クエン酸ピーリング【効果・作り方】毛穴ケア・黒ずみに!
お肌がザラザラ、ゴワゴワしてきたら、自然素材のピーリングケアを検討しましょう。今回挑戦する素材はクエン酸、これをお水に溶かすだけでシミ、美白ケアができると話題です。
ピーリング石鹸、ジェルなど市販のものを購入すると結構値段が張るので、自宅にあるものでケアできると助かります。
原料がはっきり分かるのでアレルギーがある方でも安心、お肌の状態に合わせて濃度をコントロールできるメリットもあります。
年齢とともにお肌のくすみやたるみが気になるのも、曲がり角を過ぎた女性の悩みごとです。自分の力ではターンオーバーしにくくなった状態なら、外的なサポート手段を検討していく必用があります。
クエン酸を使ったピーリングに期待できる効果、作り方とケア方法の解説、実際にクエン酸ピーリングを顔はもちろん、ヒザやヒジ、かかとにも試したので感想を書きました。ぜひ参考にしてください。

クエン酸ピーリングとは
クエン酸ピーリングとは、ドラッグストアなどで売られている「クエン酸」を使った手作りのピーリングです。
クエン酸とはレモンやグレープフルーツに入っている酸味成分のこと、パウダー状にしたものが薬局などで売られています。
お掃除に使うイメージがありますが、化粧品などにも入っています。手作りコスメで一般的な原料なので、お肌につけても安心でしょう。そんなクエン酸を活用してコストパフォーマンスよくケアしようというのが、話題になっているクエン酸ピーリングというわけです。
市販アイテムを購入するよりお手頃価格で挑戦できて、高いケア効果が期待されます。
なぜクエン酸でピーリングできる?
ここで疑問に感じるのが「どうしてクエン酸でピーリングできるか」です。洗顔で落としきれないほどの汚れや角質を、簡単に落とせる理由を知りたいとは思いませんか?
秘密は、酸の力です。お肌の角質層は何層にも重なって出来ていますが、接着力を緩めるために酸性物質が役立ちます。
お肌に吸い付く力が弱った結果として一番上の角質層が剥がれていき、新しい素肌へと産まれかわるメカニズムです。
市販アイテムだと、AHA石鹸やフルーツ酸のピーリングジェルが同じ原理を取り入れています。さっぱりスベスベのお肌に洗い上げる優れもの、これらと同じ効果をクエン酸に期待できます。
クエン酸ピーリングの効果
クエン酸ピーリングを行うとどんな効果が期待できるのか?
もう少し深堀して見てみましょう。黒ずみケアやニキビケア、シミ改善効果などが期待されて、年齢から生じるいろいろなトラブルをサポートできます。
黒ずみ・くすみへの効果
お肌のターンオーバーが衰えて色素沈着が起こったとき、黒ずみ・くすみが目立ちます。年齢とともにくすみが目立ちはじめるのは、ターンオーバーリズムが乱れるためです。
定期的に生まれ変わることが出来ないと、全体的にお顔がくすみ、元気がない印象になります。そこで活躍するのが、クエン酸。お肌の生まれ変わりを促進して、色素沈着改善を目指します。
ニキビ・ニキビ跡への効果
毛穴に詰まった汚れや角質を取り除き、ニキビケアに役立ちます。ターンオーバーを促進することで出来てしまったニキビ跡も一緒にケア、つるんとした質感のきれいなお肌をサポートします。
毛穴に汚れが詰まっていると小鼻の辺りにポツポツ黒ずみが目立ちますが、定期的なケアで改善できる見込みがあります。出来てしまったニキビは市販薬などで炎症を抑える必用がありますが、治った後のケアにはピーリングが役立ちます。
シミへの効果
紫外線ダメージが蓄積するとメラニン色素を作り出すメラノサイトが活性化、消えないシミが出てきます。
ターンオーバーが正常な状態ならお肌の生まれ変わりでシミが目立たなくなりますが、年齢肌にはリスクです。自分の力でターンオーバーできないお肌なら、シミを改善するための外的なサポートが必用でしょう。
ピーリングの力を借りて生まれ変わりを促進、消えないシミに対して効果的にアプローチしていきます。
毛穴のたるみ改善効果
年齢とともに毛穴が目立ち始めた場合には、コラーゲン不足を疑いましょう。加齢によるコラーゲン不足からお肌が弾力を失って毛穴を支えきれなくなると、上下に長く広がります。
どんなに洗顔を意識しても、根本的な対策をしないことには変わりません。ピーリングでお肌を適度に刺激するとコラーゲン生成が促進されて、毛穴改善効果が期待されます。毛穴レスの美しい素肌を目指す女性にも、クエン酸ピーリングがおすすめです。
いろいろとお話してきましたが、結局は『古くなったお肌を一皮むいてターンオーバーを促進する』というところがポイントです。
トラブルが起こった部分を取り除き新しい素肌を育てていけば、色素沈着もニキビ跡も目立ちにくくなるでしょう。
この生まれ変わりのサポートをするのがピーリング、市販アイテムを活用しないでクエン酸から手作りしようというのがクエン酸ピーリングと考えられます。
手作りクエン酸ピーリングの作り方
期待できる効果が理解できたところで、クエン酸ピーリングを作ってみましょう。ドラッグストアで簡単に購入できる材料ばかりなので、思い立ったらすぐ挑戦できます。
材料・用意するもの
・精製水 30ml
・スプレーボトル
精製水に対するクエン酸の割合を10%にすることだけがポイント、この2つを適当な容器で混ぜるだけですぐできます。これより濃度が濃いと肌に負担がかかりやすいため、適量を守ってください。
お肌が弱い人の場合は?
