牛乳ゼラチンパック作り方 毛穴の黒ずみ・鼻の角栓は取れる?

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鼻の頭にある、ポツポツとした黒ずみ。

イチゴ鼻とも言われていますね。まさにイチゴのように点々とある黒い毛穴は、通常の洗顔では取り除きづらく、ファンデーションでも隠し切れないものです。

牛乳ゼラチンパック作り方 毛穴の黒ずみ・鼻の角栓は取れる?

その為、イチゴ鼻に悩んでいる女性も多くいらっしゃいますね。

実は今、牛乳とゼラチンを混ぜて作ったパックで、このポツポツした毛穴の黒ずみを取り除くことができると言う噂が広がっているのです。

鼻専用の毛穴パックという商品も販売されていますね。これは粘着力の高いシールを鼻に貼って、貼りついた角栓をシールと一緒に剥がしてしまおうというものなのですが、これと同じ原理で、シールの代わりにゼラチンの吸着力を利用して角栓をくっつけて引き抜いてしまおうという考えから始まったのが、牛乳ゼラチンパックです。

牛乳もゼラチンもスーパーに行けば売っているものですし、材料費も数百円なので、お手軽ですね。

この噂が本当なら、私の鼻も、イチゴから陶器へと生まれ変わることが出来るかもしれません。

ここでは、牛乳ゼラチンパックの作り方や使用方法、使用感やその後の鼻の状態などをお伝えしますので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。


 


もくじ

 

牛乳ゼラチンパックで期待できる効果

角栓というのは、毛穴に詰まった皮脂や古い角質等で、これが鼻の頭にある黒いポツポツの正体です。

この角栓は一度毛穴に詰まってしまうと通常のクレンジングや洗顔ではなかなか取り除くことができません。

その為、普段のお手入れとはまた別に、ピーリングやパックなどの“汚れを掻きだす手段”が必要になってくるのですが、もしも自宅にある手軽なもので簡単に取り除くことができるなら、とても嬉しいですね。

その、“もしも”を叶えてくれるのが牛乳ゼラチンパックです。

ゼラチンは温めると一時的に液状になりますが、熱が冷めてくるにつれ、固まり始めます。

ですから、一度温めたゼラチンをパックとして鼻に塗り、その後冷やせば、皮膚にぴったりとくっつきながらゼラチンが固まっていく為、鼻にある角栓も皮膚と一緒に吸着してくれます。そして、吸着したままのパックを剥がす時、同時に角栓も一気に取り除くことが出来るというのが、ゼラチンパックの仕組みです。

牛乳とゼラチンという低価格で手軽な安全食品を使ったパックで汚れを取り除くことができるのなら、ピーリングや鼻パックを買いに行くよりもお手軽ですね。

牛乳を常備している家庭は多いと思いますし、お菓子作りをよくするならゼラチンも保存しているかもしれません。もし買うとしても、どちらも200円でお釣りがくる程度ですし、どちらも1つずつ用意するだけで、かなりの量のパックを作ることが出来るので、市販の鼻パックを購入するよりもお得ですね。

また、ゼラチンと牛乳にもそれぞれ美肌となる成分が含まれています。

ゼラチンの美肌効果

ゼラチンは、温めると溶けて液状になるのですが、冷やすと固まる性質を持っています。この性質を利用して、ゼリーやグミなどのお菓子作りに利用されますね。

食用だけではなく、接着剤や止血剤としても利用される場合もあります。

このゼラチンは、動物の骨や皮、腱などに含まれているコラーゲンから作られています。その為、ゼラチンを食べることによって、お肌のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンを摂取することができるのです。

美肌を目指している女性にとって嬉しい食品ですね。

この、コラーゲンたっぷりのゼラチンを使ったパックなら、美肌効果も期待できそうです。

※ただし、ゼラチンを肌に塗ることによって、コラーゲンの持つ保湿成分が働き、一時的に肌の潤いや弾力をアップさせることは考えられますが、その保湿効果が持続するかどうかは疑問です。

また、ゼラチンは実際のコラーゲンよりも分子が小さく、吸収しやすいように精製されてはいるものの、やはりまだまだ消化吸収しづらい点は拭えません。

ゼラチンよりもさらに分子を小さくしているコラーゲンペプチドの方が吸収率は高いでしょう。

その為、コラーゲン摂取のためというより、食感を楽しむためにゼラチンを食べる方の方が多いですね。

コラーゲンに関する美肌効果は、今現在も賛否両論です。いくつかの会社で行われた実験では美肌効果があったというデータもありますが、未だ解明できていない部分も多いというのが現状です。

