青汁は胃潰瘍の予防に良いって本当?

青汁は胃潰瘍の予防に良いって本当?
青汁を飲むと胃潰瘍を予防できるのでしょうか?青汁には胃潰瘍を予防できる成分が含まれているのでしょうか?

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もくじ

 

胃潰瘍とは?胃潰瘍のできる仕組みは?

胃潰瘍はよく耳にする病名です。中には「なったことがある」という方も少なくないのではないでしょうか。なぜ胃潰瘍になってしまうのか、胃潰瘍がどのようにできるのか、まずは胃潰瘍のできる仕組みについて、アステラス製薬のHPから引用します。

「胃潰瘍は、主として胃粘膜の防御機構が弱まることで起こります。ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やストレスにより防御機構が弱まって胃粘膜に傷ができ、それが潰瘍に進みます。」

引用元:https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/ulser/basicinformation02.html

胃潰瘍は胃の粘膜が傷つくことによって起こるのですね。ちなみに、よく聞く「胃炎」とは、胃炎では胃に炎症が起きている状態です。胃潰瘍は胃の粘膜に傷がついている状態をさします。さらに、胃の粘膜に浅い傷ができた場合は、まだ「潰瘍」とはいいません。

胃壁は粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)層という4つの層からなっており、粘膜層だけ傷ついている場合は「びらん」といいます。「潰瘍」といわれるのは、粘膜下層よりも深く傷ついている場合です。

胃潰瘍は胃の粘膜がより深く傷ついている深刻な状態ともいえるのです。胃炎が悪化することで胃潰瘍となることもあり、胃炎の段階で早めに手をうつことも胃潰瘍の予防につながります。胃炎も胃潰瘍も胃のあたりに痛みを感じることが多い病気ですが、中には痛みを感じない方や胃のあたりではなく背中側に痛みを感じる方もおられるようです。吐き気を感じたり、体重減少、貧血、食欲不振といった症状が出ることもあります。吐血する場合や血便が出る場合は昼夜問わずただちに医師の診察を受けるようにしましょう。

ストレスじゃなかった!?胃潰瘍になる原因とは

では、なぜ胃の粘膜に傷ができたり傷が深くなっていったりするのでしょうか。
胃潰瘍といえばストレスでできるものだと筆者は思っていました。

ストレスで胃が痛いという経験をされたことがある方も多いと思いますし、胃が痛い原因はだいたいがストレスだと思いがちですが、そのイメージと実際の原因として多いものは少し異なるようです。胃潰瘍の原因について、胃潰瘍になる仕組みと同様にアステラス製薬のHPから引用します。

「原因として最も多いのはピロリ菌感染で、次いで非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり、ストレスは、それだけで胃潰瘍・十二指腸潰瘍を起こすことは少ないものの、ピロリ菌感染のある方はストレスがあると胃潰瘍・十二指腸潰瘍を起こしやすくなります。胃酸はどの原因が関係する場合でも、胃粘膜の傷の修復を妨げ、潰瘍を悪くします。」

引用元: https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/ulser/basicinformation02.html

とあるように、ピロリ菌感染と薬による原因が殆どを占めているようです。ピロリ菌に感染する経路はまだはっきりとわかっていないようですが、日本では親子や家族間の口から口を通っての感染、保育園などの乳幼児が集まる施設での感染、医療現場での消毒が不十分なことによって起こる感染が疑われています。

水洗トイレなどがなく衛生状態が悪い海外の発展途上国では、ハエなどの害虫を介して感染することも疑われています。

非ステロイド性抗炎症薬というと聞きなれない気がしますが、解熱鎮痛剤のことです。ドラッグストアなどでも手軽に手に入り、頭が痛いときや生理痛のときに服用している人は多いのではないでしょうか。

意外にも胃潰瘍がストレス以外の原因で発症することが多いということがわかりました。とはいえ、ストレスが胃潰瘍の引き金になったり胃酸が潰瘍を悪化させたりすることもあるので、胃潰瘍がストレスによってできるという認識も全くのウソではありません。

胃潰瘍を予防するには?

胃潰瘍の原因で一番多いのはピロリ菌感染によるものでした。そのため、胃潰瘍を予防するためにはピロリ菌に感染しているかどうかをチェックしてもらい、感染していたら除菌してもらうことが一番よさそうに思えます。

しかし、予防目的のピロリ菌除菌は保険適用外のため費用が高額になってしまいます。次に原因として多いのは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の服用です。頭痛持ちや風邪で熱が出やすいといった理由でよく解熱鎮痛剤を使う方は、解熱鎮痛剤を使う機会を減らすことが胃潰瘍の予防につながります。

また、胃潰瘍の直接的な原因でないにせよ胃潰瘍発症の引き金となるストレスや胃酸から胃を守ることも胃潰瘍予防のひとつといえそうです。

胃潰瘍は胃粘膜にできる深い傷です。胃炎が進行して胃潰瘍になることもあるので、まずは傷を作らせないこと、傷ができてしまったら傷を治し、傷が深くならないようにすること、つまり胃を上部にするということが胃潰瘍を予防するためのポイントといえるのではないでしょうか。

青汁は胃の健康を保つ?

