アルブチンの美白効果を原液・化粧水・美容液で試してみた

アルブチンの美白効果を原液・化粧水・美容液で試してみた
シミやくすみのない美しい肌は多くの女性のあこがれ。そんな女性たちのニーズを満たすものとして、多くの美白化粧品が競うように販売されています。

そうした美白化粧品の中には「アルブチン」という成分が配合されているものが少なくありません。

このアルブチンとはどんな成分で、他の美白成分とはどのような違いがあるのでしょうか。アルブチンの特徴を詳しく見ていくとともに、アルブチンの配合されている化粧品を実際に使ってみて、その使い心地をレポートしていくことにしましょう。

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もくじ

 

アルブチンとは

アルブチンの美白効果について厚生労働省が認可したのは意外にも古く、1989年のことでした。つまり、アルブチンの美白作用にはすでに30年近くの歴史があるということになります。

アルブチンは高い美白作用が知られるハイドロキノンにブドウ糖(グルコース)が結合してできる成分です。そのため、アルブチンのことをハイドロキノン誘導体と呼ぶこともあります。

アルブチン自体は自然界にも存在しており、コケモモ(リンゴベリー)、ウワウルシ(クマコケモモ)、梨、サンタベリーなどの植物に多く含まれています。

美白化粧品に配合されているアルブチンには人工的に合成されたものが使用されるケースと、植物から抽出したものが使用されるケースの2通りがあることになります。

また、アルブチンにはブドウ糖の結合方法によってα型とβ型の2種類があり、それぞれ「αアルブチン」「βアルブチン」と呼んでいます。

どちらにも美白作用があると認められていますが、性質や肌への働きには若干の違いがあるため、気になる化粧品に配合されているのはどちらのアルブチンなのか、よく確認するようにしましょう。

αアルブチン

αアルブチンは食品で有名な江崎グリコとスイスの医薬品メーカー・ペンタファーム社が共同開発し、世界で初めて量産化することに成功した成分です。2002年からは化粧品の原料として他メーカーにも販売されるようになり、現在では幅広く美白化粧品に配合される人気の高い成分となっています。

αアルブチンは安定性にすぐれているため、もう1種類のβアルブチンに比べて肌なじみが良く、肌への浸透率や定着度が良いという特長があります。肌トラブルを起こしにくいうえ、βアルブチンの約10倍もの効率的な美白作用を実現しています。

αアルブチン配合の化粧品には美白に加えてアンチエイジング作用も期待できるのですが、効果がすぐれているだけあってやや高価になりがちなのが欠点だといえるでしょう。

βアルブチン

αアルブチンが登場するときより遡ること十数年、資生堂が1989年に開発して認可されたのがβアルブチンです。以前より美白化粧品によく配合されていたのはこちらのほう。

すでに開発から30年近くが過ぎ、特許も切れているので、安価な価格帯の商品を含め数多くの化粧品に配合されています。単に「アルブチン」と記載されていたら、こちらのβアルブチンを指すことがほとんどです。

元々βアルブチンは美白のハーブとも呼ばれることのあるウワウルシ(クマコケモモ)の葉などに多く含まれている成分です。化粧品にもこうした植物から抽出したアルブチンがよく使用されています。

1990年に資生堂から発売されたβアルブチン配合の「ホワイテス・エッセンス」は新しい時代の美白化粧品として大ヒットしました。ただ、その後に登場したαアルブチンと比べてしまうと、効果の方はどうしても今ひとつということになってしまいます。

アルブチンの効果

アルブチンの代表的な効果といえば、やはり「美白」ということになるでしょう。しかし、一言で美白と言っても、成分によって肌への働きかけのメカニズムは異なっているため、現れる変化にも当然違いが出てきます。アルブチンは肌に対してどのように働き、白い肌へとどう導いていくのでしょうか。

アルブチンが美白するメカニズム

一般的に「美白」の定義には次のようなものが挙げられます。

1.メラニンの生成を抑えることでシミやそばかすが作られないようにする
2.紫外線をブロックすることでメラノサイトの活性化を抑え、シミなどを作りにくくする
3.すでに作られている色素を肌から排出させ、薄くする(消す)

肌に沈着する色素はメラノサイトで生成される「メラニン」と呼ばれるもの。このメラニン色素には紫外線などから肌をガードしたり髪の毛を黒く染めたりといった重要な役割があるのですが、肌のメラニン色素が排出されないままそこに留まれば、シミやそばかす、くすみとなってしまいます。

アルブチンが持つ美白作用は上に挙げたうちの1にあたります。メラニン色素を合成するためにはチロシナーゼ(モノフェノールモノオキシゲナーゼ)という酸化酵素が必要不可欠なのですが、アルブチンはこのチロシナーゼに働きかけ、メラニン色素の合成を阻害する働きを持っています。この働きにより、シミやそばかすの生成がブロックされるというわけです。

ちなみにチロシナーゼには紫外線を浴びることで活性化する性質があります。日焼けすると肌が黒くなったりシミができやすくなるのはこのため。

また余談となりますが、チロシナーゼには銅が含まれています。体内から銅が不足すると白髪になりやすくなると言われていますが、このメカニズムにもチロシナーゼの働きの低下が関わっているんですね。