濃度や放置時間を工夫する方法の他、重曹を混ぜるやり方もあります。ピーリングというより化粧水に近いイメージにはなりますが、肌への負担を軽減できます。普通肌と自覚があってもヒリヒリした感じが苦手な方は、こちらで挑戦すると安心です。
・精製水90ml
・クエン酸 小さじ1
・重曹 小さじ1よりやや少なめ
・グリセリン10ml
お手入れ前に、クレンジングと洗顔をすませておきます。材料を全てブレンドしたピーリング剤をコットンに出し、肌表面を拭き取りましょう。これでピーリング代わりになるため、保湿化粧水とクリームで仕上げます。
拭き取ってすぐお肌がワントーン明るくなったような感じがして、翌日にはくすみがすっきりとれた透明感ある素肌になっています。
クエン酸ピーリングの使い方【実際にピーリングしながら解説】
クエン酸ピーリングの詳しい使い方、実際に使ってみた結果を紹介します。ドラッグストアに行って、必用なものを買ってきました。参考までに、今回使用した材料一式を紹介します。
・健栄製薬 精製水 510ml 101 円 (税抜94円)
・健栄製薬 重ソウ 18包 270 円 (税抜250円)
・健栄製薬 グリセリンP ケンエー 100ml 398 円 (税抜369円)
・資生堂 ビューティーアップコットン 324 円 (税抜300円)
比較的大きなドラッグストアに行けば一気にそろうはずなので、材料を探す手間はかかりません。必用なものがそろったところで、早速ケアをはじめていきます。ピーリングを昼間にやるのは御法度なので、夜を待って実践しました。
クエン酸ピーリングを鼻にやってみた
鼻の黒ずみが気になったので、クエン酸ピーリングを試しました。使い心地と効果を確かめるため、基本のレシピで挑戦します。クエン酸と精製水を1:10でブレンド、基本のピーリング剤を作りました。
女子力が高い方は、可愛い容器でブレンド、スプレーボトルに詰めてください。おおざっぱな性格なので、スプレーボトルにクエン酸を入れて、シャカシャカふってブレンドしました。
これをシュシュっとコットンにスプレー、軽くなじませていきましょう。大体このくらいを使えばOKのはず。ひたひたになっているものの、下に水滴が落ちないくらいが使いやすいと思います。
コットンをゆっくり2つに割いて、パックしやすい状態にしていきます。コットンは層になっているので、真ん中くらいできれいに割けます。
お顔全体に行うときにはパック用の大判コットンがあると便利ですが、今回は通常サイズで試しました。このコットンを鼻の上に密着させて、しばらくたったらすすぎましょう。
しばらくたったらと言っておいて何ですが、のせた瞬間にヒリヒリした刺激を感じました。一応1分くらいはそのままにしてすすいだところ、毛穴は引き締まった気がします。
鼻筋に目立っていた毛穴のポツポツも目立ちにくくなって、確かな効果を感じました。はじめて挑戦するときには、軽くスプレーしてなじませた後に洗い流す、濃度を薄めに調整するなど工夫するといいでしょう。
クエン酸ピーリングを顔全体にやってみた
鼻のケアをしてから1週間おいて、顔全体のピーリングにも挑戦しました。連日でピーリングに挑戦すると、お肌に負担がかかります。刺激を抑えるために、重曹・グリセリンを使った方法で挑戦しました。
クエン酸より少し少なめに調整した重曹をプラス、グリセリンでしっとりとした質感を足していきます。
これをお顔にヒタヒタと塗っていきます。刺激は軽く残っていますが、随分優しい使い心地に変わりました。お顔全体をピーリングする場合は、こんなところに注意しましょう。
Tゾーン・Uゾーンからケアをはじめる
皮脂腺が集中しているTゾーン、Uゾーンなどからケアをはじめて、頬を最後にしてください。
目元や口元などトラブルを起こしやすい部分は、なるべく避けると安心です。市販のピーリングジェルなどでも、同様の注意書きが見られます。目元のくすみが気になってどうしても挑戦したいという方は、他の部分でトラブルが出ないことを確かめた後、自己責任でお試しください。
強くゴシゴシこすらない
ピーリングしながら強くこすると、必用な角質層まで削ってしまうリスクがあります。スプレーもしくはコットンパックした後はそのまま放置、こすってなじませたり上から圧を加えたりする必用はありません。
ぬるま湯でよくすすぐ