牛乳の美肌効果

牛乳と言うと、カルシウムを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。その為、美肌よりも、体や骨の発育を促進させる健康飲料という見方の方が強いかもしれませんね。

しかし、牛乳にはカルシウムの他にも以下のような豊富な栄養素が含まれています。

・タンパク質
・脂質
・ビタミン(A、B群、C、D、E、K)
・ミネラル(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、亜鉛、マグネシウムなど)
・炭水化物

体を作るために必要な栄養素の他、美肌にも効果を示すビタミンやミネラルも含まれていることがわかりますね。つまり、定期的に摂取することで、体内だけではなく、肌も健康に美しく改善されていくことが期待できるということです。

ゼラチンも牛乳も、肌に塗ることで確実な美肌効果が得られるかどうかはわかりませんが、このように美肌効果が高いだろうと考えられる2つの食品を混ぜて作ったパックなら、良い結果が得られそうな気がしてきますね。

では実際に作ってみましょう。

牛乳ゼラチンパックの作り方

作り方は「混ぜて温めて、ちょっと混ぜるだけ」という、とても簡単なものです。

用意するものも少ないので、誰でも気が向いたときに手軽に始めることが出来ますね。

材料・使うもの

・ゼラチン
・牛乳
・フェイスブラシやハケ、筆など(顔に塗る時に使いたい方のみ)
・計量スプーン

牛乳ゼラチンパックの材料

私は森永のクックゼラチンを購入してみました。
森永のクックゼラチン

勿論他のメーカーのゼラチンでも構いません。しかしその場合は味がついていない粉状のものを選んでくださいね。さらに、写真のように小分けになっているものは使いたい分だけ使いきることができるので便利です。

牛乳ゼラチンパックを手作りしてみます!

基本的な作り方は、以下の通りです。

①計量
ゼラチン:牛乳=1:1.5の割合になるように計量します。1:2だと水分が多めになってしまいますし、1:1だと固まりやすいので、塗るのが大変になってしまいます。1:1.5程度が一番塗りやすいパックとなるでしょう。

鼻に塗るだけなら、大さじではなく、小さじ1杯で十分です。これでも多いくらいなので、もっと小さなスプーンなどがあれば、1:1.5程度の割合を守って、好きな量に調節してみてくださいね。

②混ぜる
計量したものを耐熱容器に入れ、混ぜます。ボロボロとした状態でも大丈夫です。うまく混ざり合わないからと牛乳を増やしてしまうと、水っぽいパックになってしまうので、注意しましょう。

③温める
ラップをせずに電子レンジで温めます(500Wで30~40秒、600Wで20秒)。

※大さじで計量した場合、600Wの電子レンジで20秒がちょうど良かったので、小さじの場合は半分の10秒で十分かと思いましたが、10秒ではゼラチンと牛乳が分離したままでした。量が少なくても、しっかりと加熱する必要があるようです。

④完成
レンジから取り出して軽く混ぜ、はちみつやヨーグルトのようなとろみがついていれば完成です。

ゼラチンと牛乳の割合については、様々なサイトごとに違っていました。上記は色々と検証した結果、一番良いと思った割合を記していますが、実際にはどの割合でもパックとしての機能が衰えることはありませんでした。分量よりも鼻に塗る量や放置時間の方が重要です。

ただ、塗りやすさや扱いやすさを考えると、ゼラチン:牛乳=1:1.5がベストだと思いました。

参考までに、ゼラチンと牛乳の割合が違うことでどのような変化が起こったのかも、お伝えしておきますね。

 

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ1の場合

耐熱容器に、ゼラチンと牛乳を、同量の大さじ1杯ずつ入れて作ってみました。

ゼラチンは1袋5g入りで、ちょうど大さじ約1杯でしたので、このゼラチン1袋に対して、牛乳大さじ1杯入れて混ぜてみます。(大さじで行ったのは、大さじで計量しているサイトが多かったからです。また、大さじ1杯は小分けになった1袋をそのまま使用できるので計量する手間を省けて便利です。但し、余るほどのパックが出来上がってしまいます)

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まだボロボロとした状態ですが、牛乳を足さずにこのままラップをせず電子レンジで温めます。

500Wで30~40秒と言われていますが、うちの電子レンジは600Wだったので、20秒温めてみました。

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電子レンジから取り出すと、溶けてトロトロの状態になっています。20秒で十分ですね。