青汁は栄養が豊富な飲み物ですが、胃の健康を守るためにも役立てることができそうです。その理由は、青汁に含まれる成分にあります。
青汁に含まれる胃の健康を維持するのに役立つ成分をご紹介します。

フィトケミカル

フィトケミカル(ファイトケミカル)は聞き慣れない単語かもしれないので少し解説をします。フィトケミカル(ファイトケミカル)は、植物が酸化や外敵から自身を守るためにつくりだす植物性化学物質のことです。色や苦味や香りなどをもつ成分で、よく知られているポリフェノールもフィトケミカル(ファイトケミカル)の一種です。

近年では、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素に加え、第6の栄養素として食物繊維、第7の栄養素としてフィトケミカル(ファイトケミカル)が挙げられています。

スルフォラファン

青汁の原料として使われることはまれですが、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物に含まれるスルフォラファンというフィトケミカル(ファイトケミカル)には胃潰瘍の予防に役立ちそうなはたらきがあります。

スルフォラファンは胃潰瘍の原因として最も多いといわれているピロリ菌へ効果があるといわれています。スルフォラファンとピロリ菌に関連する論文の概要から一部引用します。

「Daily intake of sulforaphane-rich broccoli sprouts for 2 months reduces H. pylori colonization in mice and improves the sequelae of infection in infected mice and in humans. This treatment seems to enhance chemoprotection of the gastric mucosa against H. pylori-induced oxidative stress.」
タイトル:Dietary Sulforaphane-Rich Broccoli Sprouts Reduce Colonization and Attenuate Gastritis in Helicobacter pylori-Infected Mice and Humans
掲載:cancer prevention research 2009 Apr;2(4):353-60.
著者:Yanaka A, Fahey JW, Fukumoto A, Nakayama M, Inoue S, Zhang S, Tauchi M, Suzuki H, Hyodo I, Yamamoto M.

この論文は、「スルフォラファンを高濃度に含むブロッコリースプラウトの摂取はピロリ菌に感染したマウスとヒトにおいて腫瘍の形成を減少させ胃炎を和らげる」というタイトルでCancer Prevention Researchという医学雑誌に掲載されたものです。
引用した文章からは、

・スルフォラファンが豊富に含まれるブロッコリースプラウト(ブロッコリーの芽)を2週間毎日摂り続けると、マウスにおいてピロリ菌が減り、感染したマウスやヒトの後遺症を改善する。

・この治療はピロリ菌によって誘発された酸化ストレスに対抗して胃粘膜のケモプロテクションを高めると考えられる。

という2つの見解がわかります。
※ケモプロテクションとは植物に含まれる成分で病気を予防するという考え方です。

勘のいい方なら「ヒトではピロリ菌が減らないの?」と思うかもしれません。調べてみたところ、ヒトにおいての実験も行われていました。論文の原著にあたることはできませんでしたが、「スルフォラファンを高濃度に含む発芽3日目のブロッコリースプラウトを1日70g、8週間にわたり食べたところ、ピロリ菌が8分の1に減少した」という研究発表が筑波大学・谷中昭典教授によってされています。

(参照: http://www.murakamifarm.com/about/functional/sulforaphane/

他にも、スルフォラファンには抗酸化作用や解毒作用、花粉症改善作用などもあるといわれています。

クロロフィル

もう1つフィトケミカルの一種で葉緑素ともいわれるクロロフィルがあります。クロロフィルは植物が光合成をする過程で、光エネルギーを吸収する役割をもつ物質です。

クロロフィルは安定化された状態の銅クロロフィリンナトリウムとして胃薬にも配合されていることがあり、胃粘膜を修復して守ってくれる作用があります。

胃潰瘍は胃粘膜が深く傷ついている状態なので、傷が深くなる前に胃粘膜を修復・保護してくれるクロロフィルは胃潰瘍予防の強い味方になってくれそうですね。

クロロフィルは緑の濃い野菜に多く含まれており、青汁の原料で言えば、ケールや明日葉、少しマイナーな原料ですがクマザサやほうれん草や小松菜や緑茶に比較的多く含まれています。中でもクマザサはクロロフィルが豊富であるといわれています。

カルコン

明日葉に含まれるカルコンというフラボノイドに分類されるポリフェノールもフィトケミカルの一種です。

「アシタバの成分と育成系統」(分析化学 = Japan analyst 58(12), 999-1009, 2009-12-05
馬場きみ江 谷口雅彦 芝野真喜雄 南晴文)という論文においては、アシタバに含まれる10種類のカルコンを確認し、そのうちの1種類ではラットのストレスによって生じる潰瘍を70パーセント抑制することが確認されています。