クエン酸ピーリング剤がお顔に残ると負担になるため、ぬるま湯でしっかりすすぎます。すすいだ後は柔らかいタオルで優しく水分を拭き取って、ケア後のお顔をいたわりましょう。ゴシゴシ拭くのもトラブルの引き金になりやすいため、ポンポンと軽くたたくように水分を移動させましょう。
せっかくグリセリンを買ってきたので、アフターケア用の化粧水も手作りしました。精製水100mlとグリセリン10mlを混ぜるだけの簡単レシピですが、保湿効果と肌荒れ防止効果が期待されます。
ピーリングした後のお肌に化粧水をなじませると、ツルツルの質感になりました。とくに変化を感じているのは、目元です。クマのような暗さが気になっていましたが、少し薄くなった気がします。
翌朝もツルツル質感が続いていて、メイクのりが良くなりました。2〜3日したらいつも通りの状態に戻ってしまった気がするので、1回挑戦した程度では持続性がないのでしょう。適度な頻度でピーリングを続けることで、根本的な解決を目指したいと思っています。
アフターケア方法
クエン酸ピーリングをすると角質層をオフするため、バリア機能が低下します。一時的に刺激を受けやすい状態になるため、保湿ケアが欠かせません。しっとり系の化粧水をたっぷり使って、肌表面の保護機能をサポートします。せっかく補充した水分が蒸発しないように、乳液もしくはクリームを塗って仕上げましょう。
上ではグリセリンを使った手作り化粧水を使っていますが、お肌に足りない栄養素が入った市販品を活用するのもいいでしょう。
セラミド、ヒアルロン酸など美容成分が入ったタイプは、アンチエイジングにぴったりです。普段使っている肌質にあったもので大丈夫なので、コンディションを見ながら調整しましょう。
クエン酸ピーリングを「かかと」にやってみた
重曹とのクエン酸ピーリング剤をコットンに含ませて、かかとケアに挑戦しました。ヒタヒタになったコットンで足裏をカバー、3~5分くらい置いて剥がします。
角質層が厚くてしっかり目に作っても大丈夫な気がしたため、十分にピーリング剤をなじませます。かかとと親指の付け根をコットンで包み、3分間放置しました。
カサカサかかとがスベスベの質感になって、肌触りが良くなりました。ピーリングした後の足裏はデリケートになっているため、保湿クリームで保護しましょう。
市販のフットケア商品は皮が一枚剥ける感じで、ケア途中の見た目が気になります。クエン酸ピーリングならマイルドな使い心地なので、お出かけ前日のお手入れも大丈夫です。サンダルの季節には気にしておきたいかかとのケア、触ったときのザラザラ質感が気になったら、クエン酸ピーリングを検討しましょう。
クエン酸ピーリングを膝や肘にやってみた
膝や肘の黒ずみも、古い角質層の蓄積が原因です。カチカチのままでは保湿成分が浸透していかないため、ピーリングケアで改善しましょう。重曹、グリセリンが入ったほうをスプレー、3分くらい放置してすすぎました。
膝をケアしているところです。お顔より刺激を感じにくく、3分の放置時間も気になりません。同様に肘もスプレー、一緒にシャワーで流しましょう。
ピーリングしたお肌はデリケートなので、ナイロンタオルで洗うと負担です。ボディブラシなどを使うのも良くないので、手で優しく洗いましょう。
お風呂からあがったら、保湿効果が高いアイテムでケアします。ワセリンやシアバターを薄く塗って、膝や肘を保護しましょう。
クエン酸ピーリングをしてみた感想
クエン酸ピーリングをすると本当に一皮剥けた感じがして、スベスベの手触りになります。毛穴汚れがすっきり落ちた印象が強く、洗い上がりがさっぱりします。
市販のAHA石鹸を使ったときと遜色ない使い心地、ピーリングを試すなら手作りアイテムで十分だと思います。
ただし、上で紹介したように、クエン酸濃度10%だけだと刺激がかなり強めです。頬骨の上あたりが少し赤くなって、ヒリヒリしました。
いきなりお顔に使ったのが失敗のもと、二の腕など目立たない場所でパッチテストをおすすめします。
違和感が強かったら濃度を薄くして調整、トラブルがでにくい濃さにしてから使いましょう。お顔の中で角質層が薄めの部分はケアを控えて、Tゾーンなど毛穴汚れが気になるところにだけ使う配慮もいいと思います。
クエン酸ピーリングに関するQ&A
クエン酸ピーリングについてよく聞かれる質問と回答をまとめました。ピーリングはケア方法を間違えると逆効果になりやすく、基本的なルールを守って挑戦しましょう。
ヒリヒリするんだけど大丈夫?