最初は熱々ですが、その後30秒程度で触れるくらいの温度になりました。

しかし、牛乳が少ないせいか、固まり始めるのが早いです。粗熱がとれたらすぐにパックを開始した方がいいでしょう。

もしくは、もう少し牛乳を増やした方が慌てる必要がなく、使い勝手がいいかもしれません。

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ1.5の場合

耐熱容器にザラチン大さじ1杯(1袋)、牛乳は大さじ1.5杯入れて混ぜてみます。

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1:1の時よりも混ぜやすかったです。まだボロボロとはしていますが、牛乳を少量増やした分しっとり感が増しています。

これを、ラップせずにこのまま電子レンジで温めてみます。(600Wで20秒)

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1:1の場合とそれほど変化はありませんが、若干色が白っぽく、柔らかめかもしれません。

それほど急激に固まってくる様子もなく、十分なとろみもあるので、垂れにくくパックしやすそうです。

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ2の場合

耐熱容器にゼラチン大さじ1杯(1袋)、牛乳大さじ2杯入れて混ぜてみます。

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ちょっと牛乳が多そうな気がしますね。混ぜると、ボロボロという感じではなく、しっとりしています。

このまま電子レンジで温めてみましょう。(600Wで20秒)

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水の様にジャブジャブです。

若干とろみはあるものの、このままでは垂れてしまってパックしづらそうですね。やはり牛乳が多すぎたようです。

牛乳ゼラチンパックの効果を検証、鼻パックしてみます

市販の鼻パックの様に角栓が目に見えて取り除かれ、イチゴ鼻は解消されるのでしょうか?実際に行ってみます。

牛乳ゼラチンパックの使用方法

まずは、私が調べたゼラチンパックの使用方法をお伝えします。

①下準備
メイク落としと洗顔を行い、肌を清潔な状態にしておきます。また、ゼラチンパックの前にホットタオルで毛穴を開かせておくと、肌への負担を減らし、スムーズに角栓を取り除くことが出来ます。

②鼻に塗る
電子レンジで温めたゼラチンパックの粗熱がとれたら(約3分)、固まらないうちに鼻に塗ります。なるべくパックは厚めに塗りましょう。薄く塗ってしまうと剥がす際に痛みを感じますし、塗る厚みにムラがあると薄い部分が先に乾いて来て、痒みや痛みを感じてしまうことがあります。

また、このパックは基本的には鼻だけに行いましょう。もし皮膚が強く、ダメージが気にならない、顔全体にパックを試してみたいという方でも、目の周り等、皮膚の薄い部分、敏感な部分にパックをするのは避けましょう。皮膚を傷めてしまいます。

③放置
塗り終えたら、そのまま10~15分放置します。塗った厚さによって乾く時間も違ってきます。

④剥がす
液体→ゼリー状→グミ状と段階を経て、バリバリに固まったら外側から剥がし始めましょう。一気に無理矢理引っ張るのではなく、少しずつ痛みを感じない程度にゆっくりと剥がします。

貼りついてしまい、どうしても剥がせない場合は、微温湯でゼラチンを溶かしながら取り除きましょう。

⑤アフターケア
パック後は、冷水や収れん作用のある化粧水などでしっかりと毛穴を引き締め、保湿を行いましょう。毛穴のダメージを最小限に抑えるために、ここでのアフターケアは重要です。

牛乳ゼラチンパックの使用方法通りに行ってみた結果

実際に行ってみると、使用方法通りに順調には進みませんでした。乾くまでにかかる時間や痛みの感じ方も違うのです。そこで、ゼラチンと牛乳の割合ごとに結果をご報告します。

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ1の場合

電子レンジで温めた後、写真撮影などを行っているうちに3分経過してしまったので、パックをし始めたのですが、レンジ後3分経過してしまうと少し固まり始めてしまいます。

熱さも感じず顏には乗せやすいのですが、塗っているうちにもどんどん固まってくるので、均一に伸ばすことができません。

ゼラチンは固まると粘りが出てしまいます。そのせいで、鼻に乗せたはずのパックが、指にくっついて戻ってきてしまったりなど、鼻と指とで引っ張り合ってしまい、なかなかうまくパックできないのです。

結果的にちょっと団子状の仕上がりとなってしまいました。

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厚塗りした方が痛みが少ないと言われているので、多めに塗ってみましたがちょっと多すぎたかもしれませんね。