また細胞内プロトンポンプ阻害効果による胃酸分泌の抑制も確認されています。
プロトンポンプは、胃の細胞壁にある胃酸を分泌する最終段階の部分です。胃潰瘍などの疾患においてプロトンポンプ阻害薬が処方されることがあり、プロトンポンプ阻害薬はプロトンポンプに作用することで胃酸を抑制します。

胃酸の抑制というと、ヒスタミンH2受容体拮抗薬(いわゆるH2ブロッカー)という薬もありますが、プロトンポンプ阻害薬はH2ブロッカーよりも胃酸分泌を強く長く抑えるという特徴があります。

医薬品と同じような機構がカルコンの一種にあるのは驚きですね。同論文では高濃度にカルコンを含む明日葉の育成についても触れられており、実用化も期待したいところです。

ムチン

オクラや山芋などのネバネバ成分の正体はムチンというフィトケミカルです。ムチンは糖とタンパク質が結合してできたもので、胃の粘膜を潤して胃酸から保護してくれる役割があります。青汁の原料としては少し珍しいですが、モロヘイヤにはたくさんのムチンが含まれています。

ビタミンA

ビタミンAは粘膜を正常に保つために欠かせないビタミンです。粘膜を作る上皮細胞を生成するのに関わるビタミンであるため、新しく粘膜を生成するのにも欠かせない栄養素です。

ビタミンAには野菜に含まれる植物性のものと、肉や魚に含まれる動物性のものがあります。動物性のビタミンAは過剰摂取すると肝臓に蓄積してさまざまな不調の原因となることがありますが、植物性のビタミンAは摂りすぎたぶんは抗酸化物質としてはたらいてくれるので安心です。

青汁にはβカロテンが含まれており、βカロテンが体内でビタミンAに変換されます。βカロテンは100g中5300μgと明日葉に比較的多く含まれています。

葉酸

葉酸はビタミンB群のなかのひとつです。葉酸というと妊婦さんが摂る栄養素というイメージがありますが、細胞を新しく作ったり、口や胃腸の粘膜の再生を促したりする働きがあります。葉酸は大麦若葉よりも明日葉100g中100μg、ケール100g中120μgと比較的多く含まれています。

ビタミンC・ビタミンE

ビタミンCやビタミンEには抗酸化作用があり、胃における活性酸素を除去してくれたり脂質が酸化するのを防いでくれる役割があります。

ビタミンCにも粘膜を保護する働きがあるほか、胃潰瘍の間接的な原因となるストレスに対処するために大量に消費されるビタミンでもあります。

ビタミンCはケールやゴーヤに多く含まれており、ビタミンEはわずかですが、大麦若葉ケール明日葉に含まれています。

ビタミンU

ビタミンUというと聞き慣れないかもしれませんが、キャベジンといえば胃腸薬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ビタミンUはS-メチルメチオニンという化学名で、キャベツの絞り汁から発見されたことからキャベジンとも呼ばれています。青汁の原料では、キャベツに近いケールやブロッコリーなどに含まれています。

ビタミンUは実際のところビタミン様物質として扱われており、ヒトの体内で合成されないほか、欠乏症なども確認されておらずまだ謎の部分の多い物質です。

とはいえ、もともと消化性潰瘍(胃酸が原因の潰瘍、胃潰瘍も含む)を抑えるものとして発見されたビタミンUは胃酸の量を調節する働きがあります。胃酸が過剰に出るのを防ぐことで胃粘膜が傷つき胃潰瘍へ発展するのを防いでくれるのです。

また、消化管潰瘍の回復を早める効果があるといわれています。
調べてみたところ、

「各種ビタミンU製剤の胃潰瘍に対する治療効果について」並木 正義他 臨床内科小児科 17(12), 1962-12 医学書院

「胃潰瘍に対するビタミンU錠の使用経験」橋本 晧他 臨床内科小児科 16(11), 1961-11
医学書院

「ビタミンUによる胃潰瘍治療に於ける最近の進歩について」Cheney G 臨床消化器病学
臨床消化器病学 3(1), 1955-01 医学書院

「胃潰瘍および慢性胃炎に対するビタミンUの臨床成績」小黒 忠太郎 臨床消化器病学 9(12), 1961-12 医学書院

といった胃潰瘍の治療にビタミンUが使われている資料がいくつか見つかったことから、すでに医療現場でもビタミンUによる胃潰瘍治療が行われていることもあるようです。

青汁と胃潰瘍まとめ

いかがでしょうか。青汁には胃の健康に役立つ成分が含まれており、それぞれの成分について研究も行われています。胃潰瘍は胃の粘膜が深く傷ついてしまっている状態なので、予防するためには胃の粘膜を強くしたり守ったりすることが大切です。

もちろん、胃潰瘍になりやすくなるようなストレスの多い生活や不摂生はよくありませんが、生活習慣を見直すとともに青汁で栄養を補い、胃を健やかに保てるといいですね。

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