ピーリングしている最中にヒリヒリ感じる刺激は、ごく自然な反応です。はじめて挑戦するときにはやや不安に感じますが、少し刺激を感じる程度はピーリング剤が効いている証拠と考えてください。
洗い流した後に違和感が残る場合は、一旦ケアを中止して様子を見ます。ケアの最中に明らかにおかしい強い刺激を感じた場合も、お肌との相性が心配です。無理して放置しないで、きれいな水ですすぎましょう。
毎日はダメ?ピーリングする頻度は?
手作りのピーリング剤なので明確なルールはありませんが、週に1回を限度としましょう。刺激を感じないようならもう少し増やしても大丈夫ですが、毎日はやりすぎです。最終的にはコンディションを見ながら調整していくことになりますが、使い過ぎには十分注意してケアしましょう。
やりすぎるとどうなる?
ターンオーバーを促進してしまうため、健康な肌が育ちません。お肌が薄くなった結果、炎症トラブルやかゆみ、ヒリヒリした違和感などが出てくるリスクがあります。
ターンオーバーが早過ぎるとバリア機能が衰えるため、乾燥肌の原因となります。アトピー肌が良い例ですが、水分不足になったお肌はデリケートな状態で、少し刺激を加えただけでも敏感に反応します。
紫外線ダメージなど外的刺激を受けやすくなって、シミや色素沈着を悪化させるリスクもあります。
最近のトレンドは健康なお肌を育てること、角質が多すぎても少なすぎても問題と言われています。効果を急ぐ気持ちは最もですが、じっくり腰を据えて取り組む姿勢を持ちましょう。
余ったら保存できる?保存方法は?
冷蔵庫に保管すれば1ヶ月程度持つとも言われていますが、使う都度作るのが基本でしょう。どうしても面倒に感じるようなら、クエン酸を1回分ずつ小分けパックにしておくと手軽です。
薬包紙などで10gパックにしておけば、いつでもすぐに使えます。冷蔵庫で保管する場合は、作った日付を目立つところに書いておきます。古くなったピーリング剤をお肌に使うとトラブルを起こしやすいため、いつ作ったか分からないものは思い切って捨てましょう。
食用のクエン酸じゃないとダメ?
お掃除用のクエン酸は純度が低く、肌に負担をかけてしまいます。商品パッケージの裏を見たとき、食品添加物とされているものを使いましょう。住宅用洗浄剤と書かれていたら食用とは言えないので、ピーリングには不向きです。
食用グレードとは言っても高いものではないので、市販のピーリングを購入するよりお手頃価格でケアできます。数百円を渋って肌トラブルが起きたら大変なので、安心して使えるグレードを選んでください。
背中のニキビ対策に使っても大丈夫?
背中は皮脂腺が多い部分なのでニキビが出来やすく、クエン酸ピーリングを活用できます。毛穴の汚れを取り除いて色素沈着を改善していけば、ツルツルのきれいな背中を目指せます。
ただ、すでにニキビが出来ていて炎症がひどい状態なら、慎重に検討しましょう。刺激から炎症が広がって化膿するリスクもあるため、無理してお手入れすると逆効果です。
ニキビ治療薬で状態が落ち着いた後の美肌対策、ニキビ跡を薄くするための対策として取り入れて、トラブルレスできれいな背中を作りましょう。
ワキの黒ずみ対策に使っても大丈夫?
毛のお手入れで黒ずみが出来やすいワキ下も、クエン酸ピーリングでケアできます。ピーリングする前日くらいからお手入れは控えて、お肌の状態を整えると安心でしょう。
使い方は他の部位と同じで、ワキ下にスプレーもしくはコットンパックした後、優しくすすぐだけで大丈夫です。ケアした直後のワキの状態を整えるため、ボディ用の保湿ミストなどで保護しましょう。