パックしてから5分後に触ってみると、ぺたぺたした感触はありましたが、粘りはなくなって手にはつきません。

10分経過してから剥がせるくらいになったかなと思い触ってみたのですが、まだペタペタしています。グミ状ですね。

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そのままさらに5分待ち、予定通りパック開始から15分経過したので触ってみたのですが、薄く塗ったところは乾いているけれど、厚みのある部分はまだグミ状です。

バリバリとは言えません。

しかし、時間ですので、とりあえず剥がしてみます。

15分経過後、牛乳ゼラチンパックを剥がしている写真

驚いたのは「まるで痛くない」ということです。

どのサイトでも「痛い」「痛みがある」「皮膚のダメージが気になる」などのコメントがあったので、どれほどの痛みかとドキドキしながら剥がしたのですが、全く痛みがないのです。

よく、窓ガラスの飾りつけとして、「ジェルジェムシール」を貼るご家庭がありますね。

冬になると、雪の結晶をしたものやサンタさんをかたどったものが雑貨屋さんや100円均一などで売られています。あの、ぷにぷにした、ゼリー状のシール「ジェルジェムシール」。

ゼラチンパックはちょうど、あのシールを肌につけて剥がすのと同じような感覚でした。

もしくは、皮膚についたスライムを剥がすような感じにも似ています。

多少吸い付く感じはあるものの、痛みは全くないのです。その為、残念ながら、こんな吸着力で角栓が取れるはずはないと思ってしまいました。

念のため、剥がした後のパックをアップで撮影してみましたが、角栓らしきものや産毛のようなものはひとつも見当たりません。

剥がした牛乳ゼラチンパックの写真
剥がした牛乳ゼラチンパックのアップの写真

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ1.5の場合

1:1:の場合の失敗を経て、今度は電子レンジで温めた後1分経過してすぐにパックを始めてみました。先ほどより柔らかいパックですし、固まる前に塗り始めることが出来たので、とても塗りやすかったです。

パックしているところ

柔らかいと言っても液状ではなく、しっかりととろみがあるので、垂れ落ちることはありませんし、万が一垂れ落ちてもそのまま放置しておくと後からシールの様に剥がすことができるので安心です。

そして、このパックは先ほどよりも長めの25分放置してから剥がしてみました。

しかし、25分経過してもバリバリにはならないのです。まだぷにぷにとしています。それでも予定よりもかなり時間が経過していたので、ドキドキしながら慎重に剥がし始めました。

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けれど、残念ながらこれもまた少しも痛みを感じません。

やはり肌に貼ったジェルジェムシール、もしくはスライムをはがすのと同じ感覚です。その為、こちらも角栓や産毛が取り除かれるとは思えませんでした。

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パック自体が角栓と同じような肌色のため、もし取れていたとしてもわかりにくいのですが、アップで見てもそれっぽいものは見当たりませんね。

ゼラチン:牛乳=大さじ1:大さじ2の場合

今迄のパックよりも柔らかく、少し冷めても若干とろみがある程度のものになりました。

鼻に塗ろうとするとちょっと垂れ落ちてしまうので、洗面所など、汚れてもいい場所で行った方がいいでしょう。

更に、とろみが少ないので、厚めに塗るには何度も繰り返し塗らなければなりません。

しかし私は、今度こそ、という思いを込めて、このパックはわざとこれまでよりも薄く塗ったところで終了させてみました。

薄いと痛みを感じると言われているからです。

ここまでくると、その痛みを感じてみたくなってしまうものです。(薄く、と言っても、サラッと塗っただけではパックのついていない部分も出来てしまうので、3~4回は重ね塗りしました。軽く皮膚の色が隠れる程度ですね。しかし、今までの様に団子状や全く皮膚の色が見えないくらいにまでは塗っていません)

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更に、バリバリ状になるまで待ってみようと思い、そのままかなり放置してみたのです。

しかし、30分経過してもまだぷにぷにしています。

45分経過して、やっとカサカサと乾いてきました。でもまだ部分的にプニプニしているところがあります。

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どれくらいでバリバリになるのかと待っていたところ、なんと1時間かかりました!