チロシナーゼの働きを阻害する作用にはすぐれるアルブチンですが、紫外線をブロックする作用や色素を肌から排出させる作用は持ち合わせていません。

「美白作用=すでに肌にあるシミを消す作用」を期待する方は多いのですが、残念ながらアルブチンにはその作用はないということなのです。あくまでもこれからできるシミを作らせないようにすること、予防美白こそがアルブチンの持つチカラということになるわけです。

ハイドロキノンから生まれたアルブチン

アルブチンと関連の深い成分に「ハイドロキノン」があります。ハイドロキノンは非常に強力な美白効果を持っています。その作用の強さは「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど。

しかし強力すぎるがゆえに肌に白斑を作ったりかぶれを起こしたりと、肌へのダメージが少なくないというデメリットを併せ持っています。

そのため、ハイドロキノンを手に入れるためには皮膚科で処方してもらうというのが一般的。特に肝斑や老人性色素斑などの治療薬としてよく処方されています。

市販の化粧品にもハイドロキノンを配合することは可能なのですが、肌へのダメージを懸念して濃度をぐっと落としたものしか認められていません。しかし濃度が薄ければせっかくの強力な美白作用も十分なものではなくなってしまうというジレンマがあります。

そこで「十分な美白作用が期待できて、しかも肌にやさしい成分を……」と開発されたのがアルブチンなのです。アルブチンはハイドロキノンをベースにブドウ糖を結合させて作られています。

その分だけ美白成分の純度は低くなることからハイドロキノンと比べると作用は穏やかで、だいたい10分の1ほどだと言われています。

効果が現れるのにも時間がかかってしまいますが、それでも十分な働きは期待できます。何より肌トラブルが起こりにくいのが良い点です。

安全性に関しては、ハイドロキノンと比較したアルブチンの最もすぐれているところだと言えます。

デリケートな肌にも使用が可能でニキビ肌には炎症を治療する働きはないものの、痕の黒ずみ防止のためにも使用することができます。

アルブチンのその他の効果

アルブチンは膀胱炎や腎炎などの治療薬として用いられることがあります。飲用によって摂取されたアルブチンは尿の中で分解されてハイドロキノンになります。

このハイドロキノンが腎細胞を刺激し、利尿作用をもたらすのです。尿路に発生した大腸菌や黄色ブドウ球菌などの活動を抑制して消毒する働きにもすぐれているため、尿路感染症や尿路結石の症状緩和にも効果を発揮します。

ウワウルシと同じくツツジ科に属する植物「ヒース(エリカ)」にはアルブチンが含まれることから、美白やむくみの改善を期待してハーブティーとしてよく飲まれています。ヒースにはほのかな酸味がありますが、ほぼ無味無臭です。他のお好みのハーブとブレンドして楽しんでみてはいかがでしょうか。

アルブチンの原液を使ってみた

まずはアルブチンの使用感をそのまま実感するためにαアルブチンかβアルブチンの原液はないかな?と調べてみて、目に止まったのがこれ。

シンエイの「そのまま!α-アルブチン」という商品でした。10mL入りでお値段が500円ちょっとととにかく格安。日本製でもあるということなので、これを購入してみました。
シンエイの「そのまま!α-アルブチン」

調べてみるとこれはお試しサイズだったようで、本品としては30mL入りのものが1,500~2,000円程度で販売されています。10mL入りでも割高にならないのは良心的ですね。ちょっとだけ使ってみたいという方にはぴったりなのではないでしょうか。

そのまま!α-アルブチンの使い方

使い方は他の原液と同じように、化粧水で肌を整えた後、1~数滴を美容液としてそのまま肌にのばしても良いですし、手持ちの化粧水に適量を混ぜて使っても良いとのこと。

今気に入った化粧水があるのなら、それをそのまま活用できるのがこういった商品の嬉しいところです。

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そのまま!α-アルブチンの成分

そのまま!α-アルブチンの成分

配合成分には、


プルラン
α-アルブチン
フェノキシエタノール

……とあります。
メーカーサイトを見ると確かに原液扱いのようなのですが、アルブチン100%ではありません。

ただこの商品以外でも、手作りコスメ原料で「原液」とあっても100%でないものは珍しくないのが実際のところ。商品の安全性、安定性と価格の釣り合いからある程度は仕方のないことなのでしょう。

ちなみに配合されている「プルラン」という成分は水溶性多糖類、つまり液体にわずかにとろみを与えて使用感を良くしたり、保湿剤としての役割を果たしています。食品や医薬品などにも使用されるもので、副作用はきわめて起こりにくく、安全性は高い成分とのこと。

そしてもうひとつの「フェノキシエタノール」は天然由来の防腐剤。医薬品にもよく使用されている成分です。同じように防腐剤として使用されることの多いパラベンと比べても肌への作用は穏やか。刺激が少なく、こちらもアレルギーが起こりにくい成分とされています。

アルブチン原液をいざお試し

では商品の方を実際に使ってみることにしましょう!
アルブチン原液をお試し

無色透明、匂いはありません。触ってみるとごくわずかにとろみがありますが、さらさらの液体です。そのまま肌につけると、そのわずかなとろみのお陰でのばしやすく、1~2滴で顔全体を十分にカバーすることができます。

つけた後はさらさら、つるつるします。保湿効果はないようで、これだけでは肌がちょっとつっぱる感じ。当然ながらこの後、乳液やクリームなどで水分を蒸発させないようにケアする必要があります。刺激は特に感じませんでした。

次に手持ちの化粧水に1滴を混ぜて使ってみます。1滴だけなので、使用感には元の化粧水から特に変化はありません。個人的にさっぱり系の化粧水を惜しみなく使うのが好きなので、変に重くならないのはいいところです。1滴落とすだけで手持ちの化粧水に美白作用が加わるのは嬉しいですね。

「直づけ」と「化粧水に加える」という2つの方法を比較してみて、筆者としては化粧水に加える方法が使いやすいかなと感じました。その理由は直づけのときの肌のつっぱり感が気になったからです。

それにアルブチンはその性質から、現在あるシミのスポットケアよりも肌全体のケアのほうが合っています。シミのできやすい部位がほとんど決まっている肌には直づけも良さそうですが、筆者のように広い範囲をくまなくケアしたい場合には化粧水に混ぜるのが使用しやすいのではないかと感じました。

市販のアルブチン配合の化粧水・美容液を3つ買ってみた

次に市販されている化粧水の中からアルブチンが含まれている代表的なものを選び、実際に試してみることにします。

アスタリフトホワイト ブライトローション

アスタリフトホワイト ブライトローション
富士フイルムのアスタリフトシリーズは赤い色をした成分「アスタキサンチン」や「リコピン」が配合された、特にアンチエイジングや保湿を気にする方に人気の高いブランドです。今回はこの中から、美白・ハリケアに特化したアスタリフトホワイトというシリーズの化粧水をピックアップしてみます。

美白トライアルキットを注文!

2017年に従来品からリニューアル新発売された「アスタリストホワイト ブライトローション」を手に入れるために、まずは5日使える美白トライアルキットを注文しました。お値段は1,000円+税。
なんと注文した翌日に到着しました。あまりの早さに驚くばかりです。
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外箱がそのままセットになっています。箱を開けると4点セットと試供品、パンフレットなどが入っていました。

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メインのセットはこの4点です。

アスタリフト ジェリーアクアリスタ:ジェリー状先行美容液(0.5gx10包)
アスタリストホワイト ブライトローション:美白化粧水(18mL)
アスタリストホワイト エッセンスインフィルト:美白美容液(5mL)
アスタリストホワイト クリーム:美白クリーム(5g)

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ジェリー状先行美容液以外は全て医薬部外品(薬用)です。

アスタリフトホワイトブライトローションの成分

美白成分は、ブライトローションとクリームにはアルブチンが、美容液にはビタミンC誘導体が配合されています。ライン使いによってアルブチンとビタミンC誘導体の両方が摂り入れられる仕組みです。
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今回の目当てとなるブライトローションにはこの他の有効成分として、

アスタキサンチン:抗酸化作用が豊富なアンチエイジング成分
グリチルリチン酸ジカリウム:肌荒れに有効な成分
ナノAHA+:ナノ化したAHA(ツボクサエキス)と米ぬか由来のフェルラ酸を組み合わせた独自の保湿成分
海藻エキス、ヒアルロン酸、コラーゲン・トリペプチドF、水溶性コラーゲン液、N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン:保湿成分

などが配合されています。かなり豪華ですね! しかも有効成分がナノ化されているので、角層まで浸透しやすくなっているとのこと。
ではさっそくブライトローションを使ってみることにしましょう。

アスタリフトホワイト ブライトローションをお試し

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オレンジ色のさらっとした液体です。ダマスクローズの香りはほんのり甘く、癒やされます。筆者は普段香料の入ったものを使わないのですが、これは強すぎることがなく、やさしいとてもいい香りだと思いました。

先行美容液を先に肌につけ、その後から500円玉大のローションを肌にじっくりとなじませます。二度に分けてなじませてもいいとのこと。

軽いテクスチャですが、「さっぱり」ではなく「しっとり」系の化粧水です。つけたら肌が柔らかく、もちもちになります。これは保湿力はかなりあるのではないでしょうか。

ただ、浸透するまでにかなり時間がかかる印象で、もう少しスピーディーに肌に馴染んでくれたら……というのが率直なところです。

しかし普段から保湿ケアに力を入れている方なら気にならない程度かもしれません。刺激は特に感じませんでしたし、何より美白ケアでありながらここまで保湿ができるのはとても良いのではないかと思います。

本品は130mL入りで4,104円(税込)なので決して安い部類には入りません。レフィルがあり、公式サイトなどで定期コースを利用すれば3,304円まで割引されるのは良い点。とは言え美白ケアはすぐに結果が出るものではないので、どうしてもお値段は気になってしまいます。

今回、4点セットの他に、アスタリフトホワイト パーフェクトUVクリアソリューション(UVクリア美容液、兼化粧下地)のサンプル品も入っていました。SPF50+、PA++++。強力に紫外線をカットしてくれそうです。
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アンプルール 薬用アクティブフォーミュラⅡ

アンプルール 薬用アクティブフォーミュラⅡ
次に試してみたのはドクターズコスメのアンプルールです。アンプルールも多くの美白系製品の中にアルブチンが配合されています。今回はラグジュアリーホワイトシリーズの中から美白美容液の「薬用アクティブフォーミュラII」をピックアップしてレポートすることにします。

ラグジュアリーホワイト トライアルキットを購入!

お試しするべく購入したのは「ラグジュアリーホワイト トライアルキット」。目的の美容液を含む次の4点がセットになっています。お値段は税込み1,890円。

コンセントレートHQ110:スポット集中美容液(3g)
ローションAO II:化粧水(20mL)
薬用アクティブフォーミュラII:薬用美白美容液(8mL)
エマルジョンゲルEX:美容乳液ゲル(10g)

アンプルール 薬用アクティブフォーミュラIIの成分

この美容液のコンセプトは「24時間、シミ・くすみをおさえ込む」。
複数のアイテムにそれぞれ別の美白成分が入っていて、化粧水や美容液、ゲルでは顔全体の美白を行い、スポット集中美容液では今あるシミなどにターゲットを絞って働きかけていきます。面と点との両方に働きかけるというのは理にかなっていると言えます。

ちなみに公式サイトのQ&Aにあるのですが、美容液を使用し続けてくると、シミの部分が濃くなってきた気がすることがあるのだとか。

これは肌に透明感が出て明るくなった影響によってシミが濃く見えてしまうからだそうで、すでに気になるシミのある方はスポット集中美容液との併用が好ましいのだそうです。しかしそんな状態になるほどの美白効果があるのだとしたら……。期待が高まります。

薬用アクティブフォーミュラIIに配合されている美白成分はアルブチン(ハイドロキノン誘導体)の他に2種類のビタミンC誘導体。他の有効成分には次のものが配合されています。

保湿成分:セレブロシド、酵母エキス、ヒアルロン酸、ホホバ種子油、浸透型コラーゲン
鎮静作用成分:ゲンチアナエキス、アロエベラ葉エキス
代謝作用成分:アルギニン、カッコンエキス、クロレラエキス

セレブロシドというのは別名ビオセラミド、または天然セラミドと呼ばれる成分。セラミドは人の皮膚の脂質に近いため肌にやさしく、保湿力にもすぐれています。

ゆらぎやすい肌質を改善する働きもあるため、アトピー性皮膚炎の方でも使用することが可能なんですね。ただし、その効果の分だけお値段もお高くなりやすいのが難点だと言えます。

実際、薬用アクティブフォーミュラIIの本品は40mL入りで8,000円+税なので、美容液とは言えど決してお安いとは言えません。

このトライアルキットに関して言えば、薬用アクティブフォーミュラIIが8mL分も入っています。他のアイテムと合わせて総額6,500円相当のものが1,890円で購入できるので、非常にお得感があります。

トライアルキット到着

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トライアルキットは申し込んだ翌々日に到着しました。
外箱に入っていたのはトライアルキットの他、メイク落とし、洗顔料、クリームのサンプルに加え、次回のお買い物に使える1,000円分の商品券。使用方法など商品についての解説が書かれた小冊子などもついていました。
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トライアルキットを開けてみました。目的の美容液は右から2番めのチューブ入りの商品です。

薬用アクティブフォーミュラIIをお試し!

美容液は薄いピンク色の乳液状をしています。これは合成着色料が入っているわけではなく、天然成分の紫根エキスの色なのだそう。やわらかで上品な香りがします。こちらは香料が入っているようですが、とてもやさしい香りで筆者は気に入りました。
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では化粧水のローションAO IIで肌の状態を整えてから、薬用アクティブフォーミュラIIを肌につけてみましょう。

1回分直径1.5cm程度を手に取り、肌になじませていきます。頬などの紫外線が当たりやすい箇所は重ね付け。その後、頬、顎、額にそれぞれ手のひらを5秒間密着させ、ハンドプレスして終了です。

非常にのびがいいので、直径1.5cmでは量が多いのではないでしょうか。頬の部分に何度も重ねづけしたのですが、それでも余ってしまいました。あまりケチケチしてもいけないのでしょうが、量は加減してつけたほうが良さそうです。

浸透はとても早いですね。べたつくことがなく肌にさっと馴染んでくれます。使い心地は非常に優秀です。

テクスチャは乳液そのものといった感じですが、これ単品で長時間保湿してくれるわけではありません。基本の使い方通り、このあと美容乳液ゲル(またはクリーム)で水分が逃げるのを防ぐ必要があります。

そして美容液から美容乳液ゲルまでをつけた感想ですが、肌が柔らかく、手触りがとても良くなりました。さっぱりした使い心地なのにしっとり感を維持できるのは流石のドクターズコスメで素晴らしい。大満足です。……これでお値段がもう少し安ければ言うことないのですが。

ちふれ 美白化粧水 W

美白ケアは毎日の継続が命。しかしあまりに高価なものだと費用の負担も大きなものになってしまいます。

アスタリフトホワイトシリーズもアンプルールのラグジュアリーホワイトシリーズも惜しみなく美白成分が詰め込まれているのは非常に魅力的なのですが、やはりお値段がネックとなる可能性が……。

そこで今度は逆に、お値段は控えめでも良質なものはないかと探してみました。そうして目に止まったのがこれ、ちふれの美白化粧水Wです。
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ご存知のように、ちふれはパッケージをシンプルにしたり宣伝・広告を控えめにしたりすることなどで、品質を下げずに価格を抑えることに成功しているブランドですね。

この美白化粧水Wも180mL入り1,100円(税抜)という「プチプラ」を実現しながら、美白成分としてアルブチンとビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)の2種類がしっかり配合されています。

じっくり美白ケアしていければいい、化粧水は惜しまずバシャバシャ使いたいという方なら、きっと気になる化粧水に違いありません。

無香料、無着色、ノンアルコールで医薬部外品。詰め替え用も用意されており、こちらは1,000円(税抜)とさらに控えめ。このお値段はさすがちふれといったところです。

ちふれ 美白化粧水 Wの成分

では気になる成分の方をチェックしてみましょう。

先ほどご紹介した2種類の美白成分のほかに保湿成分として、ヒアルロン酸、トレハロース、BG、グリセリン、グリチルリチン酸2Kが配合されています。

ヒアルロン酸はご存知のように驚異的な保水力を誇る成分。トレハロースは食品にもよく使用されているもので、植物などのデンプンから作られています。

BGはブチレングリコールとも呼ばれる保湿成分ですが、こちらは保湿の他、酸化防止・防腐の目的でもよく使用されている成分です。

グリセリンは品質を安定させる作用、グリチルリチン酸2Kは抗炎症作用も併せ持っています。これらはいずれも肌トラブルの少ない成分として、敏感肌用の化粧品にもよく使用されています。

また、防腐剤として、メチルパラベンとフェノキシエタノールが入っていますね。メチルパラベン(パラオキシ安息香酸メチル)はよく槍玉に上がるあの「パラベン」のことですが、その配合量は0.15%とかなり抑えられています。

そしてパラベンよりも肌にやさしいと言われるフェノキシエタノールと組み合わせることによって、少量の配合でも相乗効果でより効率的な防腐作用を実現しています。

公式サイトに全成分とその配合量が掲載されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

上記サイトによると、アルブチンは3%、ビタミンC誘導体は2%の配合となっています。

ちふれ 美白化粧水 Wをお試し

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赤いボトルですが、中身は無色透明ですね。ほんのりと柑橘系のような匂いがしますが、この化粧水には香料が入っていません。成分をチェックしてみると油性のエモリエント成分としてノバラ油(ローズヒップ油)が配合されていますのでこの香りでしょうか。

化粧水自体はとてもサラッとしていて、粘性はほとんど感じません。肌につけてみるとこれまた非常にさっぱりとした爽やかな使い心地。個人的にはとても好みのタイプです。夏場や昼間つけるのに好まれそうです。

ちなみに今回購入したちふれの美白化粧水には、今回試した「W」のほかに「Wしっとりタイプ」と「VC」という商品もあります。

「Wしっとりタイプ」のほうは成分構成自体は同じで、保湿成分の分量が増やされている商品です。

アルブチンとビタミンC誘導体の配合は同じ。お値段はボトル入り、詰め替え用ともに50円だけお高くなっていますが、通常の商品では保湿が物足らなければこちらを試してみると良さそうです。

「VC」のほうはビタミンC誘導体のみの配合で、アルブチンは入っていません。全体の処方も違っているからか、WやWしっとりタイプのボトルが赤なのに対して、こちらは青いボトルになっています。

処方が違う分、お値段は800円、詰め替え用は700円とさらにお安くなっているので、アルブチンがなくてもコストを抑えたい場合にはこちらでしょうか。

ただ、やはり美白を目的で選ぶならアルブチンが配合されているもののほうが良いのではないかとは感じますが。

アルブチン配合の化粧水・美容液を使ってみた感想

今回、原液1種と化粧水2種、美容液1種を試してみたわけですが、共通項として「さっぱりした使用感」が挙げられると感じました。

アルブチンそのものに高い保湿力が備わっているわけではないので、美白すると同時に肌の保湿をどう両立させていくのかが考えどころです。

その点、今回購入したトライアルセットには保湿力を補うアイテムが含まれていて良かったのですが、単品購入する際はカバーするアイテムを自分でしっかりチョイスしていかなければならず、そこがケアしていく上でのひとつの鍵となっていきそうです。

アンプルールラグジュアリーホワイトシリーズに関して言えば、肝心の美白の部分も「面と点」の二段構えで、そのスキのなさに感心させられました。が、スポットケア用のコンセントレートHQ110には肌を荒らしやすいハイドロキノンが使用されているので、恐らく人を選ぶことになるでしょう。

美白ケア製品は長いおつきあいとなるものなので、単純にひとつのアイテムの美白力だけでは量れない奥深さがあると考えさせられました。

アルブチンには副作用はあるの?

白斑、かぶれなどの副作用を起こしやすいハイドロキノンと比べ、アルブチンは肌にやさしく、アレルギーを起こしにくい成分です。

敏感肌の方やが使用してもリスクは少ないといえるでしょう。ただしアルブチンのベースがハイドロキノンであることには変わりありません。

濃度の低いハイドロキノンでもアレルギーを発症したことのある方は要注意。様子を見ながら少しずつ試すようにしてください。

昔からあるβアルブチンよりもαアルブチンのほうが成分の安定性が高いため、一般的にはアレルギーがより起こりにくい傾向にあります。

また、合成したものより植物から抽出したもののほうが肌荒れを起こしにくいという意見もあります。が、これらについては個人差もあり、絶対的なものではありません。特に「自然のものだから安全」というのは漆にかぶれる例からわかるとおり、安易な考え方です。

特に肌の弱い方はパッチテストを行った上で使用されたほうがいいでしょう(パッチテストは少量を腕の内側などに少量を塗って24時間以上待ち、肌に異常が起こらないかどうかを観察するというものです)。

アルブチンを使っていてもUVケアは必要!

またこれは副作用ではありませんが、アルブチンにいくら日焼けを予防したり紫外線によるシミ、そばかすを防いだりする作用があるといっても、UVケアを怠っていたら、せっかくの働きも追いつかなくなってしまいます。

そもそもアルブチン自体には紫外線をカットする機能があるわけではありません。シミやそばかすを完全に防ぐためには、やはり他の手段で紫外線を浴びない工夫は必須です。

日焼け止めや帽子などを使った紫外線のカットとアルブチンなどによる美白ケアの両輪によって初めて美しい肌を作ることができるのです。

アルブチン以外の認可美白成分にはどんなものがある?

現在、厚生労働省が認可している美白成分は全部で十数種類に上っています。しかし全ての成分が同じようなメカニズムで”美白する”わけではありません。

同じように厚生労働省によって「効果・効能がある」とお墨つきを与えられた成分であっても、美白のメカニズムが異なれば当然作用の現れ方は違ってきます。

それぞれの肌の状態にも個人差があるので、自分の肌に合った美白成分を的確に選ばなければ思うような効果が出てこないということになってしまうのです。

ここではアルブチン以外の認可美白成分にはどんなものがあり、どんなメカニズムで美白にアプローチしていくのかを簡単に解説します。アルブチンと組み合わせて他の美白成分を使いたい方、アルブチンを使ってみたけれど今ひとつ効果が感じられなかった方、ぜひ参考になさってください。

美白の定義

美白とは大まかに次の4つの作用に分けられます。その作用を直接的なものから間接的なものへと順に並べると次のようになります。

1. メラニンの還元(肌にできたシミの色素自体を薄くする)
2. メラニンの排出(ターンオーバーを促し、古い角質とともにメラニンを追い出す)
3. メラニン浮上の阻害(肌の基底部で作られたメラニンが表面に出る過程を妨げる)
4. メラニン産生の阻害(メラニン生成の過程に働きかけ、シミを予防する)

これまでご説明してきたように、アルブチンの働きはこの4番めに当たります。新たな色素の沈着を防ぐので、肌の透明感アップなどが期待できるのですが、すでにあるシミをなんとかしたい場合には1番か2番の効果を持つアイテムを併用するのが良いと言えるでしょう。

また、作用自体は同じでも、成分によっては働きかけのメカニズムが異なっているので、別の美白成分に切り替えたり加えたりすることで効果が上がる可能性があります。

では各美白成分がどのような働きをするのかを見ていくことにしましょう。

還元・排出・阻害など複数の美白方法を持つもの

ビタミンC誘導体

美肌には欠かせないコラーゲンの生成に関わると同時に、高い抗酸化作用を持つビタミンC。美白効果も併せ持つ、まさに美容のための成分と言っても過言ではないのですが、壊れやすく作用が現れにくいという難点がありました。この欠点を改良して安定化させ、肌への吸収・定着を高めたのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体には酵素チロシナーゼに作用して【メラニンの生成を妨げる働き】と、【メラニンを還元して色素を薄くする働き】の両方があります。

さらに高い抗酸化力によってメラノサイトの活性化を抑える作用もあり、美白に対してマルチな働きをしてくれる成分だと言えます。多くの美白化粧品にビタミンC誘導体が配合されているのはそのためです。

しかしビタミンC誘導体には皮脂の量を減らすという欠点があります。保湿力もあまり期待できないため、肌質によっては肌荒れを起こしてしまう可能性があります。脂分を補って水分を逃さないためのケアは他の成分、またはアイテムでしっかりフォローする必要があります。

現在、ビタミンC誘導体には次の3種類があります。配合されているのはどれにあたるのか、しっかり確認して商品を選びましょう。

・水溶性ビタミンC誘導体
従来のビタミンC誘導体で、リン酸などと結合させることによって水に溶けやすくし、化粧水などを介して肌への吸収を高めたものです。リン酸ビタミンC(AP)、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビルエチルなどがあります。

・油溶性ビタミンC誘導体(ビタミンCエステル)
水ではなく油に溶けやすくすることで皮脂に馴染みやすくしたもの。油性となる乳液にも配合しやすいうえ、より肌への刺激が少なく、浸透しやすくなるように加工してあります。テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(テトライソパルミチン酸アスコビル/VC-IP)、ステアリン酸アスコルビルなどがあります。

・水溶性・油溶性ビタミンC誘導体
水、油の両方に溶けやすい新型のビタミンC誘導体。アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸(APPS)などがあります。肌のより奥深い真皮層にまで浸透するように作られた新成分なのですが、現状では劣化しやすい、高価になりがちといった欠点も併せ持っています。

4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4MSK)

資生堂が開発して2003年に認可されたサリチル酸の誘導体です。アルブチンと同じくメラニン色素を作る【酵素チロシナーゼの活性を抑制】して新たなシミを予防するのと同時に、すでにできたシミ部分のターンオーバーの乱れ(慢性角化エラー)を改善することで【メラニン色素の排出を促す】両方の働きも持つ、貴重な美白成分です。

この4MSKは、現在展開されている資生堂のHAKUシリーズの全てのラインナップに配合されています。

プラセンタエキス

動物の胎盤に含まれており、各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸などといったお腹の赤ちゃんの成長に欠かせない豊富な栄養素を含んだ成分です。

プラセンタエキスはアルブチンと同様、【酵素チロシナーゼの働きを抑制】してメラニン生成を妨げる働きのほか、肌細胞のターンオーバーを促して【メラニンを排出しやすくする】働きがあります。つまり今あるシミにも働きかけ、同時に予防もしてくれるのです。

アルブチンはターンオーバー促進系の美白成分と相性が良いため、このプラセンタエキスとアルブチンが同時に配合されている美白化粧品も少なくありません。

メラニンを排出して美白するもの

エナジーシグナルAMP

別名アデノシン-1リン酸-2ナトリウム(アデノシン-リン酸二ナトリウムOT)。大塚製薬が開発し、2008年に認可された美白成分です。エナジーシグナルAMPは【肌細胞のエネルギー代謝を高め、ターンオーバーを促進】することでメラニンの蓄積を防ぎ、排出を促します。つまりすでにできているシミに対して効力を発揮する成分です。

メラニン浮上を阻害するもの

ニコチン酸アミド

水溶性のビタミンB3。ナイアシンアミドと呼ばれることもあります。ニコチン酸アミドには【メラニン色素が肌の表面に浮き上がる過程を阻害】することでシミを予防する作用があります。

ニコチン酸アミドは脂質の代謝に関わる成分です。肌荒れやにきび肌を整える効果もあるため、美肌系の内服薬にもよく配合されています。

主にメラニン生成を阻害するもの

エラグ酸

エラグ酸はいちご、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーなどのベリー系植物などに多く含まれる渋み成分でポリフェノールの一種。

アルブチンと同じようにメラニンの生成に必要となる【酵素チロシナーゼの働きを阻害】する美白成分です。具体的にはチロシナーゼ内の銅イオンに結合し、シミ、そばかすなどが作られるのを防止します。ライオンが開発し、1996年に認可されました。

美白作用自体は非常に強力なのですが、濃度が高くなると肌トラブルのリスクがあるのが欠点。そのため、化粧品に配合される場合にはかなり薄められており、美白効果の現れ具合には個人差があると言えます。

高い抗酸化作用を持っていることから、アンチエイジングなど美肌づくり全般に役立つのが良い点です。

コウジ酸

コウジ酸は日本酒や味噌などの原料となる麹に含まれる成分。お酒を作る杜氏の手が白く美しいことが発見のきっかけとなりました。コウジ酸もアルブチンと同タイプで、メラニンを作る【酵素チロシナーゼの働きを阻害】することでメラニンの生成を抑えます。

この働きをデルメッドで有名な三省製薬が発見したのが1975年のことですので、美白成分の中ではかなり長い歴史を持つことになりますね。

その後、研究開発が進められて1988年に美白成分として認可されたコウジ酸ですが、一時期発がん性についての可能性が取り沙汰され、化粧品への使用の中止を余儀なくされました。

しかし外用では安全性に問題がないことが証明され、現在では再び配合が認められるようになっています。

リノール酸

オリーブオイルやコーン油、大豆油などの植物油に含まれる不飽和脂肪酸の一種。リノール酸というと食品のイメージが強いのですが、美白成分としても認められています。化粧品への配合は紅花から抽出されたものが多く、効果を発揮しやすくなるようサンスターが開発改善したリノール酸Sが主に知られています。認可は2001年。

リノール酸は肌細胞のメラニンの生成される部位に長くとどまり、酵素【チロシナーゼを直接分解】することで美白効果を発揮します。この他、ターンオーバーを高める作用もあるため、通常のシミやそばかす対策のほか、肝斑にも効果的であるとされています。

保湿作用や抗炎症作用にもすぐれているため、美肌づくりに幅広く活用されている成分です。

ルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)

ルシノールは針葉樹のモミから発見された美白成分で、ポーラ化粧品とクラレの共同開発により1998年に認可を受けました。

ルシノールはメラニンの生成過程で起こる【チロシンとチロシナーゼの結合を阻害】します。メラニン細胞そのものが作られなくなるため、少量でもその美白作用は確かなもの。
その効果はアルブチンの数百倍とも言われています。肌全体に使用するのではなく、シミの部分のみをターゲットにする場合に適した成分だと言えます。

トラネキサム酸

人工的に合成されたアミノ酸。元々は止血剤や抗炎症剤として使用されるほか、肝斑(30代以降の女性によく見られる、頬骨あたりに左右対称に広くできる薄茶色のシミ)の治療薬として使用されていましたが、最近になって美白化粧品にも配合されるようになった成分です。

2005年に資生堂が開発して認可を受けました。資生堂ではm-トラネキサム酸という名称を使用しています。

トラネキサム酸はメラノサイトを活性化させる【たんぱく質分解酵素プラスミンの働きを妨げる】ことでシミや色素沈着を予防します。プラスミンはチロシナーゼの活性化にも関わっているため、トラネキサム酸を使用することで肝斑だけではなく通常のシミなどにも効果が期待できます。

なお、肝斑の原因には女性ホルモンが関係していると考えられていいますが、トラネキサム酸はホルモンには影響を与えません。したがって肝斑に対して100%効果があるとまでは言えないのですが、逆に化粧品に配合されていても安心して使用できると言うこともできます。

マグノリグナン

マグノリグナンはモクレンに含まれる成分。カネボウ化粧品が開発し、2005年に認可されました。チロシナーゼのたんぱく質に働きかけ、【チロシナーゼの成熟化を妨げる】ことでシミが作られるのを防ぎます。

マグノリグナンはチロシナーゼの活性化を抑えて美白作用をもたらす成分とはアプローチが全く異なるため、アルブチンなどで思うような効果が上げられなかったシミにも効く可能性があります。

現状では予防についてのみ効果が認められているのですが、肝斑などすでにできたシミを薄くする作用もあるとの調査結果もいくつか上がっているため、今後の研究が待たれるところです。

カモミラET(カミツレエキス)

ハーブティーなどで馴染みの深いカモミール(カミツレ)に含まれる成分です。花王により開発され、1999年に厚生労働省に認可されました。花王製品ではカモミラET、他メーカーではカミツレエキスという名称が使用されています。

カモミラETにはメラノサイトを活性化する情報伝達物質【エンドセリンの働きを抑えてメラニンそのものの生成を妨げる】作用があります。

また、シミ部分に存在するエンドセリンの働きの抑制作用、血行の促進作用もあり、すでにできたシミを薄くする働きや肌全体のくすみを改善する働きも期待できます。

この他、原料となるカモミール自体にも保湿や抗炎症効果があることが知られています。こちらも美肌づくりに幅広く役立つ美容成分です。

t-AMCHA(ティー・アムチャ)

別名t-シクロアミノ酸誘導体。大豆や卵黄に含まれる成分で、資生堂が開発して2002年に認可されています。

t-AMCHAはメラノサイトへの情報伝達物質【プロスタグランジの働きを阻害】することでメラニンの生成を妨げ、シミやそばかすが作られるのを防ぎます。チロシナーゼに作用する多くの美白成分とは別のメカニズムで働きかけるので、アルブチンなどで十分な効果が出ないときなどにも試す価値があります。

安全性が高く、アレルギーなどのリスクの少ない成分です。肌荒れや肌のかさつき、毛穴の開きを予防・改善する働きも併せ持っています。

注意の必要な美白成分

美白成分の中には注意点があるものも存在しています。知っておくべき代表的な美白成分についてご紹介します。

ロドデノール

別名4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール、またはロドデンドロール。カネボウ化粧品が開発し、2008年に認可された成分です。

白樺やメグスリノキから抽出した成分を改良して作られたもので、酵素チロシナーゼを分解したり、働きを弱めたりすることでメラニンが生成されるのを防ぐ作用を持っています。その美白作用は非常に強力で、この成分が配合された化粧品は人気を博しました。

ところが2013年、ロドデノールが配合された化粧品の使用によって肌がまだら状態に白くなる症状(白斑)を起こす人が次々と現れ、大きな社会問題を引き起こしました。

白斑の症状が確認された人、訴えている人を合わせると日本国内だけでも7,000人に上り、化粧品メーカーへの問い合わせは20万件を超える事態に発展。結局、該当商品は自主回収となりました。

ロドデノールが白斑を起こすメカニズムは今もわかっていません。お手持ちの化粧品の中にもしロドデノールが配合されていたら、安易に使用しないようにしましょう。

ハイドロキノン

これまで挙げた認可美白成分の中にハイドロキノンの名前がないことにお気づきの方もいらっしゃるでしょう。アルブチンの開発にも大きく関わったハイドロキノン。

その美白力は強力なものなのですが、使用にはリスクがあり、厚生労働省はこの成分を認可していません。

かつては処方薬でのみ入手できたハイドロキノンでしたが、2001年の薬事法改正により、現在は2%までの濃度でのみ化粧品への配合が許可されています。

安全性が改善されたハイドロキノンも登場していますが、アルブチンなどと比べると刺激が強いことには変わりありません。

5%の濃度を超えるものには皮膚トラブルのほか発がん性リスクが懸念されています。皮膚科等で出してもらえるものは一般的には4%程度のものなので問題はありませんが、医師の指導のもとで使用することとなります。また、自費診療となります(保険が利きません)。

ハイドロキノンの美白の仕組みもアルブチンと同じで、酵素チロシナーゼの働きを妨げることでシミを予防します。しかしハイドロキノンはメラニンを除去する働きも併せ持っている点に大きな違いがあります。

つまり、ハイドロキノンにはすでにできてしまっているシミやそばかす、色素沈着を薄くする働きもあるのです。そのため、ハイドロキノンはポイントを絞って、アルブチンは肌全体をターゲットに使い分けるというのが最も効率的な使用方法だと言えるでしょう。

美白成分「まとめ」

このように、美白成分と言ってもその性質は様々です。シミやそばかす、くすみのない肌を目指すにはそれぞれの美白成分の得意分野を理解し、自分に合うものを使用するようにしてください。

また、美白ケアは1日2日で結果が出るものではありません。毎日の積み重ねが大事なので、焦ることなくお手入れを続けていくようにしましょう。

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