされています。心配な方は医師に相談して判断を仰いで下さい。

セージ

エストロゲンに似た作用をもちます。血液の循環を促してくれるので、冷え性やむくみに悩んでいる方にもおすすめのハーブティーです。更年期障害の症状である、ほてりやのぼせ、耳鳴り、肩こりなどの不定愁訴にもよいといわれています。抗酸化作用もあります。子宮を収縮させる作用があるので、妊娠中で心配な方は飲まないようにするか医師に相談してみて下さい。

ローズヒップ

ビタミンCが豊富なローズヒップティーは、抗酸化作用が期待できます。ホルモンバランスの乱れで肌荒れに悩んでいる方にもオススメです。

カモミール

リラックス効果が高く、飲みやすい味のカモミールティーには、エストロゲンと似た作用をするセスキテルペンアルコール類がごく微量に含まれています。子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中で心配な方は飲むのをやめておくか医師に相談しましょう。

サプリメント

女性ホルモンのバランスを整える成分で、食事から摂取するのが難しいものはサプリメントを使用する方法もあります。

バランスの良い食事でビタミンやミネラルなどをしっかりと摂ったうえでプラスアルファとして女性ホルモンのバランスを整えるために何かしたいという方は次のような成分を参考にサプリメントを選んでみて下さい。

サプリメントを飲むときの注意点

女性ホルモンに関連するサプリメントには、妊娠中や授乳中には摂取を控えたほうがよいものもあります。必ず商品説明を読んで妊娠中や授乳中でも問題がないか確認するようにしましょう。心配な場合は主治医に相談してから飲むようにしましょう。

また、効果を早く強く実感したいからたくさんサプリメントを摂るという考え方は危険です。反対に女性ホルモンのバランスを崩してしまう可能性もあるので、商品ごとに決められた目安量を守るようにして下さい。

また、複数のサプリメントを飲む場合は栄養素の過剰摂取や飲み合わせに注意する必要があります。製品ごとに配合されている素材や量が異なるので、販売元のお客様相談室などに問い合わせるようにしましょう。

プラセンタ

プラセンタは胎盤から抽出されるもので、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるといわれています。

プラセンタを摂取すると、「骨盤に働きかけて女性ホルモンのバランスを整える」という説や、「脳に働きかけてホルモンバランスを整える」という説がありました。

プラセンタが女性ホルモンのバランスを整えるメカニズムについては私が調べた限りでは正確にわかりませんでした。

しかし、プラセンタ療法という治療法が月経前症候群の緩和に導入されていることもあるため、根拠のないものではないと考えられます。

ブラックコホシュ

エストロゲンに似た作用をするため、エストロゲンの分泌量が減ることによって起きる月経前症候群や更年期障害の症状に対して有効だといわれています。アメリカインディアンの間では「女の根」と呼ばれ、月経に関係する症状に役立てられていました。

レッドクローバー

レッドクローバーに含まれているイソフラボンというフィトケミカルには、エストロゲンの分泌を促す働きがあるといわれています。プラセンタと同様に、更年期障害や月経前症候群によってあらわれる不調を和らげることが期待できます。

マカ

マカというと男性のための栄養素というイメージが強いかもしれませんが、女性ホルモンを整えるためにも有効な栄養素です。

マカに含まれている植物性エストロゲンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をもち、女性ホルモン分泌の司令を出す脳の働きに欠かせアルギニンなども含まれています。生理不順や不妊など女性ホルモンのバランスの乱れからくる悩みにもおすすめの素材です。

ボロン

ボロンはホウ素ともよばれるミネラルの一種です。エストロゲンの分泌を高める効果があるといわれています。ボロン(ホウ素)を含む食べ物としては、りんご、なし、もも
わかめ、はちみつ、キャベツ、ぶどう、アーモンド、ひじきなどがあります。毎日これらの食品を摂取するのは難しいかもしれませんので、サプリメントの力を借りるのも手ですね。

リグナン

リグナンはポリフェノールの一種です。イソフラボンと同様に、腸内でアグリコンに変換された後エストロゲンのような働きをします。ゴマや亜麻仁油などに多く含まれています。

ホップ

ビールの原料としても使われているホップ。フィストロゲンというエストロゲンに似た作用をもつ成分が含まれています。植物エストロゲンとしてホップから抽出されたものを毎日摂取したところ、更年期障害症状の改善に一定の効果があったと報告されています。アルコールが飲めない方も、サプリメントなら摂取することが可能です。

漢方

漢方薬は、個人個人の証(体質)に合ったものを服用することが大切になってきますので、漢方の専門医や漢方薬局に相談することをおすすめします。
日本東洋医学会日本臨床漢方医会から漢方医を検索することが可能です。

ここでは、女性ホルモンを整える作用のある漢方薬や、女性ホルモンの乱れから起こる不調に対してよく処方される漢方薬をご紹介します。漢方薬は、漢方薬同士を組み合わせることや、西洋医学で使われる薬と併用することもあります。

漢方薬は副作用がないといわれることもありますが、長期服用や体質に合わない漢方を使うことで副作用が現れることがあります。必ず医師や薬剤師の指示に従って飲むようにして下さい。

また、こちらで紹介している漢方薬の種類や効果については「ビジュアル版 東洋医学 漢方薬・生薬の教科書」(花輪壽彦監修 新星出版)という医療関係者や薬剤師を目指す方にも推奨されている本を参考にしていますが、実際の診断や処方などは必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。

温経湯 うんけいとう

月経不順、月経困難症、おりもの、更年期障害などに使用されます。不眠や神経症、皮膚炎、足腰の冷えや手荒れにも使用されます。体力が中程度以下で手足がほてり唇が乾きやすい方に使用されます。

温清飲 うんせいいん

月経不順、月経困難症、血の道症、更年期障害、神経症や皮膚炎に使われます。体力が中程度で皮膚が乾燥して色つやが悪く、のぼせのある場合に使用されます。
※血の道症とは、月経、妊娠出産、産後、更年期など女性ホルモンの変動に伴ってあらわれる精神神経症状や身体症状のことです。

芎帰膠艾湯 きゅうききょうがいとう

不正出血、月経過多などの月経異常、貧血、痔出血に使用されます。体力中程度以下で冷えがあり胃腸障害がない場合に使用されます。

芎帰調血飲(第一加減) きゅうききょうがいとう(だいいちかげん)

芎帰調血飲も芎帰調血飲第一加減も月経不順、産後の体力低下に使用されます。体力が中程度以下の場合に使用されますが、産後であれば体力問わず使用することが可能です。

桂枝茯苓丸 けいしぶくりょうがん)

月経不順、月経異常、血の道症、肩こり、めまい、打ち身、しもやけ、しみ、皮膚炎、ニキビなどに使用されます。体力中程度以上で下腹部痛や肩こり、頭の重たい感じやめまい、のぼせ、足が冷えるといった症状がある人に処方されます。

桂枝茯苓丸薏苡仁 けいしぶくりょうがんよくいにん

月経不順、血の道症、手足の荒れ、にきびやしみに用いられます。体力があり、下腹部痛や肩こり、頭の重たい感じ、めまい、のぼせ、足の冷えがある人に使われます。桂枝茯苓丸に使われる生薬にヨクイニンが加えられています。

甲字湯 こうじとう

月経不順、月経異常、血の道症、肩こり、めまし、頭の重たい感じ、打ち身、しもやけ、しみに使用されます。体力中程度以上で下腹部痛や肩こり、頭の重たい感じ、めまい、のぼせ、足が冷える場合に使用されます。桂枝茯苓丸に使われる生薬にカンゾウやショウキュウ(またはヒネショウガ)が加えられています。

香蘇散 こうそさん

風邪の初期や血の道症に使われ、体力がなく神経過敏で気分の優れない胃腸が弱い人に処方されます。

牛膝散 ごしつさん

月経困難症、月経不順、月経痛に使用されます。体力が中程度以上の人が処方対象です。

五積散 ごしゃくさん

月経痛、更年期障害、関節痛や神経痛、腰痛、胃腸炎に処方されます。体力が中程度かやや虚弱で冷えがある人に使用されます。

五苓散 ごれいさん

つわりや更年期障害にも処方されます。のどが渇いて尿量が少なく、めまい、吐き気、嘔吐や腹痛、頭痛、むくみのいずれかを伴う場合に処方されます。

四物湯 しもつとう

月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え性、しもやけ、しみ、品柄kつ、産後の疲労に使用されます。体力虚弱で皮膚が乾燥して色艶が悪く、冷え性で胃腸障害がない人に使われます。

小半夏加茯苓湯 しょうはんげかぶくりょうとう

つわりなど吐き気や嘔吐があるときに使用される漢方薬です。体力のある・なしにかかわらず使うことができます。

(八味)逍遙散 (はちみ)しょうようさん

月経不順や更年期障害、冷え性などに処方されます。肩こりがあり疲れやすく精神状態が不安定、便秘傾向がある場合に使用されます。体力が中程度以下の方に処方され、虚弱体質を改善する作用もあります。

折衝飲 せっしょういん

月経不順、月経痛、月経困難症などに処方されます。体力が中程度以上で下腹部痛のあるときに使用されます。

川芎茶調散 せんきゅうちゃちょう散

血の道症に処方されます。頭痛がある人であれば体力を問わず使用することが可能です。

大黄牡丹皮湯 だいおうぼたんぴとう

月経不順、月経困難症、月経痛、便秘、痔のトラブルに処方されます。体力は中程度以上で下腹部痛や便秘の症状がある場合に使用されます。

通導散 つうどうさん

月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘などに処方され、高血圧に伴う頭痛やめまいや肩こり、打撲にも使われることがあります。体力は中程度以上で下腹部に圧痛があり便秘がちな方に処方されます。

桃核承気湯 とうかくじょうきとう

月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧に伴う頭痛やめまいや肩こり、痔や打撲にも使われることがあります。体力が中程度以上でのぼせや便秘のある方に処方されます。

当帰建中湯 とうきけんちゅうとう

月経不順、月経困難症、月経痛、腹痛、下腹部痛、腰痛、痔、脱肛の痛み、病後や術後の体力低下に使用されます。体力がなく虚弱で疲れやすく血色の良くない場合に処方されます。

当帰散 とうきさん

産前産後の貧血や倦怠感や疲労感、めまいやむくみに用いられます。体力が中程度以下の場合に使用されます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯 とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう

冷え性、しもやけ、下腹部痛、月経痛、下痢、腰痛、頭痛に使用されます。体力中程度以下で手足が冷えたり、四肢の冷えが強くて四肢や下腹部が痛くなりやすい方に処方されます。

当帰四逆湯 とうきしぎゃくとう

しもやけ、冷え性、下腹部痛、月経痛、下痢、腰痛、頭痛に使用されます。体力中程度以下で手足が冷え下腹部が痛くなりやすい方に処方されます。

当帰芍薬散

月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後の貧血や疲労倦怠感、腰痛や冷え性に用いられます。体力が虚弱で冷え性と貧血の症状があり疲れやすく、下腹部痛や頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸のある方に使用されます。

当帰芍薬散加人参 とうきしゃくやくさんかにんじん

当帰芍薬散と同じく、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後の貧血や疲労倦怠感、腰痛や冷え性に用いられます。胃腸が特に弱い方は当帰芍薬散よりも当帰芍薬散加人参が選択されます。

当帰芍薬散加附子 とうきしゃくやくさんかぶし

月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後の貧血や疲労倦怠感、腰痛や冷え性に用いられます。当帰芍薬散と同じ症状に使われる漢方薬ですが、冷えが強い場合は当帰芍薬散加附子が使われます。

女神散 にょしんさん

安栄湯(あんえいとう)ともいわれ、月経不順や血の道症、更年期障害、神経症に使用され、特に産前産後の神経症にも使われます。体力が中程度以上でのぼせとめまいがある人に使用されます。

半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう

不安神経症、神経性胃炎、つわり、せきやしわがれ声、のどのつかえ感に使用されます。体力中程度を目安に、気分がふさぎ喉や食道に異物感があったり、動悸やめまいや吐き気などがある場合に使われます。

伏竜肝湯 ぶくりゅうかんとう

つわりや、吐き気、嘔吐の症状に使用されます。体力にかかわらずに使用することが可能です。

茯苓飲合半夏厚朴湯 ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう

半夏厚朴湯と同様に、不安神経症、神経性胃炎、つわり、せきやしわがれ声、のどのつかえ感に使用されます。体力中程度以下で、気分がふさぎ喉や食道に異物感があったり、動悸やめまいや胸焼けや上腹部膨満感、尿量減少などがある場合に使われます。

抑肝散 よくかんさん

更年期障害や血の道症に用いられます。子どもの夜泣きやかんしゃくにも使用されることがある漢方薬です。体力中程度を目安に、神経の高ぶりやイライラがある場合に使用されます。

抑肝散加芍薬黄連 よくかんさんかしゃくやくおうれんとう

抑肝散と同様に、更年期障害や血の道症に用いられます。子どもの夜泣きやかんしゃくにも使用されることがある漢方薬です。体力中程度を目安に、神経の高ぶりが強く、イライラがある場合に使用されます。

抑肝散加陳皮半夏 よくかんさんかちんぴはんげ

更年期障害や血の道症に用いられます。子どもの夜泣きやかんしゃくにも使用されることがある漢方薬です。体力中程度を目安に、神経の高ぶりやイライラがあり、消化器がやや弱い人に処方されます。

連珠飲 れんじゅいん

更年期障害や更年期障害にともなう自律神経失調症状、立ちくらみ、めまい、動悸、息切れ、貧血に使用されます。体力中程度以下の人で、のぼせやふらつきのある場合に使用されます。

ツボ

東洋医学では、全身のツボが各臓器と繋がっていると考えられています。ツボを刺激する
ことで、病気までとはいかないような体調不良(未病といいます)を改善できるといわれています。

ツボを刺激するためには、鍼やお灸、マッサージなどがありますが、自分でやるのならまずはツボを押すマッサージが簡単です。

鍼やお灸も興味がある方は鍼灸院で施術してもらったり、セルフケアの方法を指導してもらうといいですよ。この章ではホルモンバランスを整えるためにおすすめのツボをご紹介します。

三陰交 さんいんこう

内くるぶしから上に指4本分くらいあがったところの骨の際にあるツボです。3つの経絡(ツボ同士を繋いだライン)が交わる場所で、女性特有の疾患には効果抜群のツボです。親指をツボに当てて垂直に押してみましょう。

血海 けっかい

膝のお皿の上指3本分、やや内股のほうにあるツボです。親指の腹をツボに当てて強く押します。体重をかけて押すくらいでもOKです。血行を良くしてくれるツボで、三陰交と同じく女性特有の疾患全般に効くといわれているツボです。

次髎 じりょう

仙骨の上にあるツボです。お尻の中心から指1本分程度左右に離れたところにあります。左右対称の位置に2つのくぼみがあるところが次髎というツボです。骨盤内の血行を促すはたらきがあり、生理痛や生理不順などの女性特有のトラブルに有効なツボです。親指の腹を当てて左右同時に前に向けて押します。

太衝 たいしょう

足の親指と人差指の間を足の甲側へ指でたどっていき止まったところが太衝というツボです。血行を良くするはたらきがあります。親指の腹で強めに押しましょう。

陽陵泉 ようりょうせん

膝を直角に曲げて膝の外側にポコッと出る骨を目安にします。この骨から膝に向けて前にたどっていき、少し下にへこんだ場所にあたればそれが陽陵泉というツボです。生理前のイライラにも効果的なツボです。

膻中 だんちゅう

左右の乳頭を線でつないだ真ん中にあるツボです。精神的に不安定な方にもオススメのツボで、更年期障害のいらいらやのぼせ、ほてりといった症状やバストアップにも有効なツボです。親指の腹を当てて垂直に押します。

関元 かんげん

おへそから指4本下にあるツボで、代謝をよくします。不妊などの婦人科の疾患に対して良く使われます。生理痛の緩和にも役立つツボです。親指でゆっくり押したり、人差し指や人差し指と中指で押してもよいですが、力を入れすぎないようにしましょう。

合谷 こうごく

親指と人差しの間にあるツボです。万能のツボともいわれ、最も重要とされるツボのひとつです。自分で刺激しやすい場所にあり、身体のバランスを整えるためにぜひ使いたいツボです。手をもう一方の手で挟むように持って、親指の腹をツボに当てて垂直に押します。人差し指の骨のほうへ力を加えるようにしてください。

百会 ひゃくえ

左右の耳の一番高い位置に親指を置いて頭の天辺に向かって中指を伸ばします。中指が出会ったところが百会というツボです。心を落ち着かせる作用があり、生理前や生理中にイライラしてしまうときにもおすすめのツボです。中指の腹を当ててやさしく押しましょう。

四神聡 ししんそう

百会から前後左右指1本分外側にある4つのツボです。百会と同じく心を落ち着かせるツボです。

アロマ

ストレスを感じると、ストレスから身体を守るために副腎皮質ステロイドというホルモンが分泌されます。副腎皮質ステロイドは女性ホルモンの分泌を妨げることもあり、ストレスから解放された状態をつくってあげることは、女性ホルモンの分泌をしやすくすることにもつながります。

ここでは女性ホルモンのバランスを整えるのに特に役立ちそうな精油をご紹介していますが、自分が「好き」「嗅いでいて心地よい」と感じられる香りが一番です。いろいろな精油を試してみてくださいね。

ゼラニウム

ゲラニオール、シトロネロールといったローズと共通の成分を含んでおり、香りもローズの香りに似ています。高濃度のゲラニオールではエストロゲンのような働きをすることがわかっており、ゲラニオールを含むゼラニウム精油は女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つと考えられています。

イランイラン

イランイランは「花の中の花」という意味です。とても甘くエキゾチックな香りがします。ゼラニウムと同様にゲラニオールを含んでいます。

酢酸ベンジルという催淫作用のある成分が含まれており、インドネシアでは新婚カップルのベッドにイランイランの花びらを撒く習慣があります。皮膚刺激に注意が必要であることと、濃厚な香りなので濃度が高すぎると気分が悪くなることには注意が必要です。使用する時は少量、低濃度から使用するようにしましょう。

クラリセージ

クラリセージにはスクラレオールという特徴的な成分が含まれています。スクラレオールは、スクラレオリドという成分に変わり、スクラレオリドが女性ホルモンの合成に関与しています。

環状アデノシン一リン酸という細胞表面からのシグナルを細胞内のたんぱく質に送る役割をしている分子は、性腺ホルモンの増強に関与しており、エストロゲン、プロゲステロンの合成を増強します。スクラレオリドが、環状アデノシン一リンを増やすのに有効だといわれています。

これが、スクラレオリドの元になるスクラレオールを含むクラリセージ精油が女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つといわれる所以です。ちなみに、クラリセージは陣痛の緩和にもよいといわれています。

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