薄くパックを塗って1時間経過して、やっとプニプニのパックがバリバリに変化してくれたのです。そこでついに、剥がし始めることにしました。

まずは小鼻から剥がしてみます。

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薄めに塗っていたので、それまでのパックよりはちょっと痛みを感じましたが、痛くて耐えられないほどではありません。紙のシールを顔に貼って剥がす程度の刺激です。

次に鼻の頭です。

鼻の頭の牛乳ゼラチンパックを剥がしている写真

鼻の頭の部分は程よく厚みがあってバリバリに固まっていたので、剥がそうとするとカパッと仮面のように一気に持ち上がりました。

痛みは感じません。

そのままゆっくりパックを剥がしたのですが、ちょっとピリッと痛いかなと思ったのは最初だけで、後は特に刺激もなくスムーズに取り除くことが出来ました。

パックを見てみます。

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2回失敗に終わっていたので、あまり期待していなかったのですが、剥がしたパックをよく見てみると、角栓らしきものがたくさん取り除かれているのがわかりました!

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小鼻にくっついていた部分に角栓のような黄色いツブツブがありますね。

横から見るとこんな感じです。

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ツンツンと産毛のような角栓のようなものがたくさんあります。

写真だとわかりづらいかもしれませんが、じっくり観察すると、本当にたくさんの角栓や産毛がツンツンと貼りついているのがわかりました。

まさに、市販の鼻パックをした後のような気持ち良さです。

しかし、パックをしてから1時間待たなければならないというのは少し面倒ですね。そこで、一番手軽に短時間で行える量がどれくらいなのか、色々作ったり試したりしてみました。

その結果、出来上がった私なりのゼラチンパック使用方法をお伝えします。

実際に行ってみた後の、私なりの牛乳ゼラチンパック使用方法

①重ね塗りし放置
皮膚の色が軽く隠れる程度に重ね塗りし、約1時間放置しましょう。

乾くまでの時間を短くしようと薄く塗って数回試してみたのですが、薄すぎるとムラができ、剥がしにくくなってしまいました。もう少し厚めに塗って均一にすると30分くらいで乾きましたが、しっかりと角栓を取り除くことができなかったのです。また、剥がす時にちぎれてしまって部分的にパックが顔に残ってしまいます。

下の写真は、手にパックを薄くひと塗りした場合のものです。

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サラッとひと塗りだけしてみたのですが、この様にムラになってしまいましたし、剥がしても、下の写真の様にきれいに剥がしきることができません。

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さらにもう少し厚さを出して鼻に均一に塗ってみたのですが、やはり剥がす時パックが破けてしまい、苦労してしまいました。(2回くらい重ね塗りした状態です)

鼻にパックを薄く塗った写真
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角栓も見つけられませんし、パックがちぎれてしまって、これでは気持ち良さを感じられませんね。

色々試した結果、やはり皮膚の色が軽く隠れる程度にまで塗って全体に均一に伸ばし、完全に乾くまで1時間待った場合が一番効果的だということがわかりました。

パック終了まで時間がかかってしまいますが、雑誌を読んだりテレビを見たり、夜のホッとひと息つける時間に塗っておけば、案外あっと言う間かもしれません。

②剥がす
バリバリに乾いたら、下からゆっくりと剥がします。塗る厚みによっても乾くまでの時間が変わります。1時間経過する前にバリバリになってきたらその時点で剥がしましょう。

③確認
取り除かれた角栓を見つけて、気持ち良さを感じてください。

④アフターケア
鼻の毛穴は開きっぱなし、角質層も剥がれて乾燥している状態かもしれません。また、ゼラチンの成分が肌に残っていることも考えられるので、まずはキレイに洗い流してから冷水で毛穴を引き締め、化粧水と乳液でしっかりと保湿してあげましょう。

ゼラチンパックを筆やハケで塗るとやりやすい?

指で塗った場合と、ハケを使った場合の両方試してみましたが、私は指で塗った方が簡単だと思いました。

ハケだと、レンジで温めた後、どれくらいの温度か指で確認してからハケに持ち替えるという手間が必要になってしまいます。その際に、一度指を洗わないとハケの柄の部分にゼラチンパックがくっつき、ねばねばしてしまいます。

また、ハケをテーブルなどにポンとおいてしまうと、ハケについたゼラチンが固まってテーブルと一体化してしまいます。

さらにその後ハケを洗わなければなりませんね。テーブルなど平らなところについたゼラチンは、固まってから剥がせばいいのですが、筆やハケなどの細かい毛先につけてしまうと取り除くのが大変です。

下の写真は、ゼラチンパックを塗った時に使ったハケを洗った後の状態です。

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キレイに流せたと思って乾かしておいたのですが、写真の様に、まだゼラチンが付着していました。揉みながら洗い流したはずなのですが、毛の中に粘りついて取り除けていなかったようです。さらに念入りに洗面所で洗い流していると、今度は流されたゼラチンによって排水溝が詰まってしまいました。

水分を含んでいるとガチガチに固まることはないので掃除はそれほど大変ではありませんでしたが、この様な手間をかけてまで筆やハケを使いたいとは思いません。

勿論、塗っている間はハケを使った方が均一には延ばせます。

しかし、指だからと言って塗りづらさを感じることもなかったのです。

塗りごこち重視の場合は筆やハケを使ってもいいのですが、手軽に簡単にパックをしたい場合は、わざわざハケを用意しなくても大丈夫でしょう。

手間を省きたい方はなおさら、ハケは使わない方がいいと思います。

鼻の角栓は除去できた?黒ずみは?

皮膚の色が軽く隠れる程度にパックを塗り、1時間経過後に剥がした時、角栓はしっかりと取り除かれているのがわかりました。

その分、以前よりは鼻の頭に透明感や白さが戻ったように感じます。

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↓↓↓

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黒ずみも取り除かれているようです。

皮膚のごわつきも解消されているようですね。薄皮が一枚めくれたかのようにすっきりとしています!

全ての角栓を除去できたわけではないので、完全にイチゴ鼻が解消されたとは言えませんが、安くて手軽な牛乳とゼラチンだけでここまで汚れを除去できると言うのはすごいですね。

ただし、パック後は毛穴が開き、汚れが詰まりやすい状態になっているはずなので、この後の手入れ次第で、今後の鼻の状態を大きく左右するかもしれません。

しばらくは念入りに毛穴の引き締め、保湿を行っていきたいと思います。

アフターケアを忘れずに

どのようなパックでも、通常の洗顔やクレンジングでは取り除けない汚れを取り除きますので、少なからず肌に負担はかけてしまうものです。

ゼラチンパックもまた、場合によっては角質層までも剥がしてしまう危険性もあるため、やはりダメージがないとは言えませんね。

角質層がはがれてしまうと乾燥しやすい状態になってしまいますし、角栓を取り除いた後は毛穴も開きっぱなしになっています。

ですから、パックした後は、乾燥が進行しないように、開いた毛穴がそのままにならないように、しっかりとアフターケアを行わなければなりません。

パック後は、冷水で流して毛穴を引き締めたり、収れん作用のある化粧水を使うなどしてしっかりと引き締め、その後十分な保湿を行いましょう。

また、パック後だけではなく、翌日以降もいつも以上に保湿を心がけるようにしましょう。

牛乳ゼラチンパックを行った感想

パックを塗った直後は温かさを感じるのですが、冷めてくるにつれて、スースーとした清涼感を感じます。痛みや刺激もなく、ただひんやりとしてくるのでとても気持ちいいですね。

市販の鼻パックとはまた違った感触です。

ただ、乾いてくると鼻の周りが突っ張りを感じ始めます。ちょっと表情を変えるとパキッとパックが割れてしまいそうなので、パック中はずっと無表情で過ごしてしまいました。

パックを剥がした後、何となく鼻周りが白くなったように感じます。その翌日も念入りに手入れをしていたのですが、洗顔の際も化粧水をつける際も、鼻に触れるとつるつるしているように感じるのです。

小鼻のごわつきも取り除かれたようで、ザラザラ感がなく、すっきりしていました。この状態を保つため、今後もしっかりと手入れして行きたいです。

牛乳ゼラチンパックに関するQ&A

ゼラチンパックをしてみたいけれどまだ実行出来ていない方も、やってみたけれど失敗に終わってしまった方も、まずはゼラチンパックについての疑問や不安をここで解消しておきましょう。

顔全体にパックすれば産毛もきれいに取れる?

しっかりと厚めにパックを塗り、バリバリに乾いてから剥がすと、鼻の産毛も取り除かれていたので、顔全体にも同じようにパックをすると産毛は取り除けるのでは?と思います。

しかし、パックに産毛をくっつけて取り除くという事は、産毛を1本1本毛抜きで無理矢理引き抜くのと同じことです。

皮膚へかなりのダメージを与えてしまいそうですね。

鼻等、顔の中でもまだ皮膚の厚い部分であれば大丈夫ですが、顔全体にこのパックをするというのはあまりお勧めできません。また、鼻だけではなく顔全体に1時間という長い時間パックし続けると言うのは、息苦しさを感じてしまいそうです。

しかし、例えば、厚塗りで短時間パックし、吸着力が弱い段階で剥がしたらどうなるのでしょう?

最近は洗い流すタイプのパックが主流になっていますが、一昔前は剥がすタイプのパックがほとんどでしたね。

もしかすると完全に乾く前のゼラチンパックは、それほど肌に負担をかけないうえに、昔よくあった剥がすタイプのパックのように、通常の洗顔では取り除けない汚れを吸着し、肌をきれいに掃除してくれるのではないでしょうか?同時に産毛も優しく除去してくれるかもしれません。

そこで、目もとは避け、顔の下半分だけにパックを厚塗りしてみることにしました。

パックを顔全体に塗った写真

放置時間も短めの10分にしてみます。

10分後、まだパックはプニプニとした触り心地です。しかし完全に乾かしてしまうと刺激が強そうなので、グミ状の時に剥がしてみました。

顔のパックを剥がしている写真

全体に均一に塗れたら良かったのですが、広範囲に同じ厚みで塗るというのは難しいものです。その為、厚塗りしているところは大丈夫だったのですが、薄くなってしまったところは剥がす際に痛みを感じてしまいました。セロテープを貼って剥がしているような気分ですね。

耐えられないわけではありませんが、皮膚が引っ張られる感覚があります。また、頬やこめかみに近い部分などは、鼻よりも刺激を感じやすいです。

やはり顔に塗る場合は、ダメージを最小限に抑えるために、何度も重ね塗りすることが大切です。出来れば、皮膚の色が隠れるくらいにまで塗った方が安全でしょう。

放置時間も5分~10分程度で、グミ状のプルプルしている時に剥がしてくださいね。

剥がした後のパックを見てみましたが、残念ながら、汚れや産毛、角栓などは見当たりませんでした。

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そのため、産毛や黒ずみが除去されたかどうかはわからないのですが、パックした後の肌はなんとなく透明感は出たかな?とも感じます。

ただ、流すタイプのパックが主流になってきたのは、剥がすタイプのパックでは少なからず肌にダメージを与える危険性があるからです。

このゼラチンパックは、塗り方によっては剥がすタイプのパックよりも粘着力は強まってしまうので、肌へのダメージがないとは言えないでしょう。

このことを踏まえると、いくら透明感が出たからと言って、ゼラチンパックを顔全体に塗ることをお勧めはできません。

産毛が気になるときは、専用の剃刀などで、肌になるべく負担をかけないように剃ってしまった方がいいでしょう。

剥がすとき痛い!お肌に負担があるんじゃないですか?

吸着力の強さは、パックの薄さや放置時間を変えることで、いくらでも調節出来ます。また、痛みの感じ方は塗る部位によっても違います。ですから、皮膚の強い部分だけに厚塗りし、短時間で剥がせば、肌への負担を抑えることが出来るでしょう。

しかし、しっかりと角栓を取り除くことができるのは、パックがバリバリに乾いている状態の時です。

つまり、一番痛みを感じるタイミングでパックを剥がさなければならないのです。

痛みの感じ方は人それぞれですので、私はそれほど痛いとは感じなかったけれど、人によっては「すごく痛い」と思うかもしれません。この状態になってから剥がすのであれば、少なからず肌へ負担はかけてしまうでしょう。

このような使い方をするのであれば、肌へのダメージを最小限に抑えるために、頻繁に行うことだけは控えましょう。

どれくらいの吸着力があるのか気になる場合は、一度手の甲などで薄さを変えて塗り分けて、剥がす時の刺激を確認してみるといいかもしれません。

※生理中や、体調が思わしくない時などはパックを控えた方がいいでしょう。また、敏感肌の方や、牛乳やゼラチンにアレルギーがある方も注意が必要です。

パッチテストをしたり、顔以外の部分で痛みの感じ方を試すなどしてから行ってくださいね。

また、パック中、違和感があればすぐに中止し、微温湯ですすぎ落としましょう。

パック中は大丈夫でも、剥がす際に痛みを感じて辛くなってしまう場合もあります。この場合も無理矢理はがすのではなく、微温湯で優しく溶かしながら落としましょう。

牛乳ゼラチンパックの頻度は?

皮膚の強度にもよりますが、刺激を強く感じる場合は1か月~2か月に1回程度に留めておきましょう。もし、それ程ダメージを感じなくても、頻繁に行うのは危険です。

角栓が取り除かれているのが目に見えると、それが楽しくて頻繁に行いたくなる気持ちはわかりますが、肌へのダメージが心配ですので、10日~2週間に1度を限度にして調整してくださいね。

ゼラチンパックは水でも作れる?

牛乳とゼラチンでパックを作ることができるなら、水とゼラチンでも作れるのでは?と思いませんか?

同じ水分ですし、牛乳がなくても水で作って同じような効果が得られるならさらに安上がりでお手軽ですね。

そこで、水でも試してみました。

ゼラチン小さじ1に対して、水小さじ1.5です。

水とゼラチン

電子レンジで20秒温めます。

水とゼラチンを温めた後の写真

これは主人の鼻に塗ってみたのですが、なぜか牛乳よりもとろみが出ないのです。さらさらとしていて、塗っても垂れ落ちて来てしまいます。

なかなか思うようにパックできず、重ね塗りもしたのですが、厚みが出ません。

とても塗りづらいです。

さらに塗った後5分でもうパサパサに乾いていました。

そして、いざ剥がそうと思うと、今度は全く剥がれません。鼻に水のりをつけて乾かしたような状態です。爪でひっかいて剥がさないと全く剥がれないのです。

無理矢理はがした後の残骸がこれです。

無理矢理剥がしたパックの写真

角栓が取れたかどうかなんて、わかるはずがありません。

とろみが足りなかったのだろうかと、水を少なくしてもう一度試してみました。

今度はゼラチン小さじ1に対して、水小さじ1弱で作り、手の甲に何度も重ね塗りして厚めに塗ったのですが、やはり牛乳で作った時のような程よいとろみがつかず、垂れ落ちてしまって塗りづらかったです。

そして、乾いてからも剥がしづらいし、剥がす時に傷みを感じます。

剥がした後、手は赤くなり、ちょっと痒みを伴ってしまいました。

やはりゼラチンパックは牛乳で作る必要があるようです。

匂いは気になる?

牛乳とゼラチンを混ぜると、甘い牛乳の香りが漂います。牛乳寒天のような匂いです。人によっては古くなった牛乳のような臭いとも感じとれるかもしれません。

私は嫌いではなかったのですが、牛乳寒天が嫌いな娘は「ちょっとイヤ」と言っていました。

でも、混ぜた時も意識して嗅がなければわからない程度ですし、電子レンジで温めた後は少し香りますが、冷めてくると匂いはしません。

鼻に塗っている間も、鼻の穴を避けているからか、匂いを感じることはありませんでした。

匂いに集中して、一生懸命嗅ごうとするとほんのりミルキーな香りがするかも?という程度です。それ程気にしなくても大丈夫でしょう。

ただ、私がこの匂いを嫌いではないから気にならないだけで、嫌いな人には辛い作業になるかもしれません。

実際、娘も、この匂いを嫌がって、「よく鼻に塗れるね?」と驚いてしました。

牛乳寒天を好まない方には厳しいかもしれませんね。

水で作った場合は匂いはほとんどありませんでしたが、パックとしての機能が落ちてしまうのでは意味がありませんね。

失敗しないコツ

温める前に混ぜた時、水分が足りない様に感じると思いますが、ここで牛乳を余分に足してしまうと水っぽいパックになって塗りづらくなってしまいます。

ゼラチン:牛乳=1:1.5の割合を守りましょう。

水ではなく、必ず牛乳で作りましょう。

加熱した直後にパックすると、火傷の恐れがあります。粗熱をとってから鼻に乗せるようにしましょう。

粗熱を取ろうとして、放置しすぎると固まってしまいます。熱すぎず、固まらない段階でパックをしましょう。レンジで温めた後、約30秒~1分待つと程よい状態になります。

ゼラチンパックの前にホットタオルで毛穴が開くようにしておくとより効果的です。

余ったパックはもう一度加熱して少量の砂糖を足すとミルクゼリーとして食べることが出来ます。もし捨ててしまうのであれば、そのまま排水溝に捨てると詰まってしまうので、ティッシュなどでふき取ったり、固まるまで待ってからきれいに剥がしてゴミ箱へ捨てましょう。

出来れば、無駄にしないために、使い切れる分だけのパックを作ることをお勧めします。

 
きちんとレシピ通り行えば、しつこい角栓を取り除く鼻パックとなる「牛乳ゼラチンパック」。もし市販の鼻パックを愛用しているのなら、もっとお手軽に安価で行えるこのパックを試してみませんか。

勿論、肌に負担をかけないものではありませんが、“鼻だけに”月に1回程度のスペシャルケアとして使用する分にはそれほど問題はないでしょう。

ただし、その際、アフターケアはしっかりと行ってくださいね。

上手に活用すると、イチゴ鼻を解消できるかもしれません